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  • 眠れぬ夜

    2011/05/07

    変な詩

    頭に釘刺して 眠れぬ夜
     「プロジェクトX」読みながら 自炊す



    魚肉ソーセージ 噛んで吐き 噛んで吐き
     俎板と包丁 洗いたくなきが故に



    震災関連倒産 六十六社とや
     ならば 無関連倒産 幾社ぞや

       などと思えり



    その場しのぎで 良かれなら
     詐欺や横領 社長も総理も 楽なもの



    パソコン インターネット なかりせば
     世に表すこともなき 余生かな



    指折りて 五七五 五七五七七と
     定型こだわる 俳人歌人の 気が知れぬ

       詠んで好ければ 読まずとも良し
     

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  • 跳ねるよ兎

    2011/05/04

    楽しい詩

      兎よ 兎

    跳ねろよ 兎

      誰だ おまえは

    偉そうに

      そんなこと

    言われなくても

      兎は 兎

    放っておいても

      跳ねるよ 兎
     

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  • 地下水

    2011/05/03

    暗い詩

    目に見えず
      音もなく

        地下に流るる
          水脈は


      地上の日照りに
        かかわらず

            世間の風に
              波立たず


        地中深く
          井戸掘る者にぞ

              得させてん
     

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  • 戴冠式

    2011/05/02

    愉快な話

     
    ライオンのところに
    黄金の王冠が届きました。

    「百獣の王たる者へ」
    と手紙が添えてあります。

    誰からの贈り物なのか不明ですが
    ライオンは大喜び。

    さっそく王冠を頭に載せてみました。

    「威厳があります」
    「とても偉そうでございます」

    なかなか評判です。

    でも、ライオンの頭が大きすぎて
    動くと王冠が転がり落ちてしまいます。

    王の威厳を保つため
    ライオンはほとんど動けなくなりました。

    家来たちの話を聞いて指示を出したり
    でなかったら眠ってばかり。

    そういうわけで、それからというもの
    獣たちはライオンを恐れる必要がなくなりました。

    誰が贈ったのか、いまだに謎ですが
    それはともかく

    めでたし、めでたし。
     

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