喜連川運彩~田中雲彩

再生アート・参加型アート・絵画・詩・写真・現代アートなど

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  • 『生きる』という名の木・・・

    栃木県にある那須温泉神社には、『生きる』と名づけられたご神木の逆さ杉があります。

    人生に疲れていた時、この木の存在は大きな心の支えになりました。

    いろんなことがありましたが、ようやく創作家として生きることができるようになり、お礼に神社の瓦を1枚寄進してきました。

    『生きる』という名のご神木、これからも那須の地と訪れる人の心をしっかり支えてくれることでしょう。

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  • エッセイ『水豊かに流れる渓流のごとくに』

    「パォーン」「ププープー」、渓流の音が聞こえる谷合の山に、尺八の音が響く。下界では大きな音に聞こえる楽器の音も、ここではわずかに聞こえる程度だ。
     三泊四日の修行の合間に、森山老師のご厚意で、海外の人達との交流の助けとする、尺八を練習させていただいた。
     思えば、翌月に予定しているニューヨークでの国際活動の前に、山奥の禅寺で修行をすることになろうとは、少し前までは想像しえないことであった。
     二十年以上、健康支援活動をしていた私は、国籍や性別、病気の有無に関係なく、人の光に焦点を当てた活動をしたいと、創作家に転身した。国内外のアーティスト達とともにボランティア団体を組織し、国際文化交流展を開催している。その活動を理解してくれている知人から、瑞岳院で是非修行すべきだと勧められたのだった。
     修行では、原始的な光の中で、坐禅や老師との対話、そして作務などの修行が行われた。特に老師との対話の中では、私利私欲なく、国際的に禅を広める(仏教哲学を伝える)活動をしている老師の姿に、深い感銘を覚えた。
     さらに、瑞岳院では、毎日様々なお客様が見えたが、無償で土地を寄進し石を積まれた方、山で採ったマイタケを持ってきて下さった方、野菜や果物を贈って下さる方、多くの人の力で支えられているお寺であることを知った。檀家を持たず、崇高な意識で支えられている瑞岳院。お寺本来の役割と姿を見た気がした。
    様々の人との直接的対話の中で、感動し涙した夜の坐禅。突然ある光景が浮かんだ。とうとうと流れる渓流。大きな石が、幾つもゴロゴロ転がっている間を、水がいともなく流れている姿を・・・。
     翌朝帰る日の早朝、明るい光が私の体を包んだ。
     老師が朝食時、発した言葉にすべてが含まれていた。
    「悟りましたか。」
    「はい。」
    躊躇なく答えた自分がそこにあった。
     深い心理の道は、これからも続くであろうが、瑞岳院での貴重な体験は、一生の宝となるであろう。
    大菩薩山 瑞岳院は、大自然の恩恵に恵まれ、国内外のアーティストや創造的な人達が集まる、エネルギーに満ちた場所。世俗の垢を落とし、透明になれる道場であった。

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