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2019/08/03
身体的な暴力、精神的な暴力……。
いや、これは児童虐待に限った話ではない。
名古屋で行われていた「表現の不自由展」にいたるまでの、一連の事件である。
憲法で言う「表現の自由」は、他者の権利を侵害してまで許されない(公共の福祉)という判例まではある。
より広義に言えば、「表現の自由」とは、抗議相手に値する権力者がいる限りどこまでも続く。
続かなくなったら最後、それは独裁政権下ということになる。
小林多喜二らを巡る一連の事件もそうだった。
スターリン時代のショスタコーヴィチの苦悩は命がけだった。
フランコ政権下のスペインも。
並べて書くことを許してほしい。
ただ、並べざるを得ないほど、独裁政権下に近い。
今回の件も、表現者の端くれとして、坑道のカナリアのように繰り返し語らないといけない。