サカグチテツキヨ

グラフィックデザイナー

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大阪府

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http://www.fengfeeldesign.org/
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    Works 36

サカグチテツキヨ

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  • 花形装飾活字を愛でる その100

    紹介しておりますエンスヘデ活字シリーズ60の花形装飾活字のアウトライン化したデータ差し上げます。
    詳しくは
    http://www.fengfeeldesign.org/をご覧ください。
    お待ちしております。

    ひゃー、とうとう100回逝ってしまいましたね。
    よくもまあこんなに語れるもんだよねまったく。
    とまあ、
    失敗話の続きです。
    だんだんと失敗というよりも気配りや意識の出来なかったところに及びます。
    これがもし自分以外の第三者が触るとなった時に使えるかどうかについてです。
    既に実験は進んでいたりします。
    内容はうっしっしーなので秘密なのですが、
    来月くらいに公開出来ると思いますのでお楽しみに。
    それは置いといて、
    やはり少し難しいようです。
    自由度を挙げた反面、
    ルールや役目に対する機能が低下したのが原因やと思います。
    一定の造形に意欲がある人間であれば、
    ある程度の説明かマニュアルさえ用意すれば使用は可能であるでしょう。
    逆に説明無しでも自由に使って貰うのはありかもしんないですけど、
    汎用性については逆に犠牲になってるように感じます。
    わざわざ花形装飾活字という体裁を作ったからには、
    それが大勢の人に使われるべきで、
    単なるそれがオリジナルを構築する為の柄や装飾であってはいけないと思います。
    ただ、やっぱり今回の目的自体は成功している反面教師の部分でもあって、
    なかなか悩ましいです。
    別に古典的なものにこだわるつもりもないんですが、
    なんちゅうか、
    ギャラモンしかり、
    ああいうのって新たに作るものとは違う色合いみたいなものがあって、
    歴史の蓄積というかそういうのは意識した方がいいと思うんですよね。
    例えば、
    今回作った花形装飾活字にしても、
    この時だけじゃなくって、
    ずっと使いたい訳です。
    10年後使った時に古臭さいけど使えるみたいなエッセンスが、
    ちょっとでいいから内蔵されればしめたもんなんです。
    いい古くなり方みたいなのも、
    心地いい完成度みたいなもので、
    完成域を深めすぎるとアカンやろうし、
    浅すぎると残らないんですよね。
    そういう願いを込めて今回のは設計しています。
    単に2週間という実質的には短い制作期間でしたが、
    全体で言うと地味に半年ほどかかっています。
    ここまでのものを作れたのも、
    イメジスト(http://www.miwakazuki.jp/imagest/)の作家さんと本当の始めから話をいただいて、
    とことん一緒にやった部分が大きいようです。
    広告としての一部で花形装飾活字ではなくって、
    ブランドの一部としての花形装飾活字まで高める事が出来たのは、
    大きな成功やったと思います。
    イメジストのブランド構築のみに使うのでもなく、
    イメジスト書体として存在させるような意識で、
    イメジストの他でいろんなシーンで使う事も出来ればとも考えています。
    ロゴも英字全部揃えて使えたら面白そうですね。
    これについてはもうちょい次回へ続く。

