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2010/03/31
エンスヘデ活字シリーズ60の花形装飾活字のアウトライン化したデータ差し上げます。
詳しくは
http://www.fengfeeldesign.org/をご覧ください。
お待ちしております。
「対岸」です。以前に庭石と表現していましたが、
感覚的にお解りいただけますでしょうか。
つまりそういう視点での作法なのだとご理解いただけると助かるのですが、
前回の「波紋」もそうですね。
「水草」は現象を引き起こす、
きっかけにしかすぎず、
現象そのものは紙面の空白にこそ起こっています。
そして改めて「対岸」です。
なぜ「対岸」にしたかというと、
受身の配置として使われる事を想定しているからです。
画像のように、
右側の「対岸」という文字を囲むように配置していますが、
「波紋」が現象において内と外の紙面に関連性を与えるのに対して、
「対岸」は内と外との関連性をシャットダウンし、
外の現象をまるで「対岸の火事」のようなスタンスで内の空間を作り出すところに、
「波紋」との圧倒的な違いがあります。
この違いは2つを同居させる事で、
紙面上に思いもよらない化学変化をもたらすのですが、
それはまだまだこれからゆっくり解説していく中で書いていくとして、
まず、
この画像で感じ取って欲しいのは、
ガッチリと固まった内側の空間に対しての、
外側のなんとも不安定な流動的な空間の存在です。
不思議でしょう??不思議なんです。
これって面白いのは、
紙面の比率がどうやら関係しているようなのと、
情報の配置する位置にも関係がありそうです。
これはイメージの問題ですが、
日本の庭に置き換えた時の視点で見れば合点がいきます。
日本の庭の多くは、
この「対岸」の在り方を再現してる場合が多いんです。
例えば縁側から庭を見た時の広がりというのは、
いわゆる紙面の流動性に似た不安定な要素の中に道筋を作りだしているんです。
縁側にしろ庭側にしろ、
お互いに対岸のような関係にあるという事です。
これは実際に日本庭園に行って体験した事なのですが、
家の中にいる時は庭はあくまで外界であり、
逆に庭に入った瞬間に家が異質な存在となって現れるようになっているんです。
あの感覚というのは、この水草でも同じ事が言えます。
今回は「対岸」による配置を1つしか配していませんが、
これを対称になる方向に配する事で、
どうなるのかはご想像にお任せします(追々書いていきますが)。
あ、
ここで1つ大きなポイントがあります。
これはとくにどちらを水面にするという設定ではありません。
内側を水面でもいいですし外側を水面でもいいです。
それは組む側の発想のキーとなるというだけの事なので、
ずっと書いていて何度も書いていて申し訳ないんですが、
この「水草」は具現的なものでも抽象的なものでもありません。
日本の美意識の元で設計されたものです。
芽生え、苔むすのような日本独特な感覚での使用が、
この水草を生かす重要なポイントとなっています。
あくまで要素です。
紙面に与える現象でしかないというものであり、
そこらへんのとこ興味がありましたら、
この水草の解説が始まる件から読むのがいいかもしれません。
2010/03/30
エンスヘデ活字シリーズ60の花形装飾活字のアウトライン化したデータ差し上げます。
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お待ちしております。
「波紋」は何をもたらすのか、
その距離の構造と実態についてです。
画像をまず見て欲しいんですが、
というか何も言わなくていいやと思っちゃった。
だって画像で十分伝わってるじゃん!
と言いつつ解説です。
題名と本文に分かれた文章と、
「波紋」の形にセッティングされた水草が1つが配置されています。
ここで重要なのは、
波紋がもたらす、
もしくは波紋による影響と考えられる、
空白部分とそうでない部分の2つに分かれている事です。
ちなみに今回は本文を、
波紋の影響がない真っ白な空間に配置しています。
なんかもう凄すぎて寒気がしちゃうんですけど、
波紋が影響しているところと、
何もない空白部分の淡い境界をお解りいただけますでしょうか。
これこそが「波紋」による紙面構成なんですね。
そうだなあ、
あの淡いところに写真でもイラストでも置いたら完璧なんだろうなあ。
でもまあ、あえて置かなかったのは、
あくまでこれは水草の解説ですし、
これ以上の事はこれを手に入れた方の仕業な訳ですから、
今回はこれでご勘弁を。
と言いつつもとくに文章で解説するよりも、
やっぱり画像を見て欲しいです。
これが「水草」です。
これぞ!!新・花形装飾活字なんです!!
