揶白 (KF)

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  • 第85章 「完結」

    「誰かに」 わたしは、自己を伝えよう。

     

     

    良い事は、これからも考えて続けて行くが、

     

     

    覚えることの出来ないこともあると知れ、

     

     

    好き と云う責任には、傷付きたいもので有る。

     

     

    その限りは、終わりなど来ないが、もう戻れないので有る。

     

     

     

    こんな事を以前大澤が云っていた。

     

    「ほんまに良い映画って云うのは、少し面白くて、少しかなしいねん。」

     

     

     

     

     

     

    振り返らないとは、過去を捨てるのではなしに、

     

    今とは過去の蓄積か連続で有る。

     

    こうして上に積み立てる事が出来る。

     

    何かを無理に「してくれた」と思うのじゃなく、

     

    自発的に頑張った、とそのままの事だけが「けじめ」になる。

     

     

    本当にすっきりした。

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  • 理不尽なことがあって、口がもごもごする。

     

    感情は火を噴いて居る。

     

    云いたい事が心にあふれているが、

     

     

    詩情とは、生活であり、宇宙であり、心であり、霊だから、

     

    かゆいと思うのも生活としての詩情なのだが、

     

    何か嫌なものを自分で弾く潤いとは、

     

    あらゆる愛着なのだ。愛情は、時間と過ごすのだ。

     

     

    心読は、心理学とは違い、悉くそれを除けて居る。

     

    老人の様に、自分の葉が、ふさっと有るならそれを見てゆけて、

     

    三十、四十、と若いうちに新しい芽を増やしたい、

     

    と、思ったら書き続ける。

     

    お能の「花」は、七十で有るのだから。

     

     

     

     

    霊とは、「見えない」と書きます。

     

    昔よく聞いて居た「アゲアゲ」とは、霊格のアップのことだった事に気付いたのが、

     

    クラブに街に出るようになって気持ちまで明るくなって来た、良い音楽のお陰だ。

     

    何でも聴いて居た。「良い音楽を聴きなさいよ。」と、口をすっぱくして、お兄さんがクラブで

     

    美しいレコードをかける間中、全員に語って居た。

     

    それを聞いて居たが、「好きな人」や、「悪い音楽」の存在を知らなかったので、大人(お兄さん)の云う事を無理解にして、

     

    飛んだり、跳ねたりのラクなダイエットを評価して居る事が、

     

    孤独を守れたり、茶を呑んだり、自分の暗い一室を閉ざす事が出来て居たのだった。

     

    お兄さんは、「恥を知りなさいよ。」とも云って居た。

     

    自分に失念したのちのそれは養い方の為で有るが、学校の先生も、「最近の子は喋らんね。」と云う。

     

    テープやCDばかりを聴いて居たのだった。それを「上品」だとか気を使って、回議にたいしてはそっと触れる先生。

     

    私は東大阪のアクイースと云う、クラブでキャッシャーをしていたのが高校生を卒業してからだ。

     

    とんでもなくかっこいい仕事だ。

     

    イベントに人が来なかったら来ないで、部屋から太鼓を取り出して来て、オリジナルの歌を歌ってくれ

     

    毎日笑って居た。

     

    「かっこいい人、もの」のことをいつも考え、

     

    私が、大人になって、大人の云う事が聞こえて来る頃、

     

    とは、ようやく「自分の面」というものが咲いてきた、外の世界をまに受けるのである。

     

    それでも経験が有るから、「育ち」としての楽しさを幾つも見出す。

     

    「初めまして。」と“DJ”と挨拶を交わしたのだ。

     

    「雨が降る」ことを知覚して、足(ペン)をのばして、発達するのはやはりこの時期だ。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     


    音楽から連想される宗教のカンジとは、それとはまったく逆の対比された「弱さ」なのだ。

     

    哀しいことを哀しいと云い、思い、そうやって立ち受ける、ということをきっかり受容する。

     

    幸せとか、天使の輪とか、かえってこれを舐めて居る。「アガル」とは、海の世界、森のセカイで、

     

    水として存在している感情の忘却をする事では無いんだ。即身成仏を叶える人も居るが、

     

    寂しいとか感じるときにこそ、上手く弾くことの出来た笑顔の、

     

    この地面との抵抗力の大きさが、重力になって人を集める。

     

    空は、下に居る人間にとっては鳥の領域で有る、こういった箱を、

     

    どのように解体するか? と、感じて居る仲俣さんの本で有るが、

     

    一ページ読むのを、10分費やして居た。楽し過ぎて読むのを惜しんだので、どんな内容だったかは覚えて居ないが、

     

    「僕が僕」でオリジナルなら精神力、即ち「知」を付けることに、上手く地人(ちじん)と繋がれる。天がすべれると云うことなのだ。

     

    天地は、最も立体的なはなしなのだが、

     

    空や海は、所詮この地にたいして箱の中の天井部分。

     

    弱かった私が、弱かった私を今も呼んで居る。 記憶の円環が球体なので有る。データ数値とは異なった感情を、重しめて自分を浮かべる。 弱さとは、他人の弱さを踏み台にして強いと思ったまま成長しても、帰線を描けないことだ。

     

    私はもっと強くなりたい。

     

    いづれも原因は、肉体と霊が同一でない、べつだからだ。。

     

    自分は問題に取り掛かるが、花こそを伸ばしているうちに、原因のほうは消えてくれる。

     

    「咲かない花」をまだ抱えさせられて。

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