岡田千夏

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京都府京都市

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  • お酒とマタタビは二十歳を過ぎてから?

     以前はあまりマタタビに興味がなかったみゆちゃんですが、最近になってマタタビ好に目覚め、マタタビを舐めてはごろんごろん、酔っ払っています。みゆちゃんも、4歳にしてようやくマタタビの味がわかるようになったということでしょうか?(猫の4歳は人間でいうと32歳くらいだそうで、そうすると私とだいたい同い年くらいなのですが、私の方はというと、いまだお酒の味はさっぱりわかりません…)

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  • 「まっくろひよこ」の衝撃!

     植物園の中にある子供たちの遊び場「未来くん広場」(そのマスコットである「未来くん」のオブジェは最近撤去されたが)には、滑り台やアスレチックのほかに、おとぎの国のようなきのこの形をした書架がいくつかあって、絵本や児童書が自由に読めるようになっている。その中で、「まっくろひよこ」という絵本を手に取って見た。
     小さな版の本で、表紙にはたくさんの黄色いヒヨコと一羽の黒いヒヨコがぎゅうぎゅうになっている。コミカルで、かわいい絵である。表紙を開けると、カバー裏には「…きびしいのは、人間の世界だけではないのですね…」という言葉。何のことだろうと思いつつ、読みはじめる。
     ある農場で、ヒヨコが100羽孵った。99羽は黄色いヒヨコだが、一羽だけ黒いヒヨコである。黒いヒヨコは思った、どうして自分だけ黒いのだろう、きっと、自分だけみんなとは違う親から生まれたのに違いない。そうして、ヒヨコは自分の親を探すのである。黒い犬や黒い猫、黒い豚や黒いヤギを順々にたずねて、あなたがぼくの親ではないですかと問うて見るのだけど、誰も彼も、ヒヨコの親ではないという。
     やがて日も暮れかかった頃、森の向こうにヒヨコは二つの黒い影を認めた。とうとう見つけた、ぼくのパパとママだ!ヒヨコは嬉しそうにとんでいく。
    黒い影の正体は、二匹のオオカミ。フォークとナイフを手に、「待っていたよ、黒いヒヨコちゃん、こっちへおいで…」
     このピンチを黒いヒヨコはどうやって切り抜けるのだろうか?そして、どうやって99羽の兄弟たちの元に戻って、真実に気づくのだろうか?
    そう思って、ちょっとはらはらしながらページをめくったら、あれ!?物語はそこで終わりなのである。
     「…きびしいのは、人間の世界だけではないのですね…」そういうことだったのか。
     無邪気にお母さん、お父さんを訪ね歩いていった黒いヒヨコ。彼がどんな悪いことをしたというのだろう。現実とはそういうものなのかもしれないが、しかしなんとも救いのない話である。
     作者は、この話で何を子供たちに伝えたかったのだ?もちろん、必ずしも絵本にメッセージが必要であるとは思っていないけれど(長新太とか、五味太郎とか、メッセージなんてまったくなくても、面白くてすごい本はいっぱいある)、だからといって、なんでわざわざこんな話を子供のために作ろうと思ったのだろう?(面白いと思ったのかもしれないけど、子供が読んだら泣くんじゃないかなあ。)しかも、フランスの絵本であるようだけれど、フランスの絵本っていっぱいあるだろうに、なんでわざわざこの本を選んで、時間と労力とお金を費やして訳をつけて、日本で出版したのだろう?
     ともかく、自分の子供には読ませたくないなあ。ああ、びっくりした。

    (←こういう結末はイヤなので、勝手に続き…)
    黒いヒヨコちゃん危機一髪!というところで、黒いヒヨコを探しに来た本当のお父さんとお母さんに助けられ(お父さんは闘鶏チャンピオンでした)、黒いヒヨコは無事、おうちに帰りましたとさ。めでたしめでたし。