2010/03/29
エンスヘデ活字シリーズ60の花形装飾活字のアウトライン化したデータ差し上げます。
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お待ちしております。
「波紋」これこそが内側と外側の異質空間を実体として、可能性として示したものです。
隔てているが全てが繋がっておらず外側へ行く程に疎外感さえ感じられます。
文字という情報がきっかけになって生まれた波紋。
その外にはどのような紙面が広がるというのでしょうか。
内蔵されたイメージは装飾に在らず。
全ては白い紙面を生かし、
文字という情報があくまでその発端であるが如く配慮。
いわば白い何もない空白こそが装飾であり道筋なんですね。
動きは加速しているけれど目線の流れは緩やかに。
重要な事はオブジェクトが1つも繋がっていないという事。
これを繋げてしまうと「波紋」には至りにくい。
あくまで同一上の紙面に緩やかな異質空間を作る事で、
強さで保持しない「水草」的紙面構成を楽しんで欲しい。
何が動いて何が静まっているのか、
そして外へ行けば行く程に無になる。
内側もある意味、外側と同じ無だけれど、
まったくの違う異質空間になっている事にも気付いて欲しい。
そしてオブジェクトの動きの向きが円形であるにも関わらず、
目線の動きは内から外に動いている。
装飾の動きの一定が、
紙面に与える影響というのは装飾そのものではないという事です。
うーん、表現があいまいか。
この場合の動きというのは、
装飾ではなく白い紙面そのものであり、
情報という名の文字がそれを制御しているという事です。
つまり文字の配置は内側にあるか外側にあるか、
それとも両方にあるかで、
その空間の異質さと正常さの加減が変化し、
おのずと意味を持ち始めるちゅうことです。
それを調節出来る事でまず第一段階クリア。
それを意識しつつ情報の質量と装飾を加減する「波紋」は、
次回へつづく。
2010/03/28
エンスヘデ活字シリーズ60の花形装飾活字のアウトライン化したデータ差し上げます。
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お待ちしております。
止めグループは、いったん置いておきまして。
連結グループです。
まあ、この連結グループ同士のみの使用は、
まず使えないので(使っていいけど)説明は概要だけにします。
動的グループと止めグループの、
ちょうど中間を位置するのがこの連結グループです。
形状も中間、
どっちつかず。
単体では、
いわゆるなんの意味もない捨て駒です。
そうやって生まれた可哀そうな彼らですが、
実は、
これから色々と連携をしていく上で非常に重要なポジションに起ちます。
というのは、
クセの強い動的グループと止めグループを、
上手く取りまとめられるのは彼らしかいないのです。
なんともナメクジのようなユッターリとした動きですが、
それがなんとも、
ちょうど良い具合になってキリ!とキツイ感じの紙面に潤いと平和を与えます。
まるで水面に浮く流木にようにいろんなオブジェクトと連結します。
なので、
次回からは本格的な新・花形装飾活字「水草」的作法に入っていく訳ですが、
その前に、前説みたいなのをちょろっと書かせてください。
今回一番やりたかったのは「イメージからの解放」です。
すなわちイメージを自由にする事。
視覚的な感覚に及ばないものを視覚化する事で、
美的感覚を日本に帰する事を目的としました。
もしくは、
日本人をグラフィックデザインの幻想から解放出来るようなものを作ろうとしました。
装飾という観点でいうと、
「水草」には細かさや優美さはありません。
ただ、漆や染めとして色に思いを馳せた、
元々の日本的な美意識に願わくばもう一度戻ってきて欲しい。
そしてそれをグラフィックデザインとして還元したのが、
この「水草」であると思ってください。
これから書く事は決して新しいグラフィックデザインの提案ではありません。
何が新しいのか、
平仮名を開発したあの感覚で、
新しい視線でこのグラフィックデザインを今一度見て欲しいと思います。
