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  • 爪痕の残る

    2012/09/10

    愛しい詩

    暴風
      豪雨

          嵐の如く
            君過ぎて


                  首に
                背中に
              脇腹に

          深く
            鋭く

                爪痕の残る
     

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    • Tome館長

      2013/07/24 15:27

      「こえ部」で朗読していただきました!

    • Tome館長

      2012/09/10 23:10

      「ゆっくり生きる」haruさんが動画にしてくださいました!

  • 別の世界

    2012/09/06

    愛しい詩

    こことは別の場所で
    今とは別の時間が流れる。

    僕とは別の僕がいて
    君とは別の君がいる。

    そして

    僕たちとは別のふたりの
    別の関係がある。


    別の世界が良いとは限らない。
    別の世界が悪いとも限らない。

    別の悲しみがあり、
    別の喜びがあるのだろう。

    あるいは
    別になにもないのかもしれない。


    そんな別の世界では
    別の僕が

    別の君を相手に
    なにか別の話をしているのだろうか。

    それとも
    同じような話をしているのだろうか。
     

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  • うたかた

    2012/09/05

    愛しい詩

    うたかたの 淡き恋なら
     言の葉の 針でつついて

       割れてしまえと
     

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  • 君に夢中

    2012/05/22

    愛しい詩

    君は、人間じゃない。
    だから女でもない。

    ただし、化けることはできる。

    近所のお姉ちゃんにも
    世界的なJazzシンガーにも。


    いつもは角砂糖。
    たまに抱き枕。

    気が向くと

    駅前交差点で
    ティッシュを配ってる。


    他人のフリするのが得意。

    泣くのが不得意。


    そう言えば、

    ストリート・ミュージシャンとか
    目指していたんだっけ?

    それとも声優?


    なんにせよ、

    君は反面三角で
    僕は倒立円錐さ。


    たまには一緒にメシ喰おう。
     

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  • 散りゆかば

    2012/05/16

    愛しい詩

    散りゆかば

      朱色
       絶えて

         葉は緑


      やがて実りて

        豊穣となす
     

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  • 散る花

    2012/05/15

    愛しい詩

    散る花の
     名は知らねど

        はらはらと


      香り
       残せし

         今更の恋
     

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    • Tome館長

      2013/04/21 23:27

      「こえ部」で朗読していただきました!

    • Tome館長

      2012/05/16 19:50

      「ゆっくり生きる」haruさんが動画にしてくださいました!

  • 雨が降る

    2012/04/18

    愛しい詩

    君が泣きそうだから
     僕は笑いそうになる

    僕が笑いそうだから
     君は怒りそうになる

    君が怒りそうだから
     僕は泣きそうになる


    それで やっと僕たちは
     一緒に泣くことができる

    まるで 傘を持ってるから
     雨が降るみたいに
     

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    • Tome館長

      2012/08/23 10:38

      「こえ部」で朗読していただきました!

    • Tome館長

      2012/08/20 22:52

      「ゆっくり生きる」haruさんが動画にしてくださいました!

  • 織姫の糸

    2012/03/29

    愛しい詩

    織姫の
     糸は切れぎれ

        さなきだに
     つのる想いぞ

          雪の降るらん
     

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  • 自転車

    2011/12/03

    愛しい詩

    私は自転車
    どなたか乗ってくださいな

    私のスタンドはずして
    私のサドルに腰かけて

    私のハンドルつかんで
    私のペダルを踏んで


    車輪がまわる
    私が動く

    車輪がまわる
    あなたも動く

    ふたりは走る
    風を切って


    遠いところ
    うんと遠いところまで

    あなたの足が
    あなたを運ぶ


    私も一緒
    どうぞ運んでくださいな
     

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  • 花火と少女

    2011/08/04

    愛しい詩

    夜空に咲く花火
     それを見上げる少女

       どっちを見てるの?
        どっちも見てるの

          花火と少女
           儚はかなくも 美しく
     

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