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    Works 3,356
  • 憧憬

    2017/01/03

    愛しい詩

    蝶よ 美しく舞え

     鳥よ 高く飛べ 

     

    散るな 花よ

     消えるな 虹よ

     

       儚き夢 届かぬ夢

        見果てぬ夢よ 憧れよ

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  • 月のウインク

    2017/01/02

    愛しい詩

    片目の月が

    ウインクしてる

     

     

    はち切れんばかり 見開いて

    ゆっくり ゆっくり 細めては

     

    しっかり つむって

    ふたたび 開く

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  • 2016/12/11

    愛しい詩

    あごに汗 

    うなじに汗の 

     

    その汗の 

     

    したたるままに 

    むねにポタ ももにポタ 

     

    ポタポタ ポタリ 

    ポタリ ポタ 

     

     

    うすくらやみに 

    君のゆれる

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  • カーブを描いて

    2016/09/20

    愛しい詩

     君のうちへ行こう

     カーブを描いて 

     

    ちょっとばかり 

    遠まわりになるけど 

     

    これっぽっちも 悪気はないから 

    許してくれ 

     

    すぐにでも 

    行きたいのは 山々だけど 

     

    手ぶらじゃ いけないし 

     

    行く前に 色々と 

    やらなきゃならないことがあるんだ 

     

    だから 待っていてくれ 

    君のうちで 

     

     カーブを描いて

     大きくカーブを描いて

     

     君のうちへ行こう

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  • いくつもの思い

    2016/08/28

    愛しい詩

    見上ぐれば

     

        いろんな形の

          雲 雲 雲  

     

     

    あれはハート 

      あれは鳥

     

          あれは君の

        横顔か 

     

     

    いくつもの想い 

      遠き空

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  • 台所の若妻

    2016/08/12

    愛しい詩

    若妻が台所で 料理をしている 

    まな板たたく 包丁の音の 心地良さ 

     

    指を切って 赤く染まる 青野菜 

    なんて素敵な ドレッシング 

     

    魚を三枚におろす 錆びた釘抜き 

    骨が砕ける その痛々しい音響 

     

    カビの浮く味噌汁 泡立つ醤油 

    母親直伝 殺意を秘めた隠し味 

     

    若妻は初々しく 台所で舞い踊る 

    皿とグラスと ひたいを割りながら

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  • 抱きしめたい

    2016/07/31

    愛しい詩

     抱きしめたい 

     

    ただし 彼女ではなく 

    または 彼でもない

     

     抱きしめたい 

     

    あいにく あなたではなく 

    ましてや 私自身でもない

     

     抱きしめたい 

     

    たまらなく 愛しい気持ち 

    ひたすら 慈しみたいという欲望

     

     抱きしめたい 

     

    けれど 誰でもなく 

    やはり どれでもない 

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  • 涙が生まれる

    2016/07/27

    愛しい詩

     それは あいまいなまま

     不意に 生まれ

     

     そのわけは

     あとから 考える

     

     

    願いが叶った時 

    叶わない時

     

    苦労が報われた時 

    報われない時

     

    一緒にいたい相手と会えた時 

    その相手と別れなければならない時

     

     

     こみあげてくるもの

     にじむもの

     

     その粒の数で その想いを

     量れはしないけれど

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  • 泣き上手

    2016/07/15

    愛しい詩

    彼女は泣くのが上手だった。

     

    泣くべき時には 

    泣くべきように上手に泣いた。 

     

    そして、泣いてはいけない時には 

    決して泣かないのだった。

     

    そんな彼女にしてみれば 

    親や兄弟を操るのは造作もないこと。

     

    泣き方ひとつでどうとでもなる。

     

    ボーイフレンドの扱いなんか 

    お手玉より簡単。

     

    「そんなの泣き真似じゃないか」

    と非難されそうだが 

     

    泣くフリして本当に泣いていたりするから 

    油断がならない。

     

    ただし彼女、ここしばらく泣いていない。

    今は泣くべき状況でないから。

     

    だけど、つい彼女の泣き声を聞きたい 

    泣き顔を見たい、という気持ちになってしまう。

     

    それで、やや強引ながら泣かそうとすると 

    彼女、ちょっと困った顔になる。  

     

    それから、ほんのちょっとだけだけど 

    今にも泣きそうな顔をしてくれる。

     

    うん。いい顔。

    ホント、泣かせるなぁ。

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  • 猫のKiss

    2016/04/29

    愛しい詩

    ノラ猫とノラ猫の 

     

    そっと 

    くちづけするを見た 

     

     

    買い物の途中 

    赤き自販機の前にて

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