揶白 (KF)

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  • 人目を気にする。

    みんな人目を気にはするが、

     

    人目を気にし過ぎて、昔えらいことなったらしい

     

    それは覚えて居て、といやむさんが言っていました。

     

    私は人目を気にして居ます。

     

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  • 自分が喋りたくない人と。

    喋りたくないのに気になる苦しさ、

     

    自分が喋りたくない人で埋める。

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  • 目が合うた。

    にーくんとたけたけが私を取り合う。

     

    ゾッとする様な事を云いはるんや。

     

    実際に取る、

     

    それはせーへんノリも持ってるんや。

     

    人をおとして沈黙するんは、自分自身がしっかりしないと

     

    と思うとこまで保持してるからや。

     

    神が「俺だって何の意味もないぞ。」と叫んだ。

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  • 山の中の孤独 yamabito(小説)

    2021/09/07

    山の中の孤独

    yamabito

     

     八月十五日、登山道の除草を開始した。四カ所の登山道コースを一人で受け持っている。トータル十日以上はかかるだろう。

     人は「大変ですね」と言う。大変なんかじゃない。変なのだ。変だし、思考的に病的ですらある。その実、大変なことなど何一つない。思い悩むことはないし、他者に頭を下げる必要もない。上司の顔色をうかがう必要もない。重い荷を背負い、所定位置から草を刈り始めるだけで良いし、ゴールまで刈ればよいだけだ。

     何が厭かと言えば、孤独の中にいると言うことだろう。朝、車に乗り込む瞬間から孤独は始まる。現場に着き、それぞれの道具ですらも孤独であり、孤独一式を一個のザックに詰め込んで歩きはじめる。スパイク長靴のザリッという摩擦音ですら孤独を演出してくれる。

     単調な作業は、頭の中に様々な思考を呼ぶ。脳とは勝手なものだ。何か特定のものについて、思考しようとしなくても、勝手に次から次へ出てくる。掛け流し温泉のように次から次へと湧き出てくる。思考は止まることがない。脳とは誰なのか?ろくな機能しかないのに、こんな時だけせっせと働く、ふざけた脳だ。私の孤独を慰めるために、脳は何かをわざわざ思考させるというのか。ご苦労なことだがいい加減うんざりしてくる。

     さっきからどれだけ働いているのだろう。単調なエンジン音と背中のザックの重みが脳内を粘る。腕時計を見る。未だ一時間半分しか作業していない。あと三〇分頑張る。二時間。刈り払い機とベルト、ザックを投げ下ろし、濁音の入った声で息を吐く。ヘルメット、虫除けおよび防塵ネットを取り、薄くなった頭髪を掻き上げる。防水手帳に作業記録を書く。喉を鳴らしながら水を飲む。  こんな貴重なくつろぎの瞬間に害虫は吸血しに来る。一匹のアブを仕留める。ブチッと頭部の破壊を知らせる音とともに、アブは絶命する。自らの生命を顧みず、害虫は玉砕覚悟で吸血しにやってきている。生命の危機と言うよりも、本能。それはどうしようもない勝手な思考を増産する私の脳にも似ている。少なくとも私はアブに産まれてこなかっただけましなのだろうか?それと引き換えに孤独を味わえというのだろうか。

     私の作業を監督する者も、指示する者もいない。しかし、休憩を済ませた私には、再び作業を行えと私が指令する。装備を整え、またはじめるか、と私に言う。

     作業を終え、道具とガタガタな体を運転席に投げ出し、車を運転するときに、私の孤独は解放される。唇からゆるい吐露が流れ出て、それが疲れ切った私の全身をマッサージす

     

     

     

     

     

    【感想】「孤独は解放される」と言うのが、 表現についてぐっとされていて、人の複雑な心の表情を、その豊かさを、

    言葉を知らなきゃ、これからでも遅くはない、と思います。 脳、と言う「顔」も優しく感じ得ますし、何か大事なことを言ってしまった後、登場する主人公。

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  • 心斎橋記録(小説)

    好きな歌により親しみを持ち、「良く」なる為にculb(イベント)に、

    文化がどうでは無く、好きと云う気持が、町人が、其を背負って居るのだから。

     

    文化の続くに、偬は寄り添い心は走る。

     

     

     

     

     

