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    Works 3,356
  • ガツンと

    2016/08/31

    暗い詩

    あいつらを 

    やっつけられないものか。

     

     

    自分の都合だけで勝手なことをぬかす 

    あいつら、

     

    こっちの迷惑など気にもかけない 

    あいつら、

     

    あのろくでもない 

    どうしようもないやつらを 

     

    テッテー的に 

    それこそ完膚なきまでに 

     

    ガツンと 

    やっつけられないものか。

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  • やっぱり

    2016/08/30

    楽しい詩

    うっかり ぽっかり

      さっぱりだ 

     

    はっきり くっきり

      すっきりだ 

     

    しっかり きっちり

      ばっちりだ 

     

    ゆっくり べったり

      まったりだ 

     

    どっきり びっくり

      ぽっくりだ

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  • 豚ごもり

    2016/08/29

    ひどい話

    喰っちゃ寝、喰っちゃ寝、喰っちゃ寝してたら 

    とうとう本物の豚になっちまった。

     

    手足の先がいかにも豚足、目の前にゃ豚鼻。

    くるっと丸まった尻尾が姿見に映ってる。

     

    ぶくぶく太るだけじゃなかったんだ。

    比喩でも警告でも迷信でもない。

     

    学校へ行かず、就職もせず 

    実家の自室に引きこもって早十年。

     

    自業自得、なるべくしてなったと言うことか。

     

    ぶうぶう文句たれても始まらない。

    まずは親に連絡だ。

     

    甘やかせて育てた挙句、我が子はひきこもり。

    追い出したいが、切れると怖い。

     

    怯えながらも世話してくれてる。

    さすが豚の親。

     

    ところが、部屋から出られない。

    豚足の上に四つん這いでは、ドアノブを回せない。

     

    「ブー、ブー、ブー」

    しかも、豚語しか喋れない。

     

    「どうしたの、変な声出して」

    「ブヒー、ブヒー、ブヒー」

     

    「まるで豚みたいな声ね」

    「ブヒヒヒヒ」

     

    「ドアを開けるわよ」

    「ブー」

     

    当然ながら母親は驚いた。

     

    「あら、餌代が助かるわ」

    まさか、クソでも喰らえってか。

     

    「今夜から、しばらくはトンカツね」

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  • いくつもの思い

    2016/08/28

    愛しい詩

    見上ぐれば

     

        いろんな形の

          雲 雲 雲  

     

     

    あれはハート 

      あれは鳥

     

          あれは君の

        横顔か 

     

     

    いくつもの想い 

      遠き空

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  • 迷探偵

    2016/08/27

    変な話

    忌まわしき殺人事件が発生した。

     

     

     容疑者は三人。

     せむし男、富豪の老女、美少年。

     

     犯行現場は三ヶ所。

     王立博物館、山林、防空壕。

     

     動機は三つ。

     嫉妬、趣味、神の啓示。

     

     凶器も三つ。

     毒薬、ノコギリ、呪いの泥人形。

     

     

    さて、ここに探偵が登場する。

    じつは彼、霊能力者である。

     

    それぞれの三つのうちから一つずつ選ぶと 

    合計いくつ正解か、彼の守護霊が教えてくれる。

     

    この選択と正解数の確認を四回繰り返せば 

    必ず事件は解決するという。

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  • 明日があるさ

    2016/08/26

    論 説

    君は笑顔で言う。

    「明日があるさ」と。

     

    そうであろうか。

     

    とりあえず、今日はある。

    今日なくして明日はあるまい。

     

    だから、今日が大事。

     

    バラ色の夢を見るにせよ 

    実生活において、リスク管理は必要。

     

    うまい話にゃ罠がある。

    メリットだけ、ということはあるまい。

     

    それをするリスクと、それをしないリスク。

    どちらがよりリスキーか。

     

    しかしながら、正確な判断は難しい。

    それがすでにリスクでもある。

     

    だから、せめて最悪の事態だけは避けよう。

     

    「明日があるさ」と 

    君が笑顔で言えるために。

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  • しゃっくり

    2016/08/25

    楽しい詩

     ヒック ヒック

     ヒクヒク ヒック 

     

    しゃっくりが 止まらない 

    水を飲んでも 止まらない 

    息を止めても 止まらない

     

     ヒック ヒック

     ヒクヒク ヒック 

     

    背中たたいて びっくりさせたら 

    しゃっくりは 止まらずに 

    心臓が 止まったよ

     

     ヒック ヒック

     ヒクヒク ヒック

     

     ヒックック

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  • 雲をつかむ

    2016/08/24

    愉快な話

    なんとなくできそうな気がしたので 

    空に手を伸ばしてみる。

     

    すると、不思議なことに  

    ちゃんと雲をつかむことができた。

     

    「おいおい、なにすんだ。やめろよ」

    つかまれた雲が文句まで言いだす。

     

    つかみどころのない感触ながら 

    もぞもぞ動くのがわかる。

     

    「まったく、冗談じゃないぞ。 

     人間の分際で勝手なことするな」

     

    やけに偉そうな雲である。

    なんだか心配になってきた。

     

    でも、せっかくなので 

    この雲と記念撮影することにした。

     

    コンデジで、パチリ。

     

    すると、それっきり雲は黙ってしまい 

    もう僕の手の届かない空へ帰ってしまった。

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  • ロケット打ち上げ

    2016/08/23

    明るい詩

    慣れ親しんだ大地を離れ 

    大空へ 見上げるばかりの大空へ 

    ロケットを打ち上げよう 

     

    地球との重力を振り切り 

    しがらみや因縁や定めを捨て去り 

    ロケットを打ち上げよう 

     

    誰も手の届かないところ 

    夢見るしかなかった遥かな宇宙へ 

    ロケットを打ち上げよう

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  • 一輪車に乗って

    2016/08/22

    空しい詩

    一輪車に乗れる子は 

    そんなにいないけど 

     

    一輪車に乗って 

    君は どこへ行くつもり? 

     

    歩くスピードと大差ないし 

    二輪車ほど遠くへもいけない。

     

    乗れない子に比べたら そりゃあ 

    可能性は秘めているけど 

     

    下手に能力を自慢したって 

    反感を持たれないとも限らない。

     

    肝心なことは それで何をするか 

    何をしたいか だよね。

     

    一等賞で いいのかな。

    お金儲けで いいのかな。

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