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  • 【後記】個展「sailing day」

    2023/05/31

    活動記録

    個展「sailing day」週末3日、計9日間。
    無事に会期が終了いたしました。

    お越しいただいた方をはじめ気にかけてくださったみなさま、本当にありがとうございました!

     

    タイミングがいろいろ重なり、北海道に移住するぞ!と思って1年程。今年の2月に北海道に移住の下見に行って帰ってきてすぐ、どうせなら移住前の5月に関東最後の展示をしたいなと思って会場を探していました。なかなか条件に合う会場が見つからない中、ギャラリーイロさんがやりませんかと声をかけてくれたので今回の展示が実現しました。いつも本当にお世話になっています。

     

    来てくれた方と会話しながら自分の作品と毎週末向き合うのはなかなか興味深い時間でした。楽しくもあり、自分と真っ向勝負で向き合う時間。今までやったことのない3週間にわたる展示期間(ギャラリーが空いてるのは週末の計9日間でしたが)、めちゃくちゃ情緒不安定になってる私を側で見守ってくれた母や吐露を聞いてくれた友人たち、作家活動のあれこれについて話に付き合ってくれた作家仲間やギャラリーオーナーの前田さん。みなさまには感謝の気持ちでいっぱいです。

     

     

    今回の展示のテーマとしては「旅立ち」でした。
    展示タイトルにしてる「sailing day」はお気づきの方もいたかもしれませんが、BUMP OF CHICKENのタイトルから拝借しました。

    年代的にもタイミング的にもこの春、私の周りではたくさんの出会いと別れがありました。そんな私への、私たちへの、エールになればいいなと思って展示のコンセプトを決めました。

     

    自分で決めたキャッチの「僕らは光へと走っていく、不安が追いつけないような速さで。もっともっと遠くへ。」に一番励まされてたのは自分自身でした、という話をしましょうかね。

    天気のせいかなあ……結構途中で鬱屈ゾーンに入りこんだ期間があって。これじゃマズいぞ、光あふれる展示にしたいのに作家がどんよりしすぎている!って焦ったりして。おい!私!元気出せ!みたいな。でも、どうしても無理で。理想が高くて、自分に枷を嵌めるのが上手すぎて、なんか私の船出ってこんなもんなのか?みたいな、悔しくなってきちゃって…。

    船を用意して、いざ海原へ出るぞ!って時に、本当に大丈夫?って疑問を抱くのって一番良くないと思うんですけど、もうそんな感じでした。でももう行くことは決まってるし、行きたい気持ちには変わりないんだけど、めちゃくちゃ不安になってきちゃった自分をどうしていいかわからなかったんですよね。

     

    そんなある日、遠方から所謂ネッ友ってやつですかね。普段なかなか会えない作家仲間がわざわざ来てくれて、近況報告のなかで新しい仕事が始まることを教えてくれて。やっぱ仲間の大きい仕事の話とかめちゃくちゃ嬉しいから、かなり勇気をもらったところに「おおばさんも"北海道編"が始まりますね!」って言われたのがめちゃくちゃ嬉しくて。あ〜〜〜そうだ、何はともあれ出航だ。悩むよりまず行動するのが私じゃんねと思って泣きそうだった。

    北海道にいくことを伝えると開口一番に「大丈夫なの?」とか「寒いよ、大変じゃない?」とかそういうネガティブな事を言われることも多くて、もちろん純粋な心配の気持ちもあるのかもしれないけど、これから旅立つやつをこれ以上不安にさせるな〜!こう見えても実は結構ギリギリの虚勢でようやく立ってるところもあるんじゃい!ってちょっと怒ったりもしていた。笑
    なのに、私自身が不安になってどうするんだと。負けてんじゃん、プレッシャーに。負けんな!それよりも楽しいこといっぱい待ってるじゃんね!という気持ちになってきたから、本当にありがたかった。楽しみですね、って言われるたびに自分の選択を誇らしく思っていた自分を取り戻せたような気がしました。
    その帰り道にランダムのApple Musicが「近日公開第二章(PENGUIN RESEARCH)」を流してきて追い討ちでちょっと泣いた。この展示がアニメだったとしたら(?)、OP曲が「sailing day」でED曲は「近日公開第二章」ってことだったんだなと思いました。納得の仕方がオタクすぎる。

     

    胸を張っていなきゃ、ってね、思いました。

    私にも仲間がいて、そして応援してくれる人がいること、いつも展示すると思い出す。

    なんかこういうこと書くの照れちゃうんだよね。へへ。本当に嬉しいです。

    だからすぐ孤高の剣士みたいな気持ちになって勝手に不安になっちゃうけど、忘れないように今回も書きます。

    見守ってくれてる、こんな文章を読んでくれてるあなたがいるので、私は挑戦を続けていけます。

    本当にありがとうございます。

     

    そして、今回の展示を通して(というか最近ずっと思っていたことではあるのですが)、やっぱり私自身が頑張っている作家の「仲間」になれたらなと思っています。というか私はいま頑張ってる、これを読んでくれてるキミのこと、勝手に仲間だと思ってるよ〜〜〜うおおお私の手を…繋いでいてくれ……!自分自身ももちろんまだまだ邁進している途中なんですが、私の"これまで"が誰かの役に立てるなら。それを伝えていくことを積極的にやっていきたいって考えるようになりました。私でよければ、一緒に戦いたいし、成長していきたいし、頼ってほしいし、烏滸がましくもそういう存在になれたらいいなと思っています。一緒にがんばろう。私もめちゃくちゃこれからも頑張る。笑

     

     

    まだまだ書きたいことがたくさんあったはずなんですけど、うまく言語化できなくて、もう今日で5月も終わろうとしています。慌てて駆け込んでいる。まあ、でもいっかあ、この物語はまだまだ続くわけだし、しんみりとした壮大なあとがきは要らないのかも。
     

     

    おおばさくらの新章にご期待ください!


     


    個展「sailing day」【終了しました】
    開催期間:2023/5/5(金) 〜 2023/5/21(日)
    会場:GALLERY IRO
    https://creatorsbank.com/prnmgmg/event/3378

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