サカグチテツキヨ

グラフィックデザイナー

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大阪府

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http://www.fengfeeldesign.org/
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サカグチテツキヨ

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  • 花形装飾活字を愛でる その189

    http://printersflowers.fengfeeldesign.org/

    そして、パターンそのものを作る事をパターン化する目的で作ったのが「imagest」。これはパターンからの自由を求めて作ったのだけど、結局これも装飾のパターンを構成するところに落ち着いた。自由にする事で世界観や時代観からの脱却を計ったのだけど、それさえもやはり装飾にする事でパターン化され、統一化される事になった。それに比べてルールに縛りまくった「エンスヘデ」の方が、何故か自由に溢れていた。あ、「imagest」値段が高い!という声を聞くんだけど、あくまで「エンスヘデ」基準なのであしからず、あんなのが1万とかそこらで手に入っちゃいけないし、10万でも安いくらい。それが文章を書くだけでゲット出来るってんだから、あーた!と、話を戻して、そうその「エンスヘデ」の方が自由に溢れていて、そういう意味で「imagest」は実験だったんだよね。もちろん完成という前提です。イメージにおいて、装飾において、自由とは開放ではなかった。たしかに自由度は上がるが、それはパターンから逃避でしかなかったんだよね。開放かと思ってたんだけど、取り除いただけだった。というか取り除いたらどうなるか見てみたかっただけなんだけど…。装飾においての自由とは、圧倒的な世界を作る事、ありとあらゆる思考で仕組み、全てにおいて配慮する事にあったんだよね。この3つが合わさったのが花形装飾活字だと定義していいと思うし、ポイントはなによりも配慮するというところにあって、世界を作る事や仕組む事はどちらかというと、時代や作る意図や技術の部分でもあるし、もちろんそれだけでも花形装飾活字という定義は維持されるんだろうけど。なんというか花形装飾活字とは使うという事を目的にした、プロダクトに近いような気がしたんだよね。実際のところ「エンスヘデ」よりも「imagest」の方が使いやすいというのを言う人が多いのは、おそらく感覚としてリアルタイムじゃないのと、使う人間の技術の底辺の在りどころが変わったから。昔の方が凄かったという事で〆るつもりは全然なくって、ただ、当時の事を知らないで、使うのはやはり無謀というか、当時の発想で作ったものを現代の発想で使うというのは、あまりにも無謀なんじゃないかな。もし現代の共通言語で言うなら、花形装飾活字は「アドビ製品」のようなものだった。ボク達はイラストレーターやフォトショップのおかげで圧倒的な自由を得ているけれど、発想そのものは花形装飾活字となんら変わりがないんだよね。ただ、この論は境界を無くしすぎている感じもあるので、結論とはしないけれど、何を完成とし、技術とし、それらがどう使われていくのか、シーンとニーズで考えた場合に、イラストレーターやフォトショップによって、パターン化されたモノ作りを行なっているだけなんだよね。どんなにそれがオリジナリティに溢れていようとも、なんとも凄い色々出来る機織り機を使っているに過ぎないわけで。でも、それがダメって事じゃないよ、とくに否定する訳じゃないけれど、花形装飾活字も同じ位置にあると決めてしまった方が使いやすいし、作りやすいという一面があるのも確かなんだよね。装飾の時点で既にパターン化されたものなんだから、そのパターンを複雑にシステム化し、より自由に使えるように作られたツールが、花形装飾活字でいいと思う。むしろ、この花形装飾活字でテイストがどうとか喋るのはどっか違う気がしてて、なにをサンプリングして花形装飾活字化するのかという事を考えた方が、捉えやすいんじゃないかな。という事はシステムさえ決めてしまえば、それをパターン化し、装飾のみを変えて作りあげる事が可能という事になる。つまり、花形装飾活字の可能性であり、そこがスゲーとこなんだけど。個人的には、装飾を考えるというよりかは、その仕組みや配慮の仕方を考える事の方が好みかな。で趣向で装飾を決めている感じ。この別軸感は花形装飾活字を使う上で保った方がいい。

