揶白 (KF)

絵画

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  • 古典、徒然草

     

    徒然草から、ヒントを訳す。

     

     

    第三段  萬にいみじくとも、色このまざらん男は、いとさう/\しく、玉の巵の當なきこゝちぞすべき。露霜にしほたれて、所さだめずまどひありき、親のいさめ、世のそしりをつゝむに心のいとまなく、あふさきるさに思ひみだれ、さるは獨寢がちに、まどろむ夜なきこそをかしけれ。さりとて、ひたすらたはれたる方にはあらで、女にたやすからずおもはれんこそ、あらまほしかるべきわざなれ。 


    例えばスミレ思う、長く褒め、真を打つ祈り。冷め、ひたすら戯れる人には荒く…これこそ、必要と求める。

      第四段  
    後の世の事心にわすれず、佛の道うとからぬ、こゝろにくし。 

    心がにくい=可愛い、愛おしい

     第五段  
    不幸に愁にしづめる人の、かしらおろしなど、ふつゝかに思ひとりたるにはあらで、あるかなきかに門さしこめて、まつこともなく明し暮したる、さるかたにあらまほし。顯基中納言のいひけん、配所の月、罪なくて見ん事、さも覺えぬべし。

    あるかにないかの気持ちで拓く道、月罪なくて見れない、この般若の優しい心。

     第六段  わが身のやんごとなからんにも、まして數ならざらんにも、子といふものなくてありなん。
    前中書王、九條太政大臣、花園左大臣、みな族絶えん事を願ひ給へり。染殿大臣も、「子孫おはせぬぞよく侍る。末のおくれ給へるはわろき事なり」とぞ、世繼の翁の物語にはいへる。聖徳太子の御墓をかねてつかせ給ひける時も、「こゝをきれ。かしこをた
    て。子孫あらせじと思ふなり」と侍りけるとかや。

    ワルイヒトのこと。

    第七段  あだし野の露きゆる時なく、鳥部山の烟立ちさらでのみ住みはつるならひならば、いかに物のあはれもなからん。世はさだめなきこそいみじけれ。命ある物を見るに、人ばかり久しきはなし。かげろふのゆふべをまち、夏の蝉の春秋を知らぬもあるぞかし。

    つく/\と一年をくらすほどだにも、こよなうのどけしや。あかずをしと思はば、千年を過ぐすとも、一夜の夢の心ちこそせめ。住み果てぬ世に、みにくき姿を待ちえて何かはせん。命ながければ辱おほし。ながくとも、四十にたらぬほどにて死なんこそ、めやすかるべけれ。
    そのほど過ぎぬれば、かたちをはづる心もなく、人にいでまじらはん事を思ひ、夕の陽に子孫を愛してさかゆく末を見んまでの命をあらまし、ひたすら世をむさぼる心のみふかく、もののあはれも知らずなりゆくなんあさましき。

    物一つが如何に貧しくても、如何にカタチなく合致することや春秋の心や時間を知らない心はなく、意味が深い。
    四十の歳それ以上の物の良さを知りに行きます。数から退くと良い。人より秀でる心から物の浅さと粗末を起こしている者。その自覚のひつよう。

     第八段  
    世の人の心まどはす事、色欲にはしかず。人の心はおろかなるものかな。にほひなどはかりのものなるに、しばらく衣裳に薫物すとしりながら、えならぬにほひには、必ずこゝろときめきするものなり。九米の仙人の、物あらふ女のはぎの白きを見て、通を失ひけんは、誠に手足肌などのきよらに肥えあぶらづきたらんは、外の色ならねば、さもあらんかし。

     

    絵になる姿には必ず心をときめかせる。例えば仙人が鮮やかな衣服と好対照に白い肌をしており、こちらに笑いかけたと思ったら見て「IIを失うからじゃ、バイバイ。」とたんに閉める。身の焼ける心地に、「まことに手足肌などの清らなる肥えあぶらつきの良い」と、客観化させる事。

     

    第九段  女は髪のめでたからんこそ、人のめたつべかめれ。人のほど、心ばへなどは、ものいひたるけはひにこそ、ものごしにも知らるれ。事にふれて、うちあるさまにも人の心をまどはし、すべて女の、うちとけたるいも寢ず、身ををしとも思ひたらず、たふべくもあらぬ業にもよく耐へ忍ぶは、たゞ色を思ふが故なり。まことに愛著の道、その根ふかく源とほし。六塵の樂欲おほしといへども、皆厭離しつべし。其の中に、たゞかのまどひのひとつやめがたきのみぞ、老いたるもわかきも、智あるも愚なるも、かはる所なしとみゆる。されば、女の髪すぢをよれる綱には、大象もよくつながれ、女のはける足駄にて作れる笛には、秋の鹿必ず寄るとぞ言ひ傳へ侍る。みづから戒めて、恐るべく愼むべきは此のまどひなり。

     

    性には、髪のめでたい事この上無い。目立つことの元気と、本間に客観的に主体を持ち良い為り目立つことを研究する。

     

     

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