Tome Bank

main visual

Tome館長

m
r

Tome館長

CREATOR

  • 3

    Fav 1,206
  • 9

    View 6,103,042
  • p

    Works 3,356
  • 卒業

    2014/06/15

    思い出

    高校の卒業式は 

    受験のため 
    出席できなかった。

    思い出の絵巻の中に 

    そこだけ 
    ポッカリ穴があいている。


    それだから私には 
    高校を卒業した実感がない。

    届けてもらった卒業証書も 

    いつの間にか 
    なくしてしまった。

    Comment (1)

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
  • 猫の子守唄

    2014/06/11

    楽しい詩

    ねんねこ 眠れや
     ねんねこ にゃん 

    猫の子 眠らにゃ
     爪を 研ぐ 

    それでも 眠らにゃ
     牙を むく 

    ねんねこ 眠れや
     ねんごろ にゃん

    Comment (2)

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
    • Tome館長

      2014/08/25 06:18

      「ゆっくり生きる」はるさんが動画にしてくださいました!

    • Tome館長

      2014/08/25 06:17

      「こえ部」で朗読していただきました!

  • ナメクジとカタツムリ

    2014/06/09

    ひどい話

    みなさん、こんにちは。
    よい天気ですね。

    本日は、これから 
    ナメクジとカタツムリが競走するそうですよ。


    さっそく、スタート!

    でも、どうしたのでしょう。
    スタート合図の銃声を聞き逃したのでしょうか。

    いつまで経っても、どちらも動く気配がありません。

    あっ。
    少しカタツムリが前に進みました。

    あっ。
    ナメクジも少し進んでます。

    よかったですね。
    一時はどうなることかと心配しましたよ。

    ようやく両者、スタートラインを越えました。

    さて、長引きそうですね。
    では、ここでお昼にしますか。


    すみません。
    つい昼寝もしてしまいました。

    でも、あんまり変わってないですね。
    少しばかり、カタツムリがリードしてますか。

    でも、あの重い家を一緒に運んでますから
    おそらく後半はきついでしょうね。

    観戦している我々もきついです。

    ああ、そろそろ日が暮れます。
    長い一日でしたね。

    では、また明日。
    おやすみなさい。


    おはようございます。

    おや。
    あんまり進んでないですね。

    一晩中、なにやってたんでしょう。
    眠っていたんでしょうか。

    先は長いですね。
    また明日来ますね。


    おやおや。
    まだこんなところにいるのですか。

    余裕ですね。
    自信でしょうか。

    いくらかナメクジが挽回しましたか。

    では、またそのうち。


    みなさん、しばらくぶりです。
    あやうく忘れてしまうところでした。

    なんですか、これは?

    ははあ。
    ナメクジのミイラですか。

    なるほど。
    長い間、日当たりにいましたからね。

    カタツムリも家の中に閉じこもってますね。
    流行のヒキコモリですか。

    それとも餓死したのでしょうか。
    ちょっと確認できません。


    やれやれ。
    どうにもなりませんね。

    Comment (2)

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
    • Tome館長

      2014/08/22 14:01

      「こえ部」で朗読していただきました!

    • Tome館長

      2014/06/09 21:39

      「さとる文庫 2号館」もぐらさんが朗読してくださいました!

  • 誰のため

    2014/06/06

    暗い詩

    「あなたのため」
    で始まって 

    「あなたのせい」
    で終わった恋は 


    本当に
    「あなたのため」
    であったのか? 

    本当に
    「あなたのせい」
    であったのか? 


    「わたしのため」
    ではなかったか? 

    「わたしのせい」
    ではなかったか?

    Comment (2)

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
    • Tome館長

      2014/08/21 12:03

      「ゆっくり生きる」はるさんが動画にしてくださいました!

    • Tome館長

      2014/08/21 12:03

      「こえ部」で朗読していただきました!

  • 葬送曲

    2014/06/05

    暗い詩

    なべて死は 遠く近く

     忌み嫌えど 寄り添い
      望むれど 突き放す 


    蜻蛉の数刻
     屋久杉の数千年

      夢幻の如く ゆらめいて
       残雪の如く 消え失せぬ

    Comment (1)

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
  • 水底の楽園

    2014/06/03

    楽しい詩

    細長い昆布みたいな海草が 
    五本ほど 

    横方向に流れていて 

    そこに 
    タイやヒラメ 

    タツノオトシゴやハリセンボン 
    なんやかんやが 

    泳いでいて 

    なんだか不思議な調べを 
    水底の楽園で 

    ゆらりゆらりろ 
    奏でているのです。

    Comment (1)

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
  • 春の音

    2014/06/01

    明るい詩

     それは 

    小鳥のさえずりだったり 
    若草を踏む靴音だったり 

    子どもの笑い声 
    年寄りの溜め息

     または 

    日差しの擬態語 
    「サンサン」 とか 

    同じく陽気の 
    「ポカポカ」 とか


     そんなの

    Comment (1)

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
  • 獄門の首

    2014/05/29

    暗い詩

    忙しなく 
    共鳴す 

    音の柱を 
    縫う如く 

    言葉を紡ぎ 
    韻を踏み 

    間を沈黙と 
    置き換えて 

    我を雅と 
    思し召せ 

    惑えども 
    留まらず 

    恥らいつ 
    身を晒す 

    Comment (1)

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
  • 浮世の風

    2014/05/26

    暗い詩

    世話せず 
    されず 

    情けも掛けず 
    受けもせず 

    義理を欠くゆえ 
    頼みもせぬに 

    浮世の風よ 
    なぜ絡む

    Comment (2)

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
    • Tome館長

      2014/08/19 00:01

      「こえ部」で朗読していただきました!

    • Tome館長

      2014/08/18 08:52

      「ゆっくり生きる」はるさんが動画にしてくださいました!

  • せめてはならぬ

    2014/05/24

    空しい詩

    せねばならぬと 
    せめてはならぬ 

    せねばならぬと 
    せめるほど 

    させねばならぬか 
    なるまいか 

    させずにすむなら 
    させぬですます 

    させぬですめば 
    せめはせぬ

    Comment (4)

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
    • Tome館長

      2014/08/17 20:01

      「こえ部」で朗読していただきました!

    • Tome館長

      2014/08/17 11:47

      「ゆっくり生きる」はるさんが動画にしてくださいました!

    • Tome館長

      2014/05/25 08:28

      田中雲彩殿、はじめまして。
      嬉しいコメント、ありがとうございます。

      世の中ほとんど、やらなくても構わないようなことばかりで成り立っているような気がします。
      どうせやるなら、せめてユニークなことをしたいものです。

    • はじめまして。

      ユニークでありながら、含蓄のある詩に感銘しました^^。雲彩

RSS
k
k