     母が百円マックに連れて行くような男と結婚をしてはいけない、と仰って、

    それも私は疑う事の気持を柔らかに持って居て、にーくんの態度はそれでないのも分かります。

    たけたけ、にーくんの店に行って来たのですよ。

    私は布施の、店の前で佇んで居ました。会うのが久しぶりで、入れなくて、戸が向こうに有り、此胸が、胸を思えぬ空虚でらんと音楽が重く聴こえる、でも蜂蜜色の夜に道からねこが動き居って、人の顔以外は、体も自転車も音楽の様に思えます、倒れた心が、私の狭窄とした心が蜂蜜に浮く。ヴェルサーチを羽織り、ナイキを履いたが靴齬れして居て、「入るの?」と云って、戸からにーくん自身が、思って居たら影と光の向こうで来はるよ。斑と私を好きな男が笑顔で喋りかけるのだから、私は徐ナイキを見せる。

    たけたけが、私をどんなに好きかを云う時、僥倖とせつなを砕き切ったにーくんが、「ちぇけらっ」と云って、跳ね睨んで居ました。たけたけが、顔色を変えず片足を長く伸ばして佇んでいました。にーくんが、腕をくんで顎を引いて。

    昨晩、男と女が別の生き物だとバーで聞いたのですが、面白いものと対峙される自分の方が、上手、うわてで他には暗く、知識も頭の良さも私は思い馳せる為に、此貴男の、ぼさっと花茎を包んで居ます、口に於いて亦しゃがんで留守。

    結局、店はコロナでまだ開いて居らず「がんばりや。」と云って帰って行った。

     

    (舞)

     

    にーくんの猫が、にーくんそっくりで、

    大阪の猫は基本人相がわるいが、

    目がくるんと大きかった。

    可愛がってるうちに、なんか昔のことを思い出してきて

    昔の事、じぶんが可愛いとか、バイトをしていた時に

    いつも中古の紺のBMで谷六まで送ってくれて、ねむそうで、

    「目が3になってるで。」と云ったから、にーくんは「4にしといて。」と答える。

    「最近、好きな歌により親しみを持ち、「良く」なる為にculb(イベント)に、

    嗚にーくん、実行する事はその都度くで、乾いた洗濯物みたいに一つを取りあえず折りたたまなきゃと、考えても、

    服の間に何か有り、完結することが難しい! 君たちは、君たちは、そうやってくれ必ず。」と云う事を車で話す。

    ついで私が千円するうどん屋に行きたいのだと「はい。」で連れてもらったら

    「高いな。」と言っていたのを、

    結局、立ち食いうどんが旨いと、気付いた身で、

    「つるとんたん」はそれでも自分の中には余裕で殿堂入りするくらいなので、

    連れて行って良かったのだなと、納得しました。

    あの頃、気が多かったというより気が遮断されていて、

    それを探していたような素振りで、またその自分の素振りが

    心細くて、

    ひもじくて

    こう何でも繊細に感知して、人の顔をあんまり見れない年頃というのを、

    満たしていた。

     

     時に道頓堀、一見風情の無い長堀通りでも、

    一本中にいくと良い画材屋や、良いアンティークショップがある。

    上をみると、お水の看板が立っていて、

    大阪はどんどん切り返していかないと流される、とそこで読みます。

    濁っているから、ごちゃごちゃして居る、その中でも

    光はきらりと見つけやすいから絵画的で至って、詩。

    だから、本当の事を誰しも云わなくていい。

    川が冷たくて至上にあたたかく、歳を上げれば高いほど安らぎを得るようなからくり。誰かの。

     

     着物を今更千円で古着を買っている。

    着物、新作も何も変わらずに美しいが、町から自分を切り立てる自信というもの

    これがなかったので、なんとか折りの羽織も、すすめられた大島を、着ない。

    自分の着物を持っていないのに大島を買うのは努力がいる。

     

    感謝祭に向かった時、色んな人を横目にしてあれもこれも着て、

    畳を歩き回り、

    「いいね、いいね。」と笑っていた。

    付き添いが、道路に出た後「皆キツネさんみたいやった、やめとき。」と云ったが、

    「知るか。」と考えて、

    私はこれが欲しいから、寝る時でも想像をどんどん膨らませた。

    少なくとも三代は雑巾になっても残せるので、ハンカチやオブジェになったらまったく安いと思うのだ。

    宇宙の、どこを見ても輝きの有る設計を

    未だに手にしない。

    お金がない事が言い訳にならない程、強力に馴染んでる。


     私は着物が欲しいで、たけたけ。

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