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  • 今年も冬用簡易猫テント

     朝晩、寒くなってきたので、みゆちゃんの冬用ベッドをどうしようかと考えていた。以前使っていた猫用ベッドは、飽きてしまったのか全然使ってくれないし、暖かいだろうと思って内側に断熱シートを貼って作ってあげた段ボールハウスは、中に入ろうともしない。たいていの猫は段ボール箱が好きなのではないかと思うけれど、みゆちゃんはそうではないらしい。壊すのも癪なので、そのまま納戸の棚の上に置いておいたら、夏の暑い日に、締め切った納戸の、その箱の中で寝ていたりする。
     それで、なんとなく去年のアルバムを見ていたら、フリースのテントのようなものの下で寝ているみゆちゃんの写真があって、そういえばそんなものを作ったことを思い出し、とりあえず、急場しのぎに今年もそれを設置することにした。
     お座布団の上に、段ボールで作った三方の壁と天井を被せて、その上からフリースの膝掛けを掛けたごく簡単なものである。
     ソファの背もたれの上の、いつもの寝場所でみゆちゃんが寝ているあいだに、その猫テントをソファの座の上へ設置しておくと、しばらくして起きてきたみゆちゃんが、さっそく中に入っている。薄暗いテントの下で小ぢんまりと落ち着いていて、心地よさそうに見える。猫座りした頭のてっぺんが天井に触れるくらいの狭さがいいようである。
     すっかり気に入ってくれたようで、しょっちゅう入り込んで寝ているが、目が覚めたあと遊びモードになると、ピアノの椅子の下から部屋をだーっと横切ってソファの猫テントの上に飛び乗って、その結果、その場しのぎのいい加減なつくりのためすぐにぺしゃんこになってしまうところが難点である。

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  • 管理ニャン力

     先週、二泊三日の旅行から帰ってきて、みゆちゃんも元気だったし、何も問題はなかったのだけれど、ただひとつ、みゆちゃんが一番お気に入りの白ネズミつきの紅白ひも(たぶん、結婚式の引き出物に掛かっていたひも)がなくなっていた。
     みゆちゃんはこの紅白のひもをいろんなところへ持ち運ぶのが好きで、夜中に遊んで欲しいと思って持ってきたのか、朝起きると寝室の外に落ちていたり、どういうつもりかわからないけれど、よくご飯を食べるときに、キャットフードの置いてあるタンスの上に一緒に持って上がったりしている。たぶん留守中に、二階の物置として使っている部屋なんかへ持ち込んで、そのままになっているのだろう。以前、家の中で首輪をなくしてきたときも、だいぶ日数が経ってから、どこからかわからないけれど自分でくわえて持ってきたから、今回も、おそらく紅白のひもがどこにあるのかみゆちゃんは知っていて、そのうち自分で持ってくるだろうと思っていた。
     とりあえず、予備のひもに、グレーの毛のネズミを結びつけて遊んだけれど、いまいち乗って来ない。すると、翌々日くらいに、遊びの途中でみゆちゃんがどこかへ行ってしまったと思ったら、予想通り、ちゃんと白ネズミのついた紅白のひもをくわえて持ってきた。小さな頭で、あの赤と白のひもの方がいいや、と考えて、取りにいったのかしら。ほら、こっちのひもで遊ぼうよ、というような顔をして、私の目の前にちょんと紐を置いたのが、なんとも可笑しかった。

