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    2014/04/28

    明るい詩

    そこまでではなく
      その先へ

          もっと遠くまで
            届くよう

        もっと強く
          もっと高く
            もっと激しく

                きりきり舞いに
              うわずって

          てんてこ舞いに
        のけぞって 

    外枠なんか
      取っ払い

          内情なんか
            気にもせず

                もっと
                  もっと

                      もっともっと
                        その先へ

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  • 桜の木の下

    2014/04/23

    愉快な話

    桜の木の下で 
    右の頬にキスしたら 

    そこに桜の花びら 
    一枚くっついて 

    左の頬にもキスしたら 
    やっぱりそこにもくっついて 

    おもしろいので 
    唇にもキスしようとしたら 

    君に殴られた。


    僕の目尻のあたりにも 
    桜の花びらが一枚 

    きっと くっついて 
    いると思う。

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    • Tome館長

      2014/07/29 12:34

      「ゆっくり生きる」はるさんが動画にしてくださいました!

    • Tome館長

      2014/07/29 12:33

      「さとる文庫 2号館」もぐらさんが朗読してくださいました!

    • Tome館長

      2014/07/29 12:31

      「こえ部」で朗読していただきました!

  • 夜が明ける頃

    2014/04/18

    暗い詩

    ほのぼのと
    夜が明ける頃 

    かなたで
    角のない鬼の子が生まれ 

    こなたで 
    翼なき天の使いが消える。


    皆、寝ぼけ眼ゆえ 
    気づかれることもなく。

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  • 氷の瞳

    その瞳に魅入られし者は 
    凍ってしまうのです。

    身も心も固まって 
    蛇に睨まれた蛙です。


    ちょっと叩いてご覧なさい。

    ひびが走って 
    きれいに割れて 

    落ちて砕けて 
    目も当てられぬ。


    それが氷の瞳です。

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    • Tome館長

      2014/07/27 19:23

      「こえ部」で朗読していただきました!

    • Tome館長

      2014/06/04 01:46

      「ゆっくり生きる」はるさんが動画にしてくださいました!

  • 氷の彫刻

    2014/04/09

    暗い詩

    美しき氷の彫刻。 

    苦労して彫り上げたそれが 
    無残に壊れたからとて 

    いまさら 
    なに悲しむことあろう。 


    もともと氷は融けるもの、
    壊れてしまうもの。 

    氷を選んだ時点で 
    すでに悲しき。

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  • 元気を出して

    2014/04/04

    明るい詩

    あなたは私の元気です。

    私の元気はあなたです。


    あなたがいる。
    私がまわる。

    あなたのまわりを
    私がまわる。


    クルクル
    クルクル

    まわる私は元気です。


    クルクル
    クルクル

    いつまでも
    あなたのまわりをまわらせて。

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  • 氷上の舞

    2014/04/03

    明るい詩

    氷の上で舞う君は 
    きっと世界の真ん中にいる。 

    君の視点を中心として 
    世界がクルクルまわり出す。 


    君がジャンプすれば 
    世界は息を呑み、

    君が着地すれば 
    世界は喜びを取り戻す。 


    世界は君を待っている。 

    そうさ、世界は 
    君の笑顔を待っている!

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  • 消えぬ想い

    2014/03/31

    暗い詩

    消しゴムでは 
    消えません 

    修正ペンでも 
    消えません 


    紙を貼っても 
    削ってみても 

    なにをしたって 
    消せません 


    消したふりしたって 
    消えてません 

    なかったことにしようとしても 
    ちゃんと残っているのです 


    あなたが書いて 
    あなたが刻んで 

    あなたが残した 


    わたしのノートと 
    わたしの傷と 

    このわたし

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  • 鳴るは鳴らぬ

    2014/03/28

    空しい詩

    ある音が鳴った 
    ということは 

    すなわち 
    別の音が鳴らなかった 

    ということ。 


    鳴った音は 
    それなりに美しかったかもしれない。 

    けれど 

    鳴らなかった別の音は 
    もっと美しくはなかったか? 


    いや、違う。 

    どんな音も 
    鳴らなかったのかもしれない。 

    音が鳴らなかったとすれば 

    そこには 
    沈黙しかない。 


    だが、しかし 

    鳴らなかった音 
    沈黙は 

    その鳴った音より 
    はるかに美しくはなかったか?

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  • 辿り着けない

    2014/03/25

    空しい詩

    どんなに頑張っても
     どんなに無理をしても
      どうしても辿り着けない

        そんな場所がある 


    どんなに泣いても
     どんなに叫んでも
      どうしても叶わない

        そんな願いもある 


    それでも行くのか

      それでも望むのか 


    辿り着いて落胆し
     叶って失望するかも

       知れぬのに

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