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  • 【後記】巨大アートを描こうinKawara

    2019/09/04

    活動記録

    「香春のある日」 1400×3000mm 7.5h

    アクリル、クレヨン、キャンバスロール

     


     

    香春町に移住体験した際に開催したイベント「巨大アートを描こう in Kawara」にいらっしゃった、130人程の皆さんと描いた作品です。イベント中は特にテーマなどの制限を設けず、皆さんに好きな色で好きなだけ筆を入れてもらいました。みなさんの積極的な加筆にキャンバスの余白が追いつかず、途中3枚プラスし、最後は合計4枚の絵ができました。どの絵も町民のみなさんの明るく開放的な雰囲気が表現されていたと思います。模造紙に描いた2枚は付近の保育所へ。残りの1枚はこのメインの絵と共に香春町役場に飾られています(2019年9月現在)。

     


    絵について。

    イベント後、このメインの絵は持ち帰って加筆まとめさせて頂きました。シンボルの香春岳を入れたら風景画のように感じたので、香春のある一日をイメージしてまとめました。山の中にある香春町は天気が変わりやすく、晴れかと思ってバイクで出かけたら土砂降りに直撃したりもしました。しかし、それがまた自然と共に生きていると感じるところのひとつでした。太陽が沈めば、夜になる。あたりまえのことですが、関東の街中で暮らす私にとっては新鮮に感じたり。そういう、ひとつひとつのみなさんにとっては当たり前なことを外から来た私がピックアップし、提示できたらなと思いました。

    ライブペイントというものは「空間」があって成立すると私は考えています。そこが面白いところです。空間にはたくさんの要素が存在します。それら全てが掛け算されて出来上がるのが「ライブペイントの絵」だと思います。私はみなさんに好きな色を聞いたりして、お手伝いをしていました。つまりこの絵は、この土地に住んでいる「みなさん自身」が反映されたものであると思います。この絵自体が町を表しているというわけです。視覚的な部分だけでなく、要素として。そこに今回みなさんに一筆加えて頂いた意味があると私は思っています。「私だけで書き上げた香春の絵」と「みなさんが自由に書いた絵」、それは全く異なってもいいはずなのに、どこか似ている。みなさんが自由に描いた絵が風景に見えたのも偶然のようで必然なのかなとも思います。だってやっぱり、もうイベント空間が「香春のある日の風景」なわけで。そこから生まれる絵は「香春の絵」だな、と。

    プレスのインタビューなどでもお話しましたが、イベント終了後の絵を見て、やっぱりね。と私は思いました。私が見た香春のイメージそのものだったからです。人は物事の全てを見ることはできません。だから、そうではない、と思う人はきっといるでしょう。でも、「私の見た香春町」は確かに、静かで落ち着いた色を持ち、なのにポップで開けている不思議な町でした。

     

     

    役場の方やステイ先のムライさんなど沢山の方に手伝って頂きイベントを成功できました。

    また、町内外からも予想以上の方にお越し頂きまして本当にありがとうございました。

    この体験がみなさまの心に何かしら残すことができていたならば幸いです。

     

     

     

     

    ▲実際の展示の様子「香春のある日」

     

    ▲香春のアートな方々が多く手をいれてくれました。

    こちらも役場にて展示中。

     

     

     

     


    「巨大アートを描こう in Kawara」【終了】

    日時:2019年 8月30日(金)午前9時~午後4時30分

    場所:フレッシュワークかわら

     

    関連:

    香春町地域おこし協力隊 Facebook

    NHK NEWS WEB

    毎日新聞2019年9月4日 地方版

     

    提出した滞在レポートはこちらから読めます:

    https://kakeru.town.kawara.fukuoka.jp/enjoy/1428/

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