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Tome館長

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  • 追いかけっこ

    2014/02/18

    変な詩

    僕たちは長い間
    なにかを追っていたはずなのに

    追い着いたのか
    追い越したのか

    それとも
    逃げられてしまったのか

    よくわからないまま

    いつのまにか
    追うことをやめてしまい

    立ち止まったり
    戻ったりして

    ふと気づくと

    なにかを追うどころか
    むしろ逆に

    なにかに追われているような
    なにかから逃げているような

    そんな感じさえして

    ただの気のせいであれば
    よいのだけれど

    よいのだけれど

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  • 曇り空

    2014/02/16

    空しい詩

    晴れてはいないけど 
    雨が降っているわけじゃない 

    外に出たくはないけど 
    家にいたいわけでもない 

    なにかをしたいわけではなく 
    なにもしたくないわけでもない 


    そんなふうに 
    なんだかどうでもいいような 

    どうでもいい空模様

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    • Tome館長

      2014/09/26 20:01

      改変したものを「こえ部」で朗読していただきました!

    • Tome館長

      2014/07/09 10:25

      「こえ部」で朗読していただきました!

  • 見失う

    2014/02/15

    変な詩

    迷えるあなた

      または
       戸惑うあなた


    あなたは

      目標を見失う前に
       操縦桿を見失っている

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  • 泣いたりしない

    さびしいくらいで
     泣いたりしない

       かなしいだけじゃ
        泣くもんか


    いたくっても
     我慢する

       うれしくっても
        笑うだけ


    なみだ 見たけりゃ
     お金 ちょうだい

       ほらね 泣くでしょ
        おなみだ ちょうだい

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  • 仕方ない

    2014/02/08

    変な詩

    仕方ない 
    仕方ない 
    仕方ない

    起きて喰って寝て 
    起きて喰って寝て 
    起きて喰って寝て 

    おんなじことの 
    繰り返し 

    おんなじことの 
    繰り返し 

    おんなじことの 
    繰り返し

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  • やさしく殺して

    あなたは殺し屋
     非情な男

       でも
        ナイフはやめて

          拳銃も使わないで


    わたしは標的
     か弱き女

       だから
        やさしくささやいて

          やさしく抱いて


    そして
     やさしく

       とてもやさしく


           わたしを殺して

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    • Tome館長

      2014/02/08 00:25

      「しゃべりたいむ・・」かおりさんが朗読してくださいました!

    • Tome館長

      2014/02/08 00:24

      「こえ部」で朗読していただきました!

  • 葉の露

    2014/02/04

    愛しい詩

    好かれていたとは
    つゆ知らず

    手折った草の
    葉の露が

    濡らした袖の
    染みぞ哀しき

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  • 小粋な娘

    2014/02/02

    楽しい詩

      ちょっとそこ行く
      小粋な娘は誰じゃろな

    誰じゃろなっとは
    誰じゃろな

      誰じゃろなったら
      わしじゃろな

    なんだ あんたか
    無粋なオヤジに用はない

      用がないとは
      情けない

    情けなくとも
    かまわない

      ああ しょうもない
      しょうもない

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  • 秋の日

    虫の音 途絶え
     葉は枯れ落ち

       もう陽は
        高く昇らない 


    木枯らしに うち震え
     猫背の犬となり

       雨降れば ひたすら
        逃げる算段ばかりなり 


    このまま
     朽ち果つる前に

       われら なにを語りし
        なにを残せし 


    ああ しかし
     うやむやに時は過ぎ

       井戸はすたれど
        秋の日はつるべ落とし

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  • 古代の夢

    疲れ果ててしまったら
    古墳の底で眠ります

    勾玉 管玉
    じゃらじゃら首に飾って

    奴婢の身代わり
    埴輪をたくさん埋めて


    深く静かに
    古代の夢を見たいだけ

    青銅の鏡とか甲冑とか鏃とか
    そんなのいらない

    幾千年幾万年も
    眠り続けていたいだけ

    世界の果ての向こう側に何があるのか

    世界の始まりの前に何が終わったのか
    世界の終わりのあとに何が始まるのか

    あれこれ空想してみたいだけ


    夜になれば 古墳の上
    くるりと蛍が舞うだろう

    静かにゆっくり
    銅鐸を鳴らしておくれ

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