  • 装飾することばとたましい

    文章を寄稿していただけました!いつも送っていただける文章を読んでいて感じるんですが皆さん、はっきりいって真剣でマジなんだよね。そして、今回もそんな文章です。是非、一読を。
     
    http://printersflowers.fengfeeldesign.org/?eid=807261

  • 花形装飾活字を愛でる その188

    http://www.fengfeeldesign.org/

    なんというか結局、装飾とはパターンでしかない。ある不合理なパターンをランダムに並べたとしても、結局は合理的なパターンに集約される。川原で拾ってきた石ころでも、それらをパターン化する事によって、装飾とする事が出来る。自分達が描いているイメージでさえも、それがオリジナリティやテイストという言葉で開放されたとしても、いずれはパターン化され図式化される。いわゆる手癖のようなもの。その現象をリアルタイムに利用しようとしたのがデザインという姿勢であり方法だったんだけど、もちろん現代も使われているし、どんどんと活用していくべき方法ではあるとは思うんだよね。でも、そもそものパターン化されるべき現象が無ければ、意味が無いという事も察しなくてはいけない。もちろん、この花形装飾活字も同じ事が言えて、いかに、装飾をパターン化して綺麗に並べたとしても、元々の現象を踏まえていないと、そのパターンが崩壊しちゃう訳です。同時にそれは花形装飾活字という危うさでもあって、古さや新しさにも関係しているかもしれない。もしかしたら、現代じゃないと使えない、もしくは、当時の人が考えもつかなかったものが得られるかもしれない。パターンでしかないが故に、それはパターンで無くなった瞬間に、定義された装飾とは言えなくなってしまう。とくに、エンスヘデのやつに関して述べれば、何を装飾のパターンとし、どの作業を活版という技術に委ねたのかというのが大きなポイントだと思うんですよね。わかりますかね…。このデータを使ってみたけど、ウマク使えないという方は耳を傾けていただければ嬉しいんだけど、1つ1つの版はパターン化された装飾なんだよね。だから単体でも凄く使えるしカッコイイんだけど、それだけだと、この花形装飾活字という思慮深さには全然、手が届いた事にならない訳で、時代や世界、活版という技術…etcの意図を汲み取りつつも、一番大切な事は「思い通り」に組まない事です。再度書きますが、これはパターン化された装飾なんだよね。もし、ウマク組みたいなら、自分の思った通りに組んじゃいけない。これは装飾という名の「知恵」であり、そこに創造は存在しない。全てがパターンで構成され、その奥深さが故に、壮大なランダムが生まれているように見えているだけ。そして、それを時間という流れの中で、リアルタイムで構成されている。つまり、全てのデザインは、この花形装飾活字が、花形装飾活字として存在した時点で全工程が終了しているって事。残念ながら、ボク達がする事なんてないし、これを使用したところで、真のオリジナリティに辿り着く事はないんです。エンスヘデのものは、なんとも憎らしくも、その完成度が恐ろしく高い。同時に世界観が設定されて、使いにくい人には圧倒的に使いにくいものになっている。それは何故なのは、もう書いたので書かないけれど、もはや、パターンの構築さえも終わってるのかもしれない。だとしたら凄い話だべ。それはデザインの領域を超えたところで定義が行なわれているという事になる。と言いつつも、ボク自身は、これにそこまでの信頼は寄せてないけれど、デザインという定義は埋まるのは確かでもあるし、言葉にするなら、「物凄く配慮されている」状態なんだと思う。ホント、勉強させられちゃうよね、先人の方が、グラフィックデザインと印刷の境界をキチンと見極めてたって事だからなあ。もっと言うと、印刷という作業にだけ、活版という技術にまで、パターン化は施さなかったからこそ、ここまでの自由が発生している。それは多分、領分が違うという理由だけでいいような気がする。

