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2016/11/10
宮沢賢治の心象風景を眺めつつ想う。
ケンジはケンジをすればいい
おれはおれ
あんたはあんたをするだけさ
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2016/11/09
みんな、席について。
これより持ち物検査を行います。
そう、抜き打ちよ。
お黙りなさい!
さあ、私に中身を見せるのよ。
そうそう、いい子たちね。
さてさて、どれどれ。
ふむふむ、なるほど。
こんなものよね。
色々あるけど、どれも問題なさそうだわ。
あら? ちょっと待って。
これは、なにかしら?
凶器発見!
まあ、なんて大きくて立派な・・・・
いいえ。
あんた、なんて危険なものを持ってるの。
信じられないわ。
まだ子どものくせに。
許しません!
こんな物騒なもの、先生が没収します。
ああ、もう我慢できないわ。
あんた、すぐに保健室へ来なさい!
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2016/11/08
姿の見えない怪獣が
僕の住む町を破壊している
思い出の山や川
大切な建物 公園 空き地
道路も橋も 田も畑も
乗り物 草木 人や家畜 鳥や虫
物の大小 価値の高低
生きていようがいまいが おかまいなし
その姿 誰にも見えず
その咆哮 誰の耳にも届かない
なので 大抵
火炎を浴びたり 踏み潰されたり
酷い目にあってから
気づくのだ
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2016/11/07
その少年には見えてしまうのだ。
あやまって普通の人たちが侵入しないよう
選ばれし我々が苦労して隠しておいた秘密の入り口
あれを彼は見つけてしまった。
さらに、そこから延々と続く迷路難所を通り抜け
こんな奥深く、我々のいる秘所まで到達してしまった。
まさに驚くべきことである。
明らかに普通ではない。
いや、違う。
それどころではない。
この我々でさえ見ることのできない出口を
どうやら彼は見つけてしまったらしい。
そして、あろうことか我々を置き去りにしたまま
ひとり未知の世界へ脱出してしまったのだ。
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2016/11/06
やりたいことの ほとんどは
できぬこと してはならぬこと
せねばならぬことの ほとんどは
いやなこと やりたくもないこと
さてさて こまった どうしよう
なにをしようか するまいか
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2016/11/05
足もとの地面が安定していなければ
高くジャンプするのは難しい。
そういう意味において
平和は大切である。
低く這うだけなら
それに大した意味はない。
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2016/11/04
地球が回転し、太陽系も回転し
銀河さえ回転しているのなら
宇宙もまた回転している
と考えるのが
自然ではなかろうか。
台風の 銀河に似てる うず模様
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2016/11/03
最新の天体観測によれば
宇宙に点在する
銀河と銀河との間隔は
加速度的に拡がっているという。
見上ぐれば 落ちてしまいそ 蒼き空
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2016/11/01
ひとりでいい子になって
家の中で留守番をしていたら
なんだか留守番をしているのは
僕ひとりではないような気がしてきた。
たまに物音がするのだ。
天井や床下、押し入れから
なんだかわからない不安な音。
それに、変な声。
「ねえ、一緒に遊ぼうよ」
僕の心の中の留守番は
いったい誰がしているんだろう。
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