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    Works 3,356
  • なんにもならない

    2017/01/19

    変な話

    今朝は変な夢を見た。

     

    若い頃に勤めていた会社のオフィス。

    仕事中だが、どうも電話がつながらない。

     

    役員や上司や同僚が次々と現れ 

    対応できそうもない指示や依頼をする。

     

    何時から会議するから準備してくれ。 

    これからすぐ山に登ってくれ。

    このアルバムを見よ。

     

    すでに故人だったり、とっくに退職した人とか 

    タイトル戦に敗れたプロ棋士まで出てくる。

     

    そもそも会社そのものが倒産して現存しない。

    まあ、いかにも夢らしい夢ではある。

     

    しかし、つくづく思ってしまった。

    なんにもならない仕事をしてきたものだな、と。

     

    給料をもらう言い訳みたいな、その場しのぎの 

    仕事とも呼べないような時間つぶしの数々。

     

    結局、なんにもならなかった。

    利益は出ず、受注にもつながらなかった。

     

    なんとか成立した仕事にしても 

    さして社会の役に立ったとは思えない。

     

    なくてもかまわないような会社だった。

    そんなだから倒産したんだよな。

     

    しかしまあ、どうせそのうち 

    この地球だってなくなっちゃうんだよな。

     

    「無駄じゃ無駄じゃ、まったく無駄じゃよ」

    そう呟きたくもなる。

     

    などと思いながらも、こんな 

    なんにもならなそうな駄文とか書いてるし。

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  • そこにいない

    2017/01/18

    切ない話

    ふと思い出してしまう。

     

    あの夜、僕は電子ピアノを弾いていた。

    いつものデタラメな即興演奏。

     

    店内は真っ暗闇。

    ただし、入口の鍵は閉めていない。

     

    約束も何もしていないけれど 

    君が来るのを待ちながら弾いていた。

     

    外は土砂降りの雨だった。

    雷鳴さえ聞こえた。

     

    僕はいつまでも弾き続けた。

    なのに君は来なかった。

     

     

    翌朝、君から教えてもらった。 

    消灯していたから諦めたのだ、と。

     

    その心配はしていた。

    でも、明るい店内では待てなかった。

     

    あんな土砂降りの雷雨の夜に 

    ひとりきりでは・・・・

     

     

    やはり思い出してしまう。

     

    偶然の素敵なメロディが生まれた瞬間に 

    君はそこにいなかった。

     

    あの狂おしいまでに寂しかった夜に 

    君はそこにいなかった。

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  • 依存心について

    2017/01/17

    論 説

    人がよく死ぬと言われる時刻に目覚めてしまった。

    いや。人がよく生まれる時刻であったか。

     

    いずれにせよ、こうして目が覚めてしまった以上 

    さらに眠らんとするは不自然であり、怠惰な気がする。

     

    仕方なく起き上がることにした。

    起きてからすることをしてしまえば、他にすることはない。

     

    一昨日あたりから気になっていることを考えてみる。

     

     

    人はよく真理や悟りを求める。

    世界の究極の理解、生き方や考え方の正解みたいなものか。

     

    ただし、さようなものが実在するかどうかは不明。

    仮に、さようなものが見つかり、知ることができたとする。

     

    さて、それから、それを我々はどうするというのだろう。

     

    まず、忘れないよう言葉として記録しそうである。

    次に、記録したそれを繰り返し暗唱するかもしれない。

     

    公式を暗記する受験生のように。

    または念仏を唱える坊主のように。

     

    それは紛れもないそれであり、もう疑う余地はない。 

    その教えの通り、ただただ実践するのみ。

     

    もう何も心配はいらない。

    これに頼ってさえいれば安心だ。

     

    「ああ、私は幸せだ」

     

     

    ・・・・はて、なんであろう。

    これは依存心そのものではなかろうか。

     

    逆に言えば、かような依存心あるがため 

    さようなものを求めていたのではあるまいか。

     

    信ずれば救われる。

    宗教は満たされぬ依存心の産物。

     

    だから、さようなものが仮に実在するとしても 

    それに頼りきってはなるまい。

     

    参考程度にしておくべきだろう。

     

    たとえ忘れても、もう一度見つけてやる 

    ほどの自立した心構えで。

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  • どうにもならない症候群

    2017/01/16

    暗い詩

     残念ながら

     どうにもならない

     

     いまさら手遅れ

     どうにもならない

     

     どうにも こうにも

     どうにもならない

     

     どうにもならない症候群 

     

     

    あれこれ諸事情 ございましょうが 

     

    どうにも こうにも 

    手の施しようが ございません 

     

    たとえ諦めきれずとも 

    諦めていただくほか ございません 

     

    誰か なんとかしてくれるんじゃないか 

    なんて 勝手に期待されましても 

     

    それは あなた ご無体な 

    いくらなんでも あんまりよ 

     

    どうにも こうにも 

    誰にも なんともしようがございません

     

     

     どうにも こうにも

     どうにもならない

     

     どうにもならない症候群

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  • Yellow Girl

    2017/01/15

    楽しい詩

    黄色が好きさ 

    黄色好き Yellow 

     

    バナナ レモン モンキチョウ

    ひまわりの花 たまごの黄身 

     

    君 君 君は 

    なぜかとっても 黄色いものが好き 

     

    カボチャは切らずにいられない 

    イチョウ並木は秋がいい 

     

    太陽も 月もひよこも 

    大好きさ 

     

    楽しくて 明るい性格 

    ちょっと軽薄 笑って許せ 

     

    Yellow Yellow Yellow Girl

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  • 潔癖症

    2017/01/14

    暗い詩

    「いやっ!」と言っては 消す。

     

    「不潔っ!」と言っては 消す。

     

    「きらいっ!」と言っては 消す。

     

     

     潔癖症は 悪しきを消すが

     善きも消す。

     

     消すは 殺すに よく似たり。

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  • 生身の重さ

    2017/01/13

    暗い詩

     生身のあなたに

     生身で触れること

     

     ためらわれてしまうは

     その重さ 

     

     

    簡単には消せない。

    完全にはリセットできない。

     

     

     羽根の軽さが

     鉛の重さに

     なる瞬間

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  • 人間のクズ

    2017/01/12

    暗い詩

     おまえはクズだ 

     人間のクズ 

     

     いらないどころか 

     邪魔で 迷惑  

     

     ここから消えろ 

     どっかへ行け 

     

     

    そう言われたくないがため 

    そう思われたくないがため 

     

    そういうふうに 

    ただ生きておるのか

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  • わけあり

    2017/01/11

    空しい詩

     

    あなたが そのような境遇にあり 

    そのような仕打ちを受けるのには わけがある。

     

    あなたが生まれる前からの 

    いまさらどうにもならない原因もあろう。

     

    予測できない不運もあったろう。

    どこかの誰かのせいかもしれない。

     

    しかしながら それはそれとして 

    問題は これからどうするか である。

     

    これからどうするかに わけはいらない。

    これからどうするか それだけである。

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  • この野郎

    2017/01/10

    変な詩

     おい おまえ ちょっと待て

     調子に乗んな 立ち止まれ 

     

    なに考えてんだ この野郎

     

     

     うしろ見ろ 横を見ろ

     上下も見たら 前も見ろ 

     

    きょろきょろすんな この野郎

     

     

     あっちへ行け そっちへ行け

     どこ行くんだ 戻って来い 

     

    うろちょろすんな この野郎

     

     

     うるせえな 黙ってろ

     なんだ その眼は 

     

    ケンカ売る気か この野郎

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