永遠の球根
2013/03/12
やらなければならないんだ。
損とか得とか、そんな低次元の話じゃない。
仲間が死んでも、その恋人が泣いても
皆から非難され軽蔑されても
そんなこと関係ない!
比べられないんだ。
絶対にやり遂げねばならないことなんだ。
これは永遠に引き継がれるべき問題。
数年で忘れられ、消え去るような幽霊どもめ、
とっととあっちへ行ってしまえ!
・・・・あっ。
いや、ごめん。
狂ってはいない。正気だ。
だから、頼む。
どうか助けてくれ。
一生に一度の、いや永遠に一度の頼みだ。
ちょっと手伝ってくれるだけでいい。
つまりね、なんと言うか・・・・
ほら、そこに球根が転がっているだろ?
それ、チューリップの球根なんだ。
ありふれた球根のように見えるけど
絶対にそれでなければ駄目なんだ。
やってくれるかい?
おお、ありがとう。
心から礼を言わせてもらうよ。
それでね、とりあえず
その球根をまず両手でしっかり持ってくれ。
ああ、そうじゃなくて・・・・
そうそう、そんな感じ。
ううん、大丈夫さ。
そうだよ、君。
勇気を出すんだ。
次にね、ええとだね、
僕がこうやって尻を突き出すからさ、
それ、肛門に突っ込んでくれ。
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