  • 花形装飾活字を愛でる その99

    紹介しておりますエンスヘデ活字シリーズ60の花形装飾活字のアウトライン化したデータ差し上げます。
    詳しくは
    http://www.fengfeeldesign.org/をご覧ください。
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    相変わらず、
    イメジスト(http://www.miwakazuki.jp/imagest/)での、
    花形装飾活字の話です。
    そもそも、
    今まったく違う新しい花形装飾活字を作ってて、
    それが花形装飾活字設計デビューのはずで、
    この花形装飾活字は想定外でもありました。
    そういう意味でもこのイメジストでの花形装飾活字は過程なので、
    決して手を抜いたり中途半端に仕上げたとかではない未完という位置づけになりそうです。
    形になりましたがどうにも気になる点があって、
    奇しくもそれを今回の失敗として例に挙げたいと思います。
    それは線の太さの緩急です。
    鉛筆でデッサンしてる時は気を配ってるつもりだったんですが、
    というか気にならなかったんですが、
    アウトライン化して他の版を組合した時点で、
    しまった!と気付きました。
    自分が想像してたよりもシビアやったみたいです。
    もしくは気を配る観点が間違っていたんですね。
    今、表示されているバージョンはある程度修正されたものですが、
    それでもやっぱり気になります。
    なんかズングリむっくりした形になっちゃってますよね。
    1つずつ見た時にはそうではないのになあ。
    こうなんというかメリハリが案外大切で、
    中途半端に迷った部分は、
    そのまま曲線の流れに組み込まれてしまうように思います。
    修正してもやっぱり修正したものでしかないので、
    じっくり見るとイカン部分が気になってしゃあないです。
    あと、
    直線がいるという事でしょうか。
    曲線だけで構成しても花形装飾活字として機能しづらいようです。
    もう少し直線を増やせば良かったと反省な感じです。
    でも、まあやれる事はやった感が強いので、
    現時点での限界でもあるのかもしれません。
    別で作ってる花形装飾活字の為に、
    後、数回、実験で作ってみたい気もするので、
    なんかゆっくり打ち合わせしてお話をしてくださるのであれば、
    是非頼んでみてください。お待ちしてます。
    次回へ続く。
    あ、まだ失敗編は続きそうです。

  • 花形装飾活字を愛でる その98

    紹介しておりますエンスヘデ活字シリーズ60の花形装飾活字のアウトライン化したデータ差し上げます。
    詳しくは
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    なんだかんだいって、
    結局いろいろ実験しました。
    「花形装飾活字」だから活字にこだわるべきじゃないし、
    あ、活字という技術を背景に置いた上でという意味です。
    そうなのです技術とグラフィックデザインは時代という後ろ盾とともに、
    ずっと影響を与え合った要素の1つなんですが、
    当時の技術に合わせて新たに作るというのは、
    いささか抵抗の感じるものでもあります。
    せっかく、
    大きくしたり何個も複製出来たりクルクルしたり重ねたりくっつけたり、
    当時じゃ考えられなかった技術が目の前にあるのに、
    活版印刷というものにこだわりすぎるのもなんだかなあというのが、
    今回の制作実験の1つです。
    当時出来なかった事を出来るのは快感やし、
    つまりそれはグラフィックデザインとして新しい可能性を広げたと言えると思うんですね。
    まあ、知らない人はその快感をラインを知らないままなんだろうけど、
    せっかくだからねえ、
    やっちゃったほうがいいよねという具合での今回の花形装飾活字です。
    イメジスト(http://www.miwakazuki.jp/imagest/)のシルバーアクセサリーにしても、
    新しい技術の銀粘土を使用している訳やしね。
    あ、それは置いといて、
    で、今回重きに置いたのは埋めるという方法です。
    オブジェクトの形が一緒という事は曲線も同じという事です。
    サイズも比率さえ維持しておけば曲線は変わりませんので違和感は生まれないという寸法です。
    大きいものの中に小さいものを入れたりしても可能になります。
    1つ1つの図案が満たされていなくとも、
    組み合わせ次第で無限の図案を構築出来るという仕組みです。
    自由度のアップというか、
    本来のルールに加えて出来る事を増やした結果でもあります。
    同じ並べるでも実際には無限の創造に広がる訳です。
    ただ、
    どこまでやるかというのは、
    使う側の裁量なので、
    前回にアウトライン化したエンスヘデ活字鋳造所のやつにも同じ事が言えるんですけどね。
    なんというか、
    組むという底辺を少し掘り下げて何を図案としての完成域にするか、
    は、次以降にしきます。
    そんな訳で、
    版として並べる美みたいなものを追求した、
    今までの花形装飾活字をリスペクトしつつ、
    一定の要素を掬い取る事で、
    「花形装飾活字」とし、
    それに加えて時代や技術、モチーフにマッチングさせたのが、
    今回の完成形であり大きな実験でした。
    結果としては、
    大部分は成功したと言えると思います。
    どうでしょうか、
    実際に見てみてどういう印象か教えていただけると嬉しいです。
    今はまだイメジストの作家さんと調整中ですが、
    こちらの花形装飾活字もどんな形になるか分かりませんが、
    実際に使ってもらえるような事に出来ればと考えています。
    要素の追求と技術からの脱却(もちろんリスペクトしつつです)、
    もちろん失敗していると感じている部分もあります。
    失敗というかもっとここはこうできたかなという部分です。
    それについても含めて次回へ続く。

