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  • うっかり

    2016/10/15

    愉快な話

    真夜中、細かい作業に疲れ 

    立ち上がり、窓を開け 

     

    ひとり ベランダに出て 

    深呼吸していたら 

     

    つい うっかり 

    夜空を飲み込んでしまった。

     

     

    ああ、驚いた。

     

    まったく 

    うっかりにも 程がある。

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  • 痴漢対策

    朝の通勤電車で痴漢しようとしていたら 

    逆にOLに痴漢されてしまった。

     

    「あ、あの、それは、ちょっと」

    「ふん。攻撃は最大の防御よ」

     

    よく見たら、見覚えがある。

    三日ほど前に痴漢した女だった。

     

    「ま、まさか。あっ、そこは」

    「どう? される者の気持ちがわかったでしょ」

     

    今のところ、まだよくわからないのだが 

    彼女の気持ちはわかった。

     

    どうやら正当防衛のつもりらしい。

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  • 四人姉妹

    2016/10/13

    ひどい話

    そろって若く美しい四人の姉妹があった。

     

    両親は飛行機事故で亡くなり 

    彼女たちには莫大な遺産が残された。

     

    豪華客船に乗って世界一周の旅の途中 

    あるハンサムな男が姉妹に近づいた。

     

    この男、じつは結婚詐欺師。

     

    密かに四人それぞれと恋人になり 

    密かに四人それぞれから依頼を受けた。

     

    「誰でもいいから、妹のひとりを殺して」

    「妹でも姉でもいいから、ひとりを殺して」

    「姉でも妹でもいいから、ひとりを殺して」

    「誰でもいいから、姉のひとりを殺して」

     

    男は途方に暮れてしまった。

     

    仲の良さそうに見える姉妹なのに 

    じつは互いに憎しみ合っていたのだ。

     

    その理由を男が尋ねてみると 

    彼女たちの返事はそろって同じだった。

     

    「だって、四人だと多すぎるんだもん」

    そうかもしれない、と男は思った。

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  • 問い合わせ

    2016/10/12

    変な話

    他人から借りた傘を返す時に 

    どのようにすればいいでしょうか? 

     

    みたいな知人の問い合わせに対して 

    なんとか返答しようとしている夢を見て 

     

    人は理屈でなく気分で動くのだから 

    相手の気分に合わせれば良いでしょう。

     

    みたいな話をしようかなと思っているうちに 

    途中で目が覚めてしまったんですけど 

     

    どうすればいいでしょうか?

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  • 猫かぶり

    2016/10/11

    楽しい詩

    猫をかぶろう 

    猫かぶろ 

     

    当方 左様なお話 

    まったく関心ございません 

     

    てな 顔してさ 

     

     

     頭隠して 尻も隠せば

     見つからない

     

     人相 風体

     物腰 持ち物

     

     所詮 見た目さ

     世の中は

     

     うまく かぶれば

     苦労せぬ 

     

     

    だから かぶろう 

    猫かぶろ 

     

    他人の前では 

    猫かぶろ

     

    かぶらにゃ 損々 

    てなもんだ

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  • 何をするか

    2016/10/10

    明るい詩

    とりあえず 

    地球の重力圏を 飛び出そう。

     

    何をするか は 

    それからだ。

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  • やめなくちゃ

    そういうことは 

    やってはいけなかったんだ。

     

    許されるかと思っていたけど 

    そうではなかったんだ。

     

    やり過ぎたのだ。

    調子に乗り過ぎた。

     

    怒られて、厳重注意。

     

    もうできないのだ。

    やめるしかない。

     

    悪気はなかったんだけどな。

    そうは思ってくれないのよね。

     

    どうにも仕方ない。

    はあ、残念。

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  • 頭の体操 第1

    2016/10/08

    愉快な話

     まずは 腕を胸の前で組んで

     暗算の運動 

     

    1 たす 2 たす 3 ひく 4 は

     

     手足の指は使わないでください 

     

    1 かける 2 かける 3 の 4乗 は

     

     軽くしりとりをしてみましょう 

     

    いぬ 次 その次 さらに もっと まだまだ

     

     あらためて しりとりの運動 

     

    いぼ 次 その次 さらに もっと まだまだ

     

     続いて イメージの運動

     女の子の裸を想像してみましょう 

     

    ハイ 全身 細部まで はっきりと

     

     さらに お爺さんの裸も想像しましょう 

     

    ハイ 気が進まなくても しっかりと

     

     次は なぞなぞの運動です 

     

    使わない時に使うものは?

     

     もうひとつ なぞなぞです 

     

    出す時に入れるものは?

     

     今度は 理解の運動です

     聞きながら理解してください 

     

    差別と区別をしっかり区別しないと

    無分別な差別になる

     

     さらに 聞きながら理解してください 

     

    一般に哲学が分かりにくい理由は 

    あえて分かりにくい事柄を考えるからである

     

     おしまいに 深呼吸しながら反省しましょう 

    こんな頭の使い方をしていて 

    本当に大丈夫だろうか

     

     もっと 深く深く反省しましょう 

     

    余計なことを考えようとするから 

    まともに考えられなくなるのではないか

     

     以上、頭の体操の時間でした

     ボケないよう 今日一日を賢くお過ごしください

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  • 飽きちゃった

    2016/10/07

    空しい詩

    それは 知ってる 

    それ やった 

     

    また それか 

    つまんない 

     

    その気に なれない 

    飽きちゃった 

     

     

    誰か やってる 

    みんな やってる 

     

    だらだら だらだら 

    同じこと 

     

    やるまでも ない 

    価値がない 

     

    どこかで 見たよな 

    聞いたよな 

     

    似たり 寄ったり 

    もったいない

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  • 悪魔の証明

    2016/10/06

    愉快な話

    「悪魔の証明」とは、完全に否定または肯定することが 

    実際上ほとんど不可能に近い証明のこと。

     

    たとえば、悪魔の不在を証明できたと確信した途端に 

    ひょいと悪魔が出現してしまう可能性、なきにしもあらず。

     

    事実、そんなふうに悪魔が目の前に出現したのだ。

    「わあ、悪魔だ」

     

    悪魔が顔をしかめる。

    「失礼な。普通の人間ですよ」

     

    「ふん。そんなら、自分が悪魔でないことを証明しろ」

    「無理おっしゃらないでください」

     

    「で、なんの用だ?」

    「貸した金を返してください」

     

    「わあ、やっぱり悪魔だ」

    「・・・・借りた時は神様仏様って言ってたくせに」

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