喜連川運彩~田中雲彩

再生アート・参加型アート・絵画・詩・写真・現代アートなど

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喜連川運彩~田中雲彩

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喜連川運彩~田中雲彩

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  • 小さな幸せ・・・

    今日は、お正月でお世話になった”かまぼこの板”を使って石鹸を置く台を作ってみました。かまぼこ板に、直線の切り込みを何本も入れ、すべり止めと水はけ対策としました。家自体が木をテーマにした家なので、なかなかいい感じにマッチしました。
    捨てられそうだった木が再生できて、ほんわか幸せな気持ちになりました。

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  • 山奥に工房を・・・

    2011/01/14

    活動記録

    いつかは、山の見える場所で仏像彫刻や創作活動をしたいと、土地探しを始めました。候補は、群馬・山梨・長野県あたり・・・。
    車が運転しやすく、雪が積もりにくい場所、他県からも人が訪れることが可能なように、高速道路インターや新幹線の駅がある場所など具体的に見ています。
    先日は、友人の勧めで群馬県の赤城町に行ってきました。
    化石水の温泉やブドウ畑があって、とても気持ちの良い場所でした。

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  • 意識をテーマに作った詩『泉水(いずみ)』・・・

     今年もあと少し、みなさんにとってどのような1年でしたでしょうか?
     私にとっては、変化・チャレンジの年となりました。
     
     7月の国際文化交流展の開催、10月禅の師匠との出会い、仏像・木彫彫刻の取り組みを開始。
    11月永平寺福山老師よりの法月縁鏡の法名を得て、ニューヨークにひとりアートセッションの旅に出ました。
    それは、作務衣を着て尺八を吹き、アート交流をする旅でした。

     この1年いろいろありましたが、不安と希望、落胆と歓喜、静寂と感動。様々な感情の中で、多くの気づきを得ることができました。

     私にとって、変化は力を与えてくれるものです。

     新しくことにあたる時、安定を求める人からは、大きな反対や抵抗に合います。

     しかし、私にとって、生きるとは結果よりプロセスの中で何を感じ、何を吸収するかが大切。

     自分の魂から湧きあがる情熱に素直に従い行動した結果、いつも大きな気づきという収穫を手にします。

     そこで、今日は意識をテーマに、『泉水(いずみ)』という詩を作ってみました。
     
    ◎詩『泉水(いずみ)』
         
    樹齢千年以上の木々が立ち並ぶ森に
    こんこんと泉水(いずみ)が湧(わ)く
    そこは
    おいそれと近づくことができない
    大いなる存在の領域

    大地の喜びとともに湧きあがる泉水も
    ひとたび
    木を切られ土地を抉(えぐ)られれば
    孤立し枯渇してしまうだろう

    すべては繋がりの中
    尊い意識の内にある

    叫べ
    神聖な領域を侵してはならぬと
    湧きあがる泉水に蓋(ふた)してはならぬと

    決して
    命の泉水を枯らすことなかれ

      By Kituregawa Unsai

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  • 禅堂がギャラリーに・・・

    ニューヨーク渡航前に滞在した山梨にある禅堂には、国内外のアートティストや禅に関心を抱く方がたくさんが訪れます。

    国際文化交流に造詣の深い森山堂長のご厚意で、この度、僧堂に作品を飾っていただけることになりました。

    まずは、国際展でも展示した和紙アート「渓流」や帯アート「琉球の風」他を持参。

    早速、フランス在住の書道家の作品を挟むようにして、仮置きで飾って下さいました。

    納品に伺った時には、ちょうどスェーデン人の若者が3泊4日の禅修行を終え帰るところでした。

    彼は、秋田の大学で能の勉強のため、1年間日本に留学していたこともあるそうです。
    日本の文化をこよなく愛しているようでした。 観阿弥、世阿弥etc…

    日本文化と芸術、そして禅的精神哲学が、世界と日本の架け橋になっているのを感じました。

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  • NY(ブルックリン)珍道中・・・

    ニューヨークの旅では、失敗もたくさんあり、まさに珍道中。

    しかし、その中で発見もたくさんありました。

    2日目にアートスクールで出会った、尺八愛好家のアメリカ人は、偶然にも禅宗の人でした。ちょうど、ニューヨークにも禅センターがあるということで、教えられた施設のあるブルックリンに出かけました。

    ブルックリンには、地下鉄に乗って向かいましたが、上りと下りを間違えて行ったり来たり、隣に座っていた女子学生らしい現地の女性に教えてもらって、ようやく目指す場所に到着しました。

    その場所は、以前教会であった場所が今はお寺の禅センターになっているそうです。
    確かにドアが十字架になっていました。

    禅の開放日には、100人ぐらいくるそうで、確かに数住人が並んでいました。
    その列に並んで、待っていると大きな青い袋を渡されました。すると、その中には食べ物がどっさり!!
    なんと貧しい人向けの配給の列にならんでいたのでした。

    禅をしに来たことを配っていた人に聞いてみた者の、わからないらしく・・・、中で座禅をするのは次回にとって置くことにしました。そして、頂いた食料は、缶詰を交換してくれないかと話かけてきた女性に丸ごと差し上げました。

