Tome Bank

main visual

Tome館長

m
r

Tome館長

CREATOR

  • 3

    Fav 1,206
  • 9

    View 6,102,559
  • p

    Works 3,356
  • 証 明

    2008/10/28

    論 説

    現実が想像の世界であることの証明。


    まず、現実が想像の世界でないと仮定する。

    すると、非想像世界を想像することになる。

    つまり、これは空想である。


    次に、現実が想像の世界であると仮定する。

    すると、想像世界を想像することになる。

    つまり、これは認識である。


    ところで、現実は認識するものであり、
    空想するものではない。


    ゆえに、現実は想像の世界である。


    以上、証明終わり。
     

    Comment (1)

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
  • 獅子の首

    2008/10/28

    変な詩

    獅子の首が落ちた。

    でも獅子は気づかずに
    その首を食べてしまった。


    食べた後で獅子は気がついた。
    あれは自分の首だったのだと・・・・・・

    でもどうやって食べたのだろう。
    食べるための口もないのに・・・・・・

    獅子は首をひねるのだった。
    ひねるための首もないのに・・・・・・
     

    Comment (1)

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
  • 四 季

    2008/10/26

    空しい詩

    ねえさんは 街で春を売ります。
    にいさんは 海で夏と遊びます。
    いもうとは 野で秋をひろいます。
    おとうとは 山で冬に抱かれます。


      なにが楽しいというのでしょう。
      なにが悲しいというのでしょう。


    いつも季節は めぐるばかりです。
     

    Comment (2)

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
    • Tome館長

      2013/07/13 09:54

      「ゆっくり生きる」haruさんが動画にしてくださいました!

    • Tome館長

      2011/07/07 02:31

      「こえ部」で朗読していただきました!

  • 逆さまの顔

    2008/10/26

    変な詩

    君が悲しげな声をあげた時

      あわてて君がつけた顔は
       上下逆さまだったから

         僕はつい笑ってしまったんだ


            それについては君に謝るけど

          でもね
         僕は思うんだけど

       そんな時は
      そんな顔をすればいいのに
     

    Comment (2)

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
    • Tome館長

      2012/08/24 15:28

      ケロログ「しゃべりたいむ」かおりさんが朗読してくださいました!

    • Tome館長

      2011/06/16 13:15

      「こえ部」で朗読していただきました!

  • 壊れた恋人

    2008/10/26

    愛しい詩

    恋人が壊れてしまった。

    あんなに楽しそうに笑っていたのに。
    ほんとに壊れてしまった。動かない。

    どうしてなんだ。まだ新品なのに。

    あんなことしたからかな。
    普通だよな。あんなことくらい。

    でも、ちょっと乱暴だったかな。
    平気だよな。恋人なんだから。

    もともと欠陥品だったのかな。
    うん。そうかも。なんか変だったもん。

    それにしても、困った。どうしよう。
    ええと、そうだ。分解してみようか。

    いやいや、駄目だ。危険すぎる。
    ひよっとしたら、爆発するかも。

    それに、きっと元に戻せなくなる。

    恋人の中身なんて、グチャグチャで
    複雑に決まってるんだから。
     

    Comment (2)

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
    • Tome館長

      2011/11/27 21:26

      「しゃべりたいむ」かおりさんが朗読してくださいました!

    • Tome館長

      2011/08/18 12:50

      「こえ部」で朗読していただきました!

  • 蜘蛛の巣

    2008/10/25

    愛しい詩

    あたしゃ蜘蛛

      つぶらな八個の眼
       いやらしい八本の脚

         銀の糸で 罠を張り
          闇に潜んで 待ち伏せる


    あんたは蛾

      おびえた二個の複眼
       さまよう二本の触覚

         銀の鱗粉 撒き散らし
          月なき夜に 囚われる
     

    Comment (2)

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
    • Tome館長

      2011/10/25 00:57

      「しゃべりたいむ」かおりさんが朗読してくださいました!

    • Tome館長

      2011/09/11 00:16

      「こえ部」で朗読していただきました!

  • 鏡も見ず

      麻痺した触覚を頼りに
       そおっと指先でつまんで

         べりべりべりべりべりべりと

           はがした唇の干からびた皮を
            どこに捨てようか

          考えてない


    痛みを伴い

      錆びついた血の味を
       ぬらりと舌先に感じ

         ぺろぺろぺろぺろぺろぺろと

           濡れはじめる唇のひび割れを
            見せつけようとして

          誰もいない
     

    Comment (2)

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
    • Tome館長

      2011/09/11 19:00

      「こえ部」で朗読していただきました!

    • Tome館長

      2011/04/01 00:35

      ケロログ「しゃべりたいむ」かおりサンに朗読していただきました!

  • 崩れる

    2008/10/24

    変な詩

    あは えけけ

    崩れてね ゆくんだよ
    もりぶでん おしまいなんだ

    砂のお城が ぽの波にね
    さらさ らささら ささらささ

    貝殻 耳たぶ うんずらけ
    ぽら ぽとくとね だめなんだ

    トンネル掘って うん トンネル通って
    ごろごろだ もう倒れてる

    けじたね うんとけじた
    わかってなんか いないんだ きと

    王様 死んだ
    ぽら お后様も 死ぬよ

    お姫様は んと これから殺す

    ぱぴれぱれ 泣いてる
    お姉ちゃん 笑ってる

    舐めたら とけろな ちっちゃな水着

    ビー玉 ころがて 兵隊 ころがて
    うてな お船が 沈んで 沈んで

    ぽら 砂のお城 崩れる

    あは えけけ
     

    Comment (1)

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
  • クジラのくらし

    2008/10/23

    楽しい詩

    生きているクジラのように見えるが
    じつはクジラ型潜水艦なのである。

    潮を吹き、身をくねらせて泳ぐが
    やはりクジラ型潜水艦なのである。


    大空を飛行することもできるが
    クジラらしくないから海中を泳ぐだけ。

    潜望鏡もあるが、なかなか使えない。
    やはりクジラに潜望鏡はいただけない。


    とにかく、クジラ型潜水艦での生活は長い。

    こいつに乗って七つの海を潜ったが
    初めて乗艦したときは興奮したものだ。


    おれも若くて、まだ駆け出しだったが
    あの頃まだ、こいつも子クジラだった。
     

    Comment (1)

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
  • 魚眼石

    なんと美しい宝石でしょう。


    ほら、よくごらんなさい。
    小さな魚が泳いでいますね。

    石の中に閉じ込められた魚です。

    もちろん生きています。
    優雅な姿ではありませんか。


    もっとよくごらんなさい。

    この魚の眼は石なのです。
    美しいではありませんか。

    これより美しい石ですか?


    さらによくごらんなさい。
    石の中の魚の石の眼の奥。

    あなたの瞳が映りますね。

    その石のように冷たい瞳。
     

    Comment (3)

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
    • Tome館長

      2012/07/03 23:01

      ケロログ「mirai-happiness☆」舞坂うさもさんが朗読してくださいました!

    • Tome館長

      2012/06/30 16:52

      ケロログ「Spring♪」武川鈴子さんが朗読してくださいました!

    • Tome館長

      2012/06/29 03:12

      「こえ部」で朗読していただきました!

RSS
k
k