  • 花形装飾活字を愛でる その97

    紹介しておりますエンスヘデ活字シリーズ60の花形装飾活字のアウトライン化したデータ差し上げます。
    詳しくは
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    ええと全容です。
    うむ2週間でよくやったもんだ、と自分を褒めておきます。
    ただやっぱり完成度の底は甘くって、
    角度やサイズは調節をしながら使わなくてはいけないし、
    活字のように並べて使うのではなく、
    オブジェクトを埋めていくように配する事で、
    その魅力は最大限に生かされるんですけど、
    それが花形装飾活字と呼ばれるかどうかは、
    なかなか悩ましいところな感じです。
    それでも全力投球でもあるし、
    決して中途半端ではなくって、
    やれる事はやった感のある「花形装飾活字」です。
    モチーフとしては、
    今回アートワークを担当する事になった、
    シルバーアクセサリー(http://www.miwakazuki.jp/imagest/)の形を元にして、
    1つの同じ形のデッサンを重ねて、
    その中で図案の比率を変える事で、
    変化を与え、
    繋げた時にはチェーンのように細く出来たり、
    対称に配した時(重ねた時も含む)には、
    それがオブジェクトに変化するように設計しています。
    もちろん通常のルールでの使用も可能となっています。
    タイルのように並べたり、
    繰り返しのパターンのようにパーツを作り上げるような、
    古典的なやり方でもオッケーやと思います。
    あまりにも出来が良かったので、
    イメジストではキービジュアルとしても使う事が出来ました。
    苦労したのは、
    元が立体のオブジェクトなので、
    それを平面するという事は角度が重要になります。
    最初はその角度を変える事で、
    オブジェクトに変化を与える事を考えていました。
    あ、最初の時点で、
    モチーフをシルバーアクセサリーを直接的に連想出来るようにする事は決まっていました。
    何故なら、
    シルバーアクセサリーのデザインは抽象的で掴みどころが無かったからです。
    具体的なオブジェクトでの設計は避けようとも考えていました。
    で、
    角度を変えながらデッサンを始めたところ、
    なかなか完成が見えて来ず、
    そりゃそうで、
    なによりも花形装飾活字を設計する上で重要なのは、
    形の変化ではなくて、
    その曲線の繋がりにこそある訳ですから、
    立体的なものを角度を変えれば、
    平面にした時にその曲線が個々で変わってしまいます。
    それでは失敗です。
    で、
    考えたのが、
    一定の一番いい角度でルールや役割を与えながら、
    図案の比率を変えるという方法です。
    曲線を変えずにベタの部分や線の長さを工夫する事で、
    シルバーアクセサリーのイメージを与えつつ、
    そして壊さず可能となった訳です。
    だからどんな組み方をしてもそのイメージは維持し続けるし、
    その中でフットワークの軽さを発揮するんですが、
    それは次回以降に書くとして、
    設計の段階として、
    今回は鉛筆で描く作業をした訳ですが、
    あくまでフリーハンドにこだわりました。
    常々、曲線についてはフリーハンドで描いてきた経緯もあって、
    とくに定規に頼った設計は今回は避けました。
    今回のシルバーアクセサリーに関しても、
    銀粘土という焼いて銀を精製する素材を使用しており、
    作家の方が手で作る、指先で作るという事にこだわっているという事で、
    その曲線を定規で設計する事は真っ向勝負じゃないなという気がしたのも、
    大きく影響しています。なんか青臭いですけどね。
    今日はこのへんで。