    それにしても、日本は豊かですが、お寺や教会などで配給するところは少ないように感じます。

    日本全体で、慈善事業に取り組みやすいように寄付金の税金免除などもっと積極的に行えば良いのに思いました。

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  • 彫刻家にもらった情熱のカケラ・・・

    ニューヨークで出会った彫刻家 吉野美奈子さんは、ニューヨークのアートスクールで石の彫刻をしています。
    ちょうどここで開催されていた優秀作品を集めた展示会では、桜観音など素晴らしい大理石の数々を拝見することができました。
    作業中の部屋をノックすると、作業着にマスクをつけ頭にスカーフを巻きつけた彼女が出てきました。
    海外から取り寄せたという黒くてキラキラ光る石を、今削っていたとのことで、そのカケラを1つプレゼントしてくれました。
    「またニューヨークに帰ってくるように大切におみやげに持って帰ります。」と喜んで受け取るともう1つ。
    彼女は、とても情熱的で慈愛に満ちた絵画や彫刻そして詩を創作するアーティスト。
    大自然、宇宙からのインスピレーションを受けて、既成の概念に囚われることなく活躍する彼女の姿を身近に見て芸術家の本質を垣間見た気がしました。

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  • ニューヨークひとり立つ・・・

    11月11日〜15日、初めてひとりで海外(アメリカ、ニューヨーク州)に行ってきました。
    街のあちこちを作務衣を着て、尺八持って創作しながら廻りましたが、たくさんの収穫がありました。
    「ニューヨークは危険だ!」と言われましたが、タクシー、地下鉄、バス、どれも女性一人でも安心(ドキドキはしましたが)して乗ることができました。
    素敵な出会いもたくさんあって、世界的に有名な日本人の彫刻家と濃厚なお話をしたり、アメリカ人の尺八愛好家やニューヨークの禅寺に通っているという現地の人と仲良くなって、貴重な情報交換をすることができました。
    たぶん、ひとりだったから遠慮なく自由に行動でき、様々なチャレンジと出逢いがあったのだと思います。
    ニューヨークは、思ったより日本人が少なく、黄色人種では、中国人や韓国人の方が多かったかもしれません。
    「日本人も怖がらずにもっとニューヨークにくればいいのに〜。」と偶然であったひとり旅の日本人女性と盛り上がって帰ってきました。
    いつか、またニューヨークへ旅してきたいと思います。

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  • ニューヨークで尺八&アートセッションを・・・

    明日から、ニューヨークに国際文化交流をしに行ってきます。

    尺八と画材を持ってアートセッションしてきますが、外の環境に慣れるために、近くの水城公園で尺八練習することにしました。

    室内と違って、音が思ったより小さく、鳥たちの声や水の音、風の音となじむようです。

    公園にいた音楽好きなおじさまと仲良くなって、今度は、さきたま古墳で吹いてはどうかと進めていただきました。

    ハーモニカやギターなどいろんな楽器を演奏しているので面白いそうです。

    尺八は珍しいらしく、楽器の話で盛り上がりました。

    明日から、アメリカ。交流が楽しみです。

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  • 『生きる』という名の木・・・

    栃木県にある那須温泉神社には、『生きる』と名づけられたご神木の逆さ杉があります。

    人生に疲れていた時、この木の存在は大きな心の支えになりました。

    いろんなことがありましたが、ようやく創作家として生きることができるようになり、お礼に神社の瓦を1枚寄進してきました。

    『生きる』という名のご神木、これからも那須の地と訪れる人の心をしっかり支えてくれることでしょう。

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  • エッセイ『水豊かに流れる渓流のごとくに』

    「パォーン」「ププープー」、渓流の音が聞こえる谷合の山に、尺八の音が響く。下界では大きな音に聞こえる楽器の音も、ここではわずかに聞こえる程度だ。
     三泊四日の修行の合間に、森山老師のご厚意で、海外の人達との交流の助けとする、尺八を練習させていただいた。
     思えば、翌月に予定しているニューヨークでの国際活動の前に、山奥の禅寺で修行をすることになろうとは、少し前までは想像しえないことであった。
     二十年以上、健康支援活動をしていた私は、国籍や性別、病気の有無に関係なく、人の光に焦点を当てた活動をしたいと、創作家に転身した。国内外のアーティスト達とともにボランティア団体を組織し、国際文化交流展を開催している。その活動を理解してくれている知人から、瑞岳院で是非修行すべきだと勧められたのだった。
     修行では、原始的な光の中で、坐禅や老師との対話、そして作務などの修行が行われた。特に老師との対話の中では、私利私欲なく、国際的に禅を広める(仏教哲学を伝える)活動をしている老師の姿に、深い感銘を覚えた。
     さらに、瑞岳院では、毎日様々なお客様が見えたが、無償で土地を寄進し石を積まれた方、山で採ったマイタケを持ってきて下さった方、野菜や果物を贈って下さる方、多くの人の力で支えられているお寺であることを知った。檀家を持たず、崇高な意識で支えられている瑞岳院。お寺本来の役割と姿を見た気がした。
    様々の人との直接的対話の中で、感動し涙した夜の坐禅。突然ある光景が浮かんだ。とうとうと流れる渓流。大きな石が、幾つもゴロゴロ転がっている間を、水がいともなく流れている姿を・・・。
     翌朝帰る日の早朝、明るい光が私の体を包んだ。
     老師が朝食時、発した言葉にすべてが含まれていた。
    「悟りましたか。」
    「はい。」
    躊躇なく答えた自分がそこにあった。
     深い心理の道は、これからも続くであろうが、瑞岳院での貴重な体験は、一生の宝となるであろう。
    大菩薩山 瑞岳院は、大自然の恩恵に恵まれ、国内外のアーティストや創造的な人達が集まる、エネルギーに満ちた場所。世俗の垢を落とし、透明になれる道場であった。

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