OHBA Sakura's gallery

おおばさくら

m
r

おおばさくら

画家

  • 3

    Fav 31
  • 9

    View 26,760
  • p

    Works 60
  • ステートメント(2020年4月)

     

    私たちは主観で物事を見ていることが多い。

    主観というのは「私」であり、「この世界」である。

    この世界のことを知りたいというのは私を知りたいということなのだと思う。

    なので私は私を知り続けたいと思っている。

     


     

    「在るということ」をテーマに"風景"画を描いています。ここでいう風景とは視界で見えるものだけではなく、自分自身がその空間に滞在しているその存在自体を指します。情景を風景(みえるもの)として捉えています。

     

    この世に不変のものはなく、だから人間は繋ぎ止めたいと願うのだと思います。流れ行く日々を愛おしいと想うと同時に、私は瞬間(刹那)を作品に落とし込むことによって、感情や匂いをはじめとする五感の全てや、それが在った空間を忘却から掬いだし、繋ぎとめておきたいのかもしれません。


    私にとって作品は記憶であり、記録です。知覚できるその全ては事実でありますが、主観的な出来事でしかありません。そして存在というものは不確かですが、私という存在は不確かでも作品は目の前に在り、それを確認することができます。感情や思考など視覚化できないものを作品を通して追体験したり、「鑑賞」することによって、自分の存在を形作ることが出来る気がするのです。また作品を通して他者と主観を共有し、議論することもまた私という存在を再確認する作業になり得ます。私は私という存在を通して他者を知り、他者を知ることで私を知ることに制作の意義を見出しています。


    生活しているとき、視界はこの世界の全てを捉えてはいません。感情と触れ合うようにこの世界の形をなぞっていると考えます。そのとき《みえているもの》は感情とリンクしていると思います。制作において、その形を丁寧に拾い、記録し、在るものを在るままに描くのではなく、私が《みたもの》を感じたように描く、という試みをしています。

     

     

  • 「壁のブローチ」とは何か?

    2020/01/11

    制作日記

     

    「壁のブローチ」2020年 初期作品の40枚

     

    これは絵画ではなく“装飾品"である。

    作品には「WB#1」と通し番号が振られている。

    上下はなく、購入者の手によって好きに展示してよい。

     

     

    前提として「壁のブローチ」シリーズはこんなコンセプトで発表している。

     

    ///

    例えばスカートやネクタイを選ぶ時に、そこに描かれている模様の意図などを貴方は深く考えるだろうか?直感的にカッコいい、可愛い、美しい、綺麗、爽やか、私に似合っているか、そんな感情で選ぶことが多いのではないか。絵画もそういう感覚で手に取られ壁や机に飾られていたら嬉しい。

    ///

     

     

     

    常々言っていることだが、絵の感想って本当になんでもいいと思っている。例えば同じ雲を見て、恐竜っていう人もいれば綿菓子って言う人もいる。そのくらいの自由さで良いと思うし、どちらも間違いでは無いと思う。

    ただ、抽象画と呼ばれるジャンルを描いていて思うのは、雲を見ても何も思わない人には「自分にはよくわからない」になってしまうところが難しい。だから、これは何?って聞くのだ。みんな「作者の気持ちを答えよ」にいまだに囚われているのだ。何って尋ねることをやめろと言っているのではない、でも大事なのは「何が描いてあるか」では無いと思っている。正解を求めるものではない、と思う。大切なのは何を感じたかなのだ。ただし、正解はある。それが難しいところではある。

     

    このシリーズは基本はオートマティックドローイングによって作られている。つまり何かを描いているわけではない(オートマティックな手法は結局記憶と関連付けられると思っているがややこしいので今回はその話は置いておく)。制作の過程として、白いキャンバスに何も意図せず最初の色を置く。それを起点とし、正方形の中に気持ちの良い色や図形を配置して行く。おわり。

    それを鑑賞者がどう思おうが、それはそれなのである。

     

    私は作品をつくった。それをただ見守っている。私は、私の視点で。作品は自分の手から離れて壁に飾られると、もう空に浮かぶ雲みたいなもので、自分の肉体ではない。目の前にあったはずなのに、私であったはずなのに、急に最初から他人だったみたいなフリをする。私はただそれを眺め、一緒に眺めてくれる人たちと意見を交わすことに没頭できる。ただひとりで、私の生み出した雲を眺めている時もある。雲は、見るたびに形を変えていく。

     