  • 花形装飾活字を愛でる その96

    紹介しておりますエンスヘデ活字シリーズ60の花形装飾活字のアウトライン化したデータ差し上げます。
    詳しくは
    http://www.fengfeeldesign.org/をご覧ください。
    お待ちしております。

    最近ですが、
    花形装飾活字をオリジナルで設計する事がありました。
    設計に際して学ぶことがたくさんあったので、
    こちらでその事について書いていければと思います。
    別で新たな花形装飾活字を設計中なのですが、
    それについては今年の秋頃にはお見せできればなと考えておりますので乞うご期待です。
    さて、
    今回の設計についてです。
    IMAGEST(イメジスト)
    http://www.miwakazuki.jp/imagest/
    というシルバーアクセサリーのブランドを構築する際に必要なりました。
    IMAGESTについては、またLOGの方で書いていければと思いますが、
    シルバーアクセサリー以外のアートワークについて全て担当させていただく事になり、
    その1つの要素として花形装飾活字を用意するというものです。
    モチーフが予め決められており、
    実際の制作期間も他のアートワークと同時進行という中での設計でした。
    作業の流れとしては、
    まず、鉛筆で大量のデッサンをし、
    それらの中からピックアップしてブラッシュアップしていきました。
    後はエンスヘデのものと同じ肯定です。
    曲線としてある一定の完成度が得れた時点で、
    イラストレータでアウトライン化し、
    何度も何度もサイズの変更や様々な角度組み合わせ、印象も含めて調節しながら、
    完成に至りました。
    地味にオリジナルでの花形装飾活字の設計は初めてでしたが、
    既にその作業プロットは頭の中にあり、
    ただそれを重ねて行ったというものです。
    ただ1つ工夫をしたところは、
    完成度としては、
    期間が決められており、
    その完成の底を何処にするかを定める作業です。
    なんだかんだいって、
    デッサンから完成まで2週間程度で完成させましたから、
    2週間で出来る事なんて限られています。
    作業の比率も然る事ながら、
    何を花形装飾活字にするかという点には凄く悩まされました。
    これらもこれからガシガシ書いていくと思いますが、
    今日のところは置いといて、
    まず上のリンクから見てもらえると嬉しいです。
    そしてたくさんの学ぶ事がありました。
    もちろん失敗した部分もありますし、
    成功して次の新しい花形装飾活字に生かしたい部分もありました。
    そこらへんもこれから書いていくので置いときます。
    多分、
    もしかしたらですが、
    花形装飾活字の設計というのは底辺の定め方によっては、
    なんともフットワーク軽いグラフィックデザインの在り方なのかもしれません。
    今まではずっと、
    花形装飾活字の捨てられた可能性としてフットワークの重さを説いてきました。
    が、どうやらそうではないようです。
    その要素たるはなんなのか。
    むしろそれが日本的な場の作り方の本来の在り方を考えさせられるヒントになるかもしれません。
    そういうのも含めて次回以降お楽しみに。
    いつもの如く1日一回は更新出来ると思います。
    ていうか100回またぐなこりゃ(笑

  • シルバーアクセサリーブランドをフォローする事になりました。

    2009/06/01

    デザイン

    IMAGEST(イメジスト)
    http://www.miwakazuki.jp/imagest/

    ええと無事この日を迎えれて安堵です。
    アクセサリー以外の全てのアートワークを手がけました。
    まさか自分がシルバーアクセサリーに関わるなんて!ていう感じですが、
    現時点出来る技術を全て投じました。
    パッケージまで全て凝りに凝ったので、
    是非買ってみて確かめて貰えると嬉しいです。
    ま、買わなくても単純に見て貰えると嬉しいです。
    これからこのブランドを中心にアートワークを手掛けていくと思います。
    いろいろ企んでいるのでどうぞ展開をお楽しみに。

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