揶白 (KF)

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  • 街のふりわけ

    季語はピストル

    の模型

    玉は入って居ない


    漢字ならどんどん使えば良いし、何か無い限り間違いをほっとく事でも無いだろう

    まして、昨日まで「新しさ」は無いと云われてたし、そんな背丈の俺らが、何を決めることが有るのか皆目わからない

    俺も勉強途中だし、隙を見計らってくれるのは、楽しいし人間的にとても有り難い

    今の時代、砕けた騒動の中に紛れる、そういう饒舌さがなければパンも買えない


    俺? 俺の鞄は、



    埃や空の露草

    千円のCD

    これは、私の飴色の町から枝を分け滝の有る方に買いに行くから

    良い物



    黒と赤、ジョウネツ、


    哀しくてとっぽい町から来ました、妖怪だって居(お)るんだ

    下品な風情や、心臓から叩かれた新聞紙やスリッパが出てこないようにこちらでは黙ってる「キツイ」だろうから

    や、俺が下町の丈夫で、腹違いの兄は、本当に貴族かと思うほど出来が良いから、臭い、汚い、ばばちい俺と一緒にするな



    このピストルを、メディウムに浸けて四角い入れ物に入れる。

    乾いたら透明になって、

    付き合う気があるのが生半可じゃないから、かといって仲でも友達でも無い、

    そういう水にひらけた関係性の中で

    別に好きな事をする事って意味。

    俺が、すきならすきでいい、って事。




    夜半、山手を上がって龍の瓦の家に行って、

    色々考え事を話しに行く

    歌舞伎を観る

    古典を観るとは限らないけど、色々馴染むから、
     

    その、言語的に滑らかなこと、そういうのを美しさって云った言葉がフランスに有って

     

    マス目で躾けられたノートが、

     

    俺はこれではいけないと思ったが、社会の円滑は、報告、連絡、相談に有り、

     

    それはそれで上手く行ってると思うから、

     

    壊さないように、思想は書籍に挟む

     



    月のように垢抜けた形を、メモに書いて本に挟むこと

    俺は知らね、だって言葉も行為も、頭も、靴紐も、

    「あなた」が選ぶのだ

    外は寒い豸

    砂利みちは、ころんころん突くような音がする

    香しい匂いさえして居るが、ささっと歩いて

    足の裏に地をいちいち付けて、自分の心が自分の心に述べるようなテンションを保つ

    美学が縁で金の無いような商いがしたい

    それも架空の商売で銀を磨く為の弥

    こうやってものを譲るって云ったら

    そりゃ、あなた後の、くやしい気持は有るだろうが、

    街に来たのは俺が後だし

    元が月か惑星みたいにつやつやした“思い”だから、それで通った者がゴロゴロするものだと

    鞄の作り手としてはその軸は失えないの豸

     

    21/10/28

     

     

     

     

     

    ___________________________________________________

    なぜモノクロに目がむかないのか

    2009/06/09

     

    日記・ブログ

    「哺乳類の体は色彩的にみてとても貧弱なものにすぎない。みんな潜在的な色盲なのだ。
    けれど、しかし不思議なことに、人間は化粧をしたり、色鮮やかな衣服を身にまとうことで、もう一度、鳥や熱帯魚や昆虫のように豊かな色彩の世界をとりもどそうとする。

    人間に至って、哺乳類ははじめて、鳥や蛇やとかげや昆虫や魚たちが楽しんでいるような色彩の世界の歓びをとりもどすことができた。」中沢新一




    漫画が好きで短編をいくつか描いたのは、もう3年以上まえのことだった。
    この感覚とは、熱中している当時は気づきもしなかったが、今思いかえせば、天田草太やAlbert Brecciaおとこのこが憧れる漫画家になりたくて、その一心にはじまったが、しかしながらそれ以上の進展は望めそうにもないことに絶望していた。

    性別の枠に閉ざされた、おとこのこの憧憬の感覚。そこには黒やシロや灰色のトーンにかぎっては、道端の道路標識の程度に理解され、本を開いたとたん目線はもっとも注目すべきキャラクターの絵と、コマの内にあるフキダシをのぞむようにできている。こうしたことの繰り返しであった。漫画とは印刷されているメディアの、その紙の質などはとくに筆記するに値しないことは今でもそうである。

    色彩の実感のない当時の私のやりたいことの方が、いまよりももっとアートをしていたといえるだろう。単純ないち、に、いち、に、と足をはこぶ行進曲のようにして、乏しい調子にしてみると、なぜかもっともっと身をまかせれるようになるのだ。

    そうして生まれたモノクロのまんがの面々は、身体の輝きや色彩感覚の豊かさということになると、他のメディアアートのものに自慢できるような豊かさはもっていなかった。

    町ではみんなテレビやインターネットや雑誌などによって色彩感覚はもはや取り戻されているといっても過言ではないだろう。豊かな色彩感覚をとりもどした生活を送るなかにいて、その言葉通りの生活をするために私は印刷を選んだ。

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