    雲が何かの形に見えない人もきっとネクタイの色やスカートの形を選んでいると思う。

    そういう気持ちで向き合ってもらえたら、またひとつ絵画の難しさが解れるのかな。

     

    絵を描く活動をしているなかで、やっぱり大衆から一番感じるのは「とっつきにくさ」。

    日本ではマンガ・アニメのサブカルチャーが発展していて大人も漫画を読むくらい「絵」には慣れ親しんでいるはずなのに、なぜ「絵画」「アート」はそうではないんだろう。

    でも、その敷居の高さはかつて私自身も感じてたことでもある。

     

    私は絵画というものをもっと知識がないと触れてはいけないものだと感じるその壁を取っ払いたいなと思う。

    そのためにこれからも私なりのアプローチで制作活動をしていきたい。

  • 2019年ありがとうまとめ

     


    というわけで、ここからはいつものやつでーす!

     

     

    先日、今年最後の納品を終えました。わーい!おめでとう!

    みんな2019年どうでした?私にはわかるよ、みんなよく頑張ったよ。お疲れ様でした。

    前に2019年上半期を振り返ったのですが、後半、月ごとにレポできるほど記憶が残っておらず…笑!本当に上半期は上半期でまとめておいてよかったです。ここ数年どおり秋に入って日が短くなってからダメダメになってしまい(太陽の出てる間はとても元気!)、私のPOWERは春夏しかもたない。と、泣いていたんですが、思い返せば2019年マジで怒涛の日々でした。数えたら20以上の企画展に参加して、ライブペイントに出て、MVに絵を提供させて頂いたり、1ヶ月北九州に修行に行って、デザインコンテストで最優秀賞とったり、5年ぶりに個展もできたし、念願の家族展もできたし、頑張ったよ。優勝。

    大切なクリエイターの死に次々と直面して自分の生活も当たり前ではないことに気づかされた1年でもありました。

    <決定→実行>のプロセスを意識して予定を回していくようにしてたらしいけど、決定が多すぎて後半キャパがオーバーしていたように思うよ。私へ。笑。いや、でも年始に思っていた「立派じゃなくていいから、自分らしく生きたい」。 それはなんかもう、体現できていたような気がします。めちゃくちゃで、キャパオーバーしてる感じが…笑。

     

    私はまだまだ私に満足していないんだなって思いました。

    全然、自分がわからなくて。そう思えてよかった。

    結局どうなりたいの?ってよく言われるけど、申し訳ないけどそんなもの未だにわからないんですが(以前「目標を語れないものは何にもなれない」って“偉い人”に言われたのを根に持っています。それは一理あるかもしれない、夢はそこが明確な人が最速最短でつかむものだと思う。才能のある人はそこでズバっと何か光る答えを言えるのかもしれない、でも人生そんな単純じゃない。人間をひとくくりにするな。)。

    ていうか、小さい頃から「なりたいもの」を語るのが苦手だった。

    すみませんね。でもずっとやりたいことばっかやってる!とは思います。

    やりたいことばっかやってるから、全部やりたかったことなんですよ。

    「やりたいこと」はまだ沢山ある!やりたいことばっかやるな?うるせーーー!!!!

     

    いま結構ほんとうに大混乱してて(早く春が来て欲しい)、空振りばっかしてる!ってパニクってたんですが、いつ何の球が来てもいいように素振りしてると思うようになったら楽になりました。めちゃくちゃフルスイングで素振りしてる。

    私めちゃくちゃ素振りしてるんで!なんでも来てください!!!!!打つぞ!!!!!

     

    本当に歳をとるごとに周りの人の優しさや支え、応援しくれる人の声や言葉に本当に救われており、無茶苦茶してもなんとか立っています。(時々つまづいてそのまま地面に突っ伏して2週間ぐらいふて腐れてたりもしますが…)昔から、誰かを救いたいとかそういう優しさは(ある意味傲慢さだと思ってしまうのもあり)私は持ち合わせていないのですが。考えに共感してくれたり、絵が良いと言ってくれる人が現れる度に、爆発しそうな嬉しさとむずがゆい恥ずかしさで、ツンケンしてしまったりもするのです。ですが本当に嬉しいんですよ。素直じゃなくてごめん!

     

     

    そんなわけで、2020年、どうなるかな?楽しみですね。

    いろいろ考えてます。ますます自分らしく。頑張ります。

    来年もどうぞよろしくお願い致します。

    よい年をお迎えください。

     

     

    2019年末 おおばさくら

k
k