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2019/03/28
「いっておいで。」
出勤途上、近所の郵便ポストにレターパックを投函した。
なかなか引っかかって入ってくれない。
行くのがそんなに嫌なのだろうか。
いや、このまま見知らぬ第三者の手に渡るようにするわけにはいかない。
中身は百二枚の原稿用紙だ。決して軽くはない重み。
家にいるとき、写真に追跡番号を撮っておいた。昼休みに、
試みに郵送物追跡をしてみる。
今朝、原稿が目的地に着いたことがわかった。
夜帰ると、家人が料理とお酒を用意してくれている。
「小説完成お疲れ様でした。」
ここで一杯。
しばらく、小説執筆のことは考えないことにした。
続きはまた。