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  • 三橋美穂さんの快眠講座

     京都駅前のNHK京都文化センターで、『ねこに教わる快眠レッスン60』の著者、三橋美穂さんの快眠講座『〜眠りの悩みサヨウナラ〜ぐっすり快眠術』が開催されたので、行ってきました。
     すごく面白かったです。
     三橋さんは、私をイラストレーターデビュー(?)へ導いてくださった大恩人なので、もしかすると、ひいきして言っているとお思いかもしれませんが、そうではありません。贔屓目なしに、楽しくて、充実した講座でした(その証拠に、受講者の人から「またやってほしい」という声が結構出ているそうです)。
     私自身は、とくに眠りの不安はないのですが、眠りの仕組みなど、なるほど〜と思うことがいっぱいあって、興味深かったです。
     体の状態というのは眠っているときと起きているときで全然違っていて、たとえば起きているときはしっかり締まっている頭蓋骨も、眠っているときにはわりと骨と骨のあいだが緩んでいて、頭のサイズも違ってくるんだそうです。だから、逆に目を覚まそうと思ったら、頭蓋骨を締めて緊張させればいいわけで、トラックの運転手さんは運転中に眠くならないように鉢巻をするんだそうです。「必勝」と書かれた受験生の鉢巻も、実は科学的な根拠があったなんて、面白いです。
     確固たる専門知識の基盤の上に、経験談や身近な例の紹介、受講者の実際の眠りの悩みを聞いてのやり取りなど、言うまでもなくお話は面白いし、講座の二時間はあっというまでした。
     もし、お近くで三橋さんの講義が開かれることがあれば、とくに寝つきが悪いとかすぐ目が覚めるとか眠りに悩みのある方は、行ってみられたらいかがでしょうか。おすすめです。

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  • 家のいも虫毛虫

     庭に生えた雑草の一本に、スズメガの幼虫がいるのを見つけた。こげ茶色で長さが五センチほどもあるけれど、草の茎にじっとして葉の陰に隠れているから、何もなければ気がつかないだろうが、洗濯物の小さなタオルがその草のそばに落ちたので、それを拾い上げるために身をかがめたら、幼虫が見えた。
     8月の終わりに庭の隅に密生していた雑草を抜いたとき、羽化したばかりだと思われる立派なスズメガが葉っぱの裏に止まっているのを見つけた。庭のどこかでこのスズメガは幼虫時代を過ごしていたのだろうから、その頃の姿をぜひ見たかったものだと思ったが、今になって、このように見ることが出来た。スズメガの幼虫は、しっぽの先につんと長い角のようなものがついているのが特徴のようである。調べてみたら、この幼虫も、その前に見た成虫も、同じキイロスズメという種類らしい。すぐ横にタオルが降ってきたからびっくりしたのかもしれない。上体をうしろに反らせて怒っているみたいだった。
     庭の木や草の葉っぱにはいろんなところにぼこぼこと虫の食った穴があいているが、いったい誰が食べたのか、目を凝らして葉のあいだを探してみても、なかなか正体はつかめない。
     今年はいないようだけれど、去年は羊歯の葉っぱが丸坊主になっていると思ったら、その葉がなくなった軸の部分に丸見えになった毛むくじゃらの茶色い毛虫がしがみついていた。羊歯の葉を食べるなんて変わった虫だなと思ったら、羊歯を食べつくしたあとは、樋のパイプに巻きついていたヘクソカズラの葉を食べ出した。ヘクソカズラはツル植物で、小さな白い花や黄色い実だけを見ると、ひどい名前が気の毒な感じもするが、しかしにおいは名前の通りに臭い。その臭い葉を食べるのだから、まさに蓼食う虫も好き好きだと思う。
     このヘクソカズラを食べる毛虫には、ふさふさの茶色い毛が生えている。毛とか棘とかがついている毛虫はどれもこれも刺すものだと思っていたのだが、そうではなくて、実際に毒がある種類は少ないそうである。イラガとかドクガがその毒の毛虫だが、どちらもときどき庭に発生するから閉口する。ヘクソカズラの毛虫に毒があるかどうかは知らないけれど、もし刺さない毛虫だったとしても、その背中を撫でてみようという気は起こらない、そういったんは思ったけれど、よく考え直してみると、ちょっとだけなら、どんな感触がするのか指の先で触ってみたい気もする。
     今日、公園の近くの空を、モンシロチョウが二匹、くるくる回りながら飛んでいるのを見た。少しずつ、秋が深まってきているが、彼らはいつ頃まで活動するのだろう。そのチョウの子供たちも、今庭にいる毛虫たちも、もしかしたら、蛹の姿で冬を越して、ふたたび出てくるのは、次の春かもしれない。

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