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2022/08/03
お越しくださった皆様、応援してくださった皆様ありがとうございました!
出身地である川越で展示をしようと決めたのが去年2021年末ごろだったと思います。
年が明けて2022年1月2日、会場の使用抽選に行ったのがもう随分昔のことのように感じます(笑)
国の登録有形文化財という貴重な建物で展示させていただいたのはとてもいい経験になりました。
土壁でできた蔵と油彩で描かれた川越の風景は、とてもマッチしていたように感じました。
普段は東京をメインに展示などをしていますので、出身地でやるというのは普段とはまた違った緊張感がありました。
新しい出会いや、普段きっと目に留まらないであろう層の方々に見て知っていただけて嬉しかったです。
感染症の波がまたやってきている中、なかなか都内などへは足を運ぶのが難しいけど地元ならと見に来てくださった方も何人かいらっしゃったみたいで、久しぶりにこういう芸術に触れられて楽しかったよーというお声を頂き、やった甲斐があったなあと思いました。また、遠くから足を運んでくれた方々もありがとうございました。少しでも川越の魅力を知っていただけたのなら嬉しいです。
川越出身で作家として活躍されてる方は結構いらっしゃるんですが、お越しいただいた方に聞いたところ、この展示蔵で展示をして出世?した方も何人かいらっしゃるとのこと。私もその後に続けるように精進していきたいと思います!
他にも川越に住む大先輩方々に地域にまつわる話などたくさん聞かせていただき大変勉強になりました。
この数年は遠くへ旅行することも叶わず、身近な風景から題材を探すしかありませんでした。
最初は、普段の風景からなかなかこれといったものを見つけるのは難しかったですが、難しいという思い込みが私にフィルターをつけてしまっているんだなと気づいてからは、こんなにも近くに沢山の”美しさ”が私の気づかないところで輝いているんだなあと思いました。例えば、夕暮れの帰り道の空が美しかったとか、しょんぼりとしてたら足元にタンポポが咲いているのに気づけたとか。題材ってそういうものでもいいんだ、ということに気づくことが出来ました。そして、そういうちょっとしたことがラッキーだと思える心の余裕をいつでも持っていたいです。
この数年で感じたこと、見つけたもの、そういうものを武器として纏いながら、改めて川越という街を歩いて巡り、昔の写真をたどり、こうやって発表できたことが何よりの幸福でラッキーだと思っています。
それぞれの目の前にある事実を、光景を、私たちはそれぞれの感性でしっかり受け止めていかねばならない。まだまだ、感染症は収まる気配がありませんが、私はいま私にできることをやっていきたいです。
私のみつけた輝きが、あなたの何かを揺さぶることを信じて。
2022年8月3日 おおばさくら
個展「born」
詳細:https://creatorsbank.com/prnmgmg/event/3290
会期:2022/7/28(木) 〜 2022/7/31(日)
会場:小江戸蔵里(川越市産業観光館) 展示蔵ギャラリー
2022/06/25
個展「planet」お越しいただきありがとうございました!
2週間に渡り週末展示をさせていただき大変勉強になりました。
数年ぶりのしっかりした個展ということでとても緊張しましたが、
いろんな人の支えのおかげで楽しく過ごすことができました。
GALLERY IROさんとは私的にすごく不思議な縁があるなと勝手に感じていて、私の節目節目になにかとお世話になっています。そもそも、ギャラリー自体を知ったのも個展の会場を探していた時で、結局その時は予算や場所の都合で違うギャラリーさんにお世話になりましたが、その後、企画展に参加させてもらううちに、やっぱりいつか此処でやりたいなという気持ちは大きくなるばかりで、そんな目標だった個展をギャラリー企画としてやらせてもらえるなんて本当に嬉しかったです。
今回の個展を通して、ちゃんと応援してくれてる人がいることを改めて感じて、悩むこともまだまだあるけれど、自信を持って自分がよいと思う絵を描いていこう!ますます邁進していこう!と改めて自分の中で決意ができました。
少し前から、絵画だけで生きていくって具体的にどういう生活なんだろうと考えていました。今回、展示していた作品の半分ほどをご購入頂いて、見えたものがありました。本当にこれは私としては大きな出来事でした。これを、これ以上を、ずっとずっと続けていくという事なのだ、というのが現実として私の前に現れました。
クリエイティブな事柄は、まず売れる云々よりも創作を続けていくこと自体が難しいと言われますが、ただ続けていくことはきっと今の私にはできます。だってもう随分と続けてきたので。多少の形は変われど、作品を作り続けていくことはできるでしょう。
