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  • お天気屋

    2015/07/06

    明るい詩

     彼女はとっても
     お天気屋。

     お天気売るのが
     彼女の商売。 


    砂漠に 
    雨を降らせましょう。

    雨季に 
    晴れ間を作りましょう。


    真冬に月見は素敵です。

    真夏に雪見も素敵です。


    あなた おひとつ 
    虹などいかが? 

    この時期 雷の詰め合わせ 
    お安いですよ? 


    涼しい風も売ってます。

    ハート型の雲も 
    売ってます。


     ほらほら

     彼女はとっても
     お天気屋。

     お天気売るのが
     彼女の商売。 


     だからだから

     今日も明日も
     あさっても

     みんなみんな
     よい天気。

     

     

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  • お手玉

    2015/07/03

    愉快な話

    お手玉のように 
    男をもてあそぶ女がいた。

    逆にもてあそんでやるつもりで 
    おれは女に近づいた。


    「もてあそんでやる」

    おれは女をむんずとつかむと 
    空へ放り上げた。

    女は、まるでお手玉のように 
    空高く舞い上がった。

    「すごい。力持ちなのね」
    「あ、いや。それほどでも」

    落ちてきた女を受け止めると 
    おれは再び女を空へ放り上げた。

    「すてき。お上手だわ」
    「まあ、昔取った杵柄でね」


    はて、おれは 
    もてあそんでいるのだろうか?

    それとも 
    もてあそばされているのだろうか?

     

     

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  • 期待

    期待されても 
    こまるけど

     期待されぬも
     かなしけれ 


    ひとに期待は 
    せぬとして

     せめておのれに
     期待せし

     

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  • Good night !

    2015/06/16

    暗い詩

    夜のしじまに 
    啼く声の 

    ナイチンゲール 

    小夜啼鳥 
    または 墓場鳥 

    永久の眠りに 
    つく前に 

    挨拶なんぞ 
    殊勝にも 

     

     

     

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  • Stick in

    2015/06/08

    変な詩

     ゆっくり
     ゆっくり 

    やろうにも

     つっかえ
     つっかえ 

    はかどらぬ

     まったく
     まったく 

    このごろは

     おっとと
     とっと

     とっとっと

     

     

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  • Go to hell !

    2015/06/03

    暗い詩

    生きて地獄はあろうとも 
    死んで地獄はあるまいに 

     やってられんぜ Baby ! 
     くたばっちまえ Bunny !
     
    堕ちるとこまで 
    とことん堕ちて 

     やろうぜ Daddy ! 
     ざけんな Doggy ! 

    天国なんぞ蹴散らせば 
    神も裸足で逃げ出すぜ 

     かもね Baby ! 
     しらね Baby ! 

     Oh, yeah ! 

     

     

     

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  • いつかどこかで

    いつかどこかで 君と会い 
    いつかどこかで 君願う 

    いつかどこかで 君は泣き 
    いつかどこかで 君笑う 

    いつかどこかで 君は去り 
    いつかどこかで 君想う

     

     

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  • いにしえの墓

    2015/05/23

    愉快な話

    ここはエジプト、王家の墓。

    額に汗しながら作業していたら 
    ミイラのファラオが甦えってしまった。

    「アゲメデ、ホムルンスク、トピタ」

    ひどくかすれた声でなにやら喋るのだが 
    なにしろ古代語なので、さっぱり意味がわからない。

    「あんた、内臓ないくせに、なぜ生き返るか?」
    気持ちだけでも伝わるか、と尋ねてみたら 

    「ヌクルデ、パピパピ、ルステホメ」
    どうも伝わらなかったようだ。

    「パトラクレオ、テーベストラ、カピオカ」

    あんまりうるさいので 
    「我が仕事さまたげし者、死の翼触れるべし」

    冗談のつもりで言ってみたら 

    「カーメン」
    みるみる崩れて砂になってしまった。

    信じられなかった。

    ちなみに、おれの仕事は盗掘、 
    墓あらしである。

     

     

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  • うまくいかない

    2015/05/21

    愉快な話

    世の中は
     うまくいかない
      事ばかり 

    バタ付きパン
     床に落とせば
      バタが下 

    あわてて乗れば
     いつも電車は
      逆方向 

    告白したら
     その翌日から
      避けられた

     

     

     

     

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  • 大樹のしずく

    2015/05/19

    暗い詩

    我ら諸人
     大いなる樹の
      下に侍りて 

    その枝葉より
     垂るるしずくを
      受くる者なり 

    渇すれど
     揺すりたもうな
      樹が枯れる

     

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