  • 花形装飾活字を愛でる その187

    紹介中の花形装飾活字を配布中です!!
    http://printersflowers.fengfeeldesign.org/

    この花形装飾活字を配布するといった活動の中で、というよりも3年ほどの配布で、たくさんの方々にこのデータをお渡しした中で色々気付いた事や、実際に使われていく中で多様なその使用を観察してきて、ああなるほどなー的な事がいろいろあったんだよね。なので、客観的にグラフにしてみたり、数値的にその分布を図にしてみたり楽しんでいたのだけど、やはり、なんというか、この花形装飾活字というのは、その提供ではなく使用という一途で考えた場合に「思慮深さ」にこそあるという結論にやはり辿り着きました。単に装飾が綺麗だからという一面だけでなく、その知恵ととも内包しながら使えている人なんて、マジで一握りという結果になったのはなかなか面白く観察させていただきました。案外、グラフィックデザイナーの方から欲しいという声が少なかったのが特徴でした。それよりも、どちらかというと、趣向的に好みの方に興味を持っていただける傾向にあるように思います。ていうか、デザイナーの方はこういうのは自分でつくる対象であり参考でしかないんだろうなと感じています。実際にこれが使われるシーンなんてある事が少ないから実践出来ないからこそプロとして避けていたのかなという感想です。ただ、技術的な意向が強いのか、配布に関しての問い合わせよりも技術的な質問な問い合わせが多かったんだよね。実際のところ、これら花形装飾活字というものを認識する上では、果てしなく時間がかかるし、まず底辺として、これら装飾は今のグラフィックデザインのメインストリーム的にそぐわないし、否定の対象にもなっている事は、時代だから仕方ないなあという感じです。1つこれから調べていきたい事でもあるんだけど、それを使いたいのか、所有したいのかで相当に、その使用の奥深さみたいな事に変化があったんだよね。これは面白い結果だったし、ボクも実感していきたい1つの在り方なんだけど、例えば、使いたいと思って、問い合わせしていただいて、それを目的に沿って使った後に、どのように扱われているのか、という点において、大きな疑問がある訳です。いったいそのデータはどうなるんだろう、その人にとって、もういらないものになるのか、所有物としてずっと扱っていただけているんだろうか。単なるコンテンツとしてでしかなかったのか…etc。いらないものになったとしては、それらはその後どうなるのか、このなんとも曖昧な価値の存在において、ある一方で重宝されて、ある一方では、ゴミになっている状況って絶対にあると思うんですね。そしてそれがこの扱われ方という事において、人それぞれで変わってくるという花形装飾活字の面白いところのように思います。でも、これも面白かったんだけど、使う人によって、まったく使われ方が違うという事です。もちろん、その装飾の組み方から、目前に構えているシーンまで、その至る全てに違いが発生していて、これから、ボクも大筆振って、さあ使っていくぞ!ってなっても全然遅くないんだよね。もしかしたら、無償で配布していたら状況は変わっていたかもだけど、この花形装飾活字というやつは、持っているだけでは何の役にも立たないし、用途が無いと使えない、使う知恵もなければ、ウマイとヘタが発生するっていう。これはおそらく時代にマッチしていないだけとも言えるんだろうけど、その今の時代の多様化した浅はかさみたいなものを実際に垣間見れたような気がします。ズバリ、ディープに物事に接している人のなんと少ない事か。しかもそのディープさが面白いという人のなんと少ない事か。今のデザインの事情として、キチンと作るよりも、広く浅く作った方がウマクいく現状を感じていて、これとダブってしまって…、つまりイメージの構築が進んだ訳です。印象という偶像が相当支配をしていて、目の当たりにしているものよりも、イメージが先行するという奇奇怪怪な事が起こっているんです。この発言は古臭い!と言われれば一言で済むんだろうけど、結局、でも、この花形装飾活字というものを印象や偶像で組み立てたところで、ウマクは使えないんだよね。それどころか、なんとも歯の浮いた結果になるっていう。なんだろう、なんというか、それでもマッチする瞬間ってあって、逆にイメージが多様化してくれいるおかげで、この花形装飾活字が使われるシーンというのも同時に、増えてるし、増えていくと思うんだよね。実直な部分として、花形装飾活字というのは、ただ持っていても、ただ所有していても、なんの意味も成さないし使うのが難しい。だけども、所有しているという事が大事で、所有しているという概念が、使うというステップに移行する瞬間のようなものを産むんだと考えています。それを使うだけでは花形装飾活字は成就は出来ないんです。今の時代だからこそ、まず持つ、所有するという事が出来る。データ化しているから場所も取らないしね。その上で使う動作にこそ価値があるのだと感じます。どのように使うか、使われていくのかというのは、また別の話で。そして、ボクはそれを所有している。これをどのように使うのかで、これら花形装飾活字の価値もまた変化するものなのだと感じています。花形装飾活字はこれそのもので完成ではないんです。もちろん最初のコンセプトや見た目も重要なんだけど、その奥深い、「思慮深い」花形装飾活字の面白い部分みたいなものを、たくさんの人に味わってもらいたいと思っているし、ボクもそれがボクが所有していない、別の人が所有している上での使われ方というのを楽しみにしていたりします。わかるかな、この「花形装飾活字を愛でる」でさえも、こういう使い方だから面白いのであって、もっと使い方があるんです。それをこれから示していけたらなあと思います。

  • PRINTERS''FLOWERS OLDTYPE 001 をリリースしました!

    2011/01/07

    デザイン

    この度、PRINTERS''FLOWERS OLDTYPE 001をリリースいたしました!
    どうぞよろしくお願いします!!
    ぼ、ボクの生活費を助けて!!ぶわっ!

    http://printersflowers.fengfeeldesign.org/?eid=807257

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