でも私、今回、かなりハイペースで制作をして。絞って捻って悩んで、いつもよりボツも沢山生成したし、検討したし、全力投球だった。どうやって息継ぎすればいいのかわからなくて、とりあえず走り続けたので今はグッタリしてます。わはは。だからこそ、これを、こんな生活を、私はずっと続けていけるのか?という初めての感情が生まれました。
絵でこの先もやっていけるのかもしれない、というステージにあがったからこそ生まれた感情。希望。本当に嬉しくて。やってみたい。挑戦してみたい。
今はそんな気持ちでいっぱいです。
DMなどのプロフィールにも書いていましたが、近ごろは豊かさとは何か、を考えています。
例えば道端の花を美しいと思えたり自分で収穫した野菜を食べたり。
そういった事に気づけること。それってとても素敵な事だなと改めて思っています。
今回の展示の前に《籠》を描くために温室に取材に行きました。
そこで私は温室の持つパワーに圧倒されて帰ってきました。
《籠》を描いてるのと同じぐらいのタイミングで、イロさんから今回の展示のお声をかけて頂き、イロさんの空間の持つ、陽を浴びた暖かみや、秘密基地っぽさ、そういう空間を活かして、私なりの温室を作ってみたいな!と思って今回の展示のふんわりとしたイメージも決まりました。
《籠》はコンペに出すために描いたのですが、そのコンペでなにかに引っかかることは叶わず、テーマ的にも地続きなのでそのままスライドして今回展示する事にしたのですが、結果的にイロさんで展示させてもらえて良かったなと思いました。
特に印象に残っているのが「こういう大きい絵を飾れる家に住むために私たちも頑張ります、だから描き続けてくださいね」と《籠》を見て話してくださった方々がいらっしゃったことです。将来の夢に私の絵も組み込んでもらえているんだ…と感激しました。他にも「いつかこういう大きな絵を飾りたい」と言ってくれる方は何組もいて、嬉しかったです。
《籠》は50号の大きめの絵で、日本の住宅事情では50号サイズの絵を飾るのが難しい場合が多いのは私たち作家自身も重々承知です。ですが、リモートワークが進んでいく中で、仕事の仕方や居住事情も多様化していっているのをこういう時に肌で感じます。歳を取って地方に移るだけでなく、若いうちから地方に住む、そういう選択肢が広がっていく中で、私の大作を家に飾る想像をしてもらえたことが嬉しく思いました。普段、自分が扱いやすいのと手に取ってもらいやすいという理由でF0号付近の小さめの絵を中心に描いていますが、大きい絵は自分も勉強になりますし、小さい絵とは違った気合いが入るので、これからも臆せず描き続けたいと思います。そういう勇気をもらえました。ありがとうございます。
冒頭にも書いたように、いま、作品やグッズを手に取ってくれる方、声をかけてくれる方がいるから私はこれからも続けていこうと思えるし、大きい絵にも挑戦しようと思えます。ただ続けていくことはできますが、希望を持って続けていけるのは本当に支えてくれるみなさんのおかげだと思います。
私の好きな本に「ぼくを探しに」(著・シェル・シルヴァスタイン)という本があります。
少しぐらい欠けている事、それを自分で認めて、許して、自覚する。
そうするとお花を愛でたり蝶とお話しする事ができる。
道ゆく誰かと出会うこともできる。
頑張るみんなが、日々の暮らしで少しでも余白を感じてもらえる瞬間、
私の絵も誰かにとってのそういうものであればいいなと願っています。
個展「planet」 【終了しました】
会期:2022年6月8日~12日、17日~19日
会場:GALLERY IRO
2019/11/11
2019.10.6-10 おおばけ展 @ 三番町ギャラリー
5日間沢山の方にご来場頂き誠にありがとうございました。
母と密かに目標にしてた30人を優に越え、90余名もの方に足を運んで頂きました。
画家の端くれとして活動をしてきて、ギャラリーを借りて展示するということは、ただ楽しいだけでは無い事もあり、厳しい意見を頂く事もあります。私は職業画家として生きていきたいと思っており、それは必要な事だと感じているので良いのですが、ただ楽しく作品をつくっている祖父と母の趣味に水をさすことになったら嫌だなとも思いました。ですが、それでも私は2人のつくる作品が好きで、一緒に展示をしたいし、きっと大丈夫だと思い展示を決めました。
温かいお客様が多く、それは祖父と母の人柄が現れてるようで、私はとても嬉しい5日間を過ごさせてもらいました。2人も楽しく過ごせたようで良かったです。
ご来場頂いた皆さまと素敵なギャラリーを貸してくださったオーナーさん、ありがとうございました。
また、こういう機会が出来たら良いなと思ってます。その時はまた観に来てくだされば幸いです。
私もより一層自分の制作に励みますので、変わらぬ応援を頂ければ嬉しいです。
ありがとうございました。