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  • ガラスの遊園地

    ガラスの遊園地は
    シンデレラ姫の片方の靴。

    落とした靴か、
    履いてた靴か。


    落とした靴なら
    王子様が拾ってくれる。

    履いてた靴なら
    誰も拾ってくれない。


    知らんぷりして

    クルクル
    クルクル

    まわり続ける
    ガラスのメリーゴーランド。

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    • Tome館長

      2014/06/16 11:55

      「こえ部」で朗読していただきました!

    • Tome館長

      2013/12/01 22:38

      「ゆっくり生きる」haruさんが動画にしてくださいました!

  • 主は何処より

    2013/11/12

    暗い詩

    主は
     何処より来たり


    主が
     此処に在らずんば

       何処へと去りぬ


    幾億 幾万 幾千の
     憂いを 迷いを 災いを

       捨て置きしまま

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  • 一緒に帰ろう

    2013/11/10

    明るい詩

    一緒に帰ろう

      君が よければ


    一緒に帰ろう

      お話 しながら


    一緒に帰ろう

      歌ったりして


    一緒に帰ろう

      笑ったりして


    一緒に帰ろう

      僕で よければ

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    • Tome館長

      2014/11/19 09:02

      「こえ部」で朗読していただきました!

    • Tome館長

      2013/11/10 20:04

      「ゆっくり生きる」haruさんが動画にしてくださいました!

  • やむにやまれず

    2013/11/06

    空しい詩

    やむにやまれず
     恋をして

       よせばよいのに
        夢を見た


    なせばなるさと
     努力して

       そりゃあそうさと
        諦める


    どうせどうにも
     なりゃしない

       なるよになるが
        人生さ

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  • 充血の月

    2013/11/01

    愛しい詩

    毎晩
    あなたにね

    囁いてあげるから

    片耳そいで
    贈ってよ


    ほら あんなに
    月が赤い

    尻尾を切られた
    猫の眼みたい


    なぜか今夜は
    酔えなくて

    恋人でもない
    彼または彼女を引きずって

    お散歩するの


    手鏡とか割るつもりで

    白いブラウス
    引き裂いてみるの


    なぜかしら
    救いの呪文は

    電話番号に似ているの


    街路樹を飾る
    美しい死体

    それとも
    たとえば

    月から落ちた
    真っ赤なしずく

    ダラ ダラリ

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  • 消えたい

    不安はなく
    心残りもなく

    寝返るように
    何気なく

    夢見るように
    微笑みながら

    眠るように

    本当に
    眠るように

    やすらかに
    消えたい。

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  • 細切れの肉

    2013/10/26

    変な詩

    彼女を家に呼んで
    料理する


    原形を留めないまでに
    細切れにして

    肉団子にしようか
    ハンバーグにしようか

    それとも
    生姜焼きなんかどうだろう


    どうだろうって
    どうでしょう


    彼女の望みは
    なんだったのか

    どうでもいいけど
    気にはなる

    気にはなるけど
    気にしない


    どうせ僕が食べるわけじゃない

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  • 水虫の幽霊

    2013/10/26

    楽しい詩

    形のない悲しみ 
    大きさのない虚しさ 
    位置のない苛立ち 

    ああ 助けて 
    私は水虫 

    ああ 水虫の幽霊 

    そんなに嫌わなくても 
    いいじゃないの 

    水虫に権利を 
    水虫に自由を 
    水虫に愛を 

    ああ 痒い 

    とても痒い 
    身も心も痒い 

    ああ ああ ああ 

    ただ痒いばかり 
    水虫の幽霊

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    • Tome館長

      2014/06/09 11:41

      「ゆっくり生きる」はるさんが動画にしてくださいました!

    • Tome館長

      2014/06/09 11:40

      「こえ部」で朗読していただきました!

  • 砂の惑星

    砂の惑星には水がない。

    水がないのに雨は降る。
    砂の雨、つまり降砂だ。

    空を見上げてはいけない。
    砂が目に入ったら失明する。

    降った砂が集まり、川になる。
    砂の川、つまり流砂だ。

    支流が集まり本流になる。
    蛇行しながら海へ流れる。

    砂の海、つまり洋砂だ。

    砂漠と違って歩けない。
    自分の重さで沈んでしまう。

    泳げないなら溺れて死ぬ。

    でも、船に乗れば大丈夫。
    砂の船、つまり漂砂だ。

    焼けた砂が固まったもの。
    水の海の流氷に似ている。

    海だから魚だって釣れる。
    砂の魚、つまり泳砂だ。

    食べられるが旨くない。

    まるで
    そう、まるで

    砂を噛むよな味がする。

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  • 水の惑星

    その星は 海ばかり 

    大陸どころか 
    島もない
     

    魚一匹 
    泳いでおらず 

    プランクトンさえ 
    いないのだ 

    塩分含まぬ
    純水の 

    海 海 海 海 

    恒星の 光受け 
    屈折して 反射して

    宝石みたく 輝くは
    水の惑星 青い星

    キラキラ キラリ
    キラ キラリ

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