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  • たき火

    2016/07/14

    楽しい詩

    はき集められた 

    枯れ葉の小山に火をつける 

     

    ほらね たき火が燃える 

    赤々と 

     

    枯れ葉と一緒に燃えるもの

     

     

     パチパチ パチパチ 

     写真が燃える 

     

     メラメラ メラメラ 

     手紙が燃える 

     

     ボウボウ ボウボウ 

     日記が燃える 

     

     

    みんな みんな

    灰と煙になっちゃって 

     

    思い出と一緒に 

    燃え尽きる 

     

    それから 

    くすぶる小山を崩すのさ 

     

    ほらね 焼イモ焼けた 

    ホクホクの

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  • 軽い娘

    2016/07/12

    楽しい詩

    昔々あるところに 

    とても軽い娘がおりました。

     

    どれくらい軽いのか、と申しますと 

    もうお話にならないくらい軽いのでした。

     

    地に足がついてなくて 

    ただフワフワ浮かんでいるばかりです。

     

    なので、まことに残念ながら 

    軽い娘のお話を続けることができません。

     

    まったく困った娘です。

     

    ひょっとしたら今でも 

    どこかに浮かんでいるかもしれませんよ。

     

     

    あっ、いた!

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  • 苦笑句集

    2016/07/05

    楽しい詩

    無季だの非定型だの 

    そも俳句でなくてよかろ 

     

     

    せっかく捨てたに 

    NHKの訪れぬこと数年 

     

     

    お笑いがなんぼのもんじゃい 

    タレント本借りる 

     

     

    カセットテープ捨て 

    CDやDVDいつまでか 

     

     

    Webで良き人やって面白いか 

     

     

    花粉症は症状か商戦か 

     

     

    チェスに飽きたら囲碁をする 

     

     

    挨拶に返事もせぬ隣人 

     

     

    長いと飽きる 

    短かきゃつまらん

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  • ゆうさ太夫

    2016/05/07

    楽しい詩

    ゆうさ ゆさゆさ 花魁道中 
    金らんどんす 島田もゆれて 

    ゆっさ ゆっさ ゆっさ ゆっさ 
    ゆれるよ 胸も 

    そうよ あちきは花魁 
    浮世のあだ花なのよ

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  • 豚のシッポ

    2016/03/08

    楽しい詩

    彼は若くてハンサムで 
    頭が良くて仕事もできる。


    だけど 

    彼の尻には 
    豚のシッポが生えている。


    彼は女の子にモテる。
    女の人にも男の人にもモテる。

    それなのに 
    あまり深い仲になることはない。

    そのわけは 

    彼の尻に燦然と 
    豚のシッポが生えているから。


    なぜ彼の尻のそれが 
    豚のそれである 

    と断言できるのか 
    と言えば 

    なんということはない 

    彼を産んだ母親が 
    正真正銘の豚であったから。



    ブー ブー

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  • 電動ドリル

    2016/02/10

    楽しい詩

    電動ドリルで

     あなたの額に穴あけて

     

       あなたの その

        まちがいだらけの考えを

     

          グリグリ ググリと

           ほじくり出して みたきもの 

     

     

    ハゲタカや ハゲワシは

     

      そのハゲ頭を

       死体に突っ込むところまで

     

         ハゲあがっている

          のだそうです

     

        そのように

       ハゲタカや ハゲワシが

     

     申していたわけでは 

    ありませんけど

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  • くさめ太夫

    2016/01/03

    楽しい詩

    春や秋 

    寒さ暑さの 変わり目に 

     

    くしゃみなんぞ 

    くさめ太夫だゆうが しておじゃる

     

     

     一に ほめられ

     クシュン

     

     二に ふられ

     クシュン クシュン

     

     三に ほれられ

     クシュン クシュン クシュン

     

     四に 風邪

     クシュン クシュン クシュン クシュン 

     

     または 花粉症ではあるまいか 

     

     

    ハッ ハハ 

    はてさて 

     

    それはともかく 

     

    くさめ くさめ の 

    呪文や いかに

     

     

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  • カタツムリに乗って

    2015/12/04

    楽しい詩

    カタツムリに乗って隣町まで行こう。
    なんなら高圧電線を伝ってもいい。

    印象に残らないかもしれないけれど 
    急いだ方が君のためだと思うな。

    忘れないようにメモしようとして 
    すでにメモすべき事柄を忘れている。

    そんな残念な事態にならないように、ね。

    演歌歌手でもトレジャーハンターでも 
    この際、乗り手は誰だってかまわない。

    職業が夢の最終形態ではなかったはず。

    町境まちざかいの壁には貼り紙があって 
    「捨てられた女の子を拾ってはいけません」

    それは余計なお世話というものだ。

    背負った家の渦は右巻きか? 
    それとも左巻きか? 

    なんとなく尋ねられても困る。
    それは隣町に着けばわかるはずなのだ。

    川を越え、鉄柵を越え、線路を越えて 
    カタツムリの群が隣町をめざす、めざす。

     

     

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  • 言葉の浄水器

    2015/11/27

    楽しい詩

    天然水なるものを 
    ペットボトルで買っているのだけれど 

    飲み水はともかく 
    言葉にまでカネを出したくないので 

    浄水器のようなものがあれば 
    いいな、と思う。


    余計な単語を取り除き 
    耳障りな言いまわしを避け 

    くだらないイメージや雰囲気を 
    さらりと消してくれる。



    そんな言葉の浄水器が 
    もしあるとすれば 

    塩素が除去されるため 
    雑菌が繁殖しやすくなったり 

    フィルターの交換が 
    定期的に必要だったり 

    なかなか手入れが大変であろう。


    それに やっぱり 
    本体だって 

    あんまり安くはなさそうだ。

     

     

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  • 金の子馬

    2015/11/21

    楽しい詩

     駆ける流星

     燃えるたてがみ


    金の子馬よ 闇を裂け!

     ひづめ割れ
     あし折れるとも

     

     

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