何度でも書いてやります。
ボクは東京オリンピック以降のグラフィックデザインは間違っていたし失敗だったと思っています。
あの成功をいつまで引きずってるんだか。
2010/03/27
http://www.fengfeeldesign.org/
止めグループを重ね繋ぎ合わせるとどうなるのか。
あんなに紙面を圧倒していた止めグループは、
「静か」になります。
動的グループの時にも説明をしましたが、
ぶつかる瞬間のインパクトは水滴が結合吸収しあう瞬間を、
クローズアップしたという点では共通です。
止まっていたグループは、
ますます止まる事になり、
ますます物質化される事になります。
今回の画像を見て貰うと勘のいい人は既にお気づきかもしれませんが、
それはもう日本庭園の「庭石」を彷彿とさせる形状になっています。
「根」の部分を利用し結合する事で、
元々短かった「根」がさらに短くなり、
ますます楕円としての形状が表に出てくるのです。
とくに止めグループ同士の連結作業は、
静かに慎重に行わなければなりません。
何故なら、
短い「根」なのですが、
十分に空間を切り取る能力があるからです。
出来れば、
お互いの根を合わせるように配置し、
出来るだけ「根」が外に出さないようにしましょう。
基本的に出さないというルールを作ってしまえば、
いざ重要な局面で出すという選択肢によって、
画像のように隔てた空間配置でも、
空間毎の変化を与える事が出来ます。
また、
このように止めグループで遮断する事での、
空間分解は可能になっていますので、
動的グループとも組み合わせる事でも、
紙面への影響を作りだす事が出来ます。
それは追々書いていくとして、
注意点もありまして、
止めグループのみで遮断して空間分解を行う場合は、
出来れば飛び出る「根」の向きが一定の側の方が、
対称となる空間との違いわかりやすいという事です。
これも逆を言えば、
隔てるだけ隔てておいて、
同じ空間にしたりと、
バランスを変えれる訳ですが、
動的グループとのバランスを考えると、
基本所作として一定の方向に「根」の飛び出る方向を同一の空間にすべきかと思います。
あ、それと重力の方向の配慮も忘れずに!!
つづく。
2010/03/26
http://www.fengfeeldesign.org/
止めグループの基本的な使い方です。
止めグループの「根」の特徴は、
向きによる動きではなく、
重力の方向を示していることです。
下向きに配せばリンゴは下に落ち、
上向きに配せばリンゴは上に落ちるという具合で、
異質空間形成のイメージが、
遮断によるものではなく、
空間そのものの重力変化によってもたらされます。
また、
重力の比重の変化を行う事で、
同じ向きのイメージでも違った階層にイメージを構築する事が出来ます。
動的イメージ時に遮断によって得られた空間変化に、
これを加える事で空間のバリエーションを増やす事が出来ます。
この点において気を付けなくてはいけないのは、
物質化された止めのイメージには流動性がなく、
紙面における白い部分は紙面外にはみ出します。
つまり一定の遮断を行った空間での配置は、
紙面そのものへの窮屈さを生み、
情報に圧迫感を与えるという事です。
なので実際のところ今回の画像のような感じで、
多用するのは避けて、
やはり要所要所での見極めで使った方が良いと思います。
コツとしては、「情報」に対して重力の影響を与える事が出来れば、
その時点で使用を控えバランスを整えましょう。
重要な事は、
動的グループと常に一対で考え、
情報にとっていかにすれば丁度良い重力なのかを意識しながら、
配置すればおのずと量や位置、向きがわかります。
2010/03/25
これなんなんだろー。ネットうろうろしてたら発見。使い方わかんないんだけど、なんだか心地いい。
http://yksmrdvd.com/
2010/03/13
http://www.fengfeeldesign.org/nishitanabe_record_kai/
いらなくなったレコードの寄付、お待ちしています。