ポストカード考察
2013/02/27
カードを作家活動始めた当初はみんな刷っていた。
10人が10人、作家オリジナルカードを机や壁に並べて
飾るのが主流なっていた様に思う。
現在は、その流れが変わってきていて。
今もポストカードをグッズとして設置されてる作家さんは
当然多いんだけど、全盛期に比べて陰りが出始めた、そんな印象を受ける。
ポストカードの勢いが廃れていく現在において、
ハンドメイドをキーワードとして述べると、
ポストカードよりも、より実用的で、作り込んだアイテムが
好まれる様になってきている様に感じられるんだ。
プリンターが一般家庭に完全なる形で普及した現在、
どの家庭でもすぐに作れてしまうのもあるし、
商品として売り出す場合、それよりもワンランク上の
業者プリントによる出力で刷り具合の良さとしての違いを表さなくては、
商品としての魅力が今一つ発揮出来ない様にも思う。
僕の場合、原画を主流に構えてからは、一部の委託先を除いては
基本、ポストカードは刷らない事にしている。
原画の横にポストカードを並べた時、
そちらに目線が流れてしまうし、
何より現物の味に視点をフォーカスしながら
絞り込んでゆきたいとも強く考えているんだ。
唯一ポストカードを委託していただいてるキリン雑貨店で
ポストカードを敢えて設置するのには明確な理由があって。
当然委託での販売として置いていただいているのに、
一点も絵が売れなければ、委託作家としてアウトなわけで..。
月々、ほんの微々たる売り上げでも良いので、委託先の
収益として還元させなければ、お払い箱なってしまうわけで「笑」
なので委託した当初は葉書サイズの現物3点と合わせて
ポストカードを数種類委託させていただき、原画の売り上げが
良ければ、ポストカードを引き上げようかと考えていたんだけど、
これが上手くゆかなくて。雑貨店において
絵が販売に繋がるっていうのは
滅多な事では発生しないというのが、
委託させていただき、毎月の
集計を報告していただく度、沸々と実感したんだ。
やはり絵を購入する人ってのは、
絵に少しでも関心.興味ある人が前提であって、
興味無い人にアート作品を見て貰ったり、嫁入りさせるのは
土台無理があるよなぁっと悟ったわけ。
なので、ここでは少しでも売り上げに貢献出来る
ポストカード主軸で委託していただき、
あくまで葉書サイズの原画は魅せ場としての装置として
機能を果たしてもらっている。
話を最初の方に戻して、グッズとして並べると、
オリジナルのポストカードよりも、
Tシャツや、掛け時計、アイフォンケースなどの方が、
オリジナルのブランド商品として、
ありがた味が買い手にとって湧いてくるわけで。
作家オリジナルのブランとして確立させた、
それらの実用的で、商品として、
より存在感の持てるオリジナルグッズを
アートマーケットの主軸に構え、
原画とは別に売り出している傾向がある様に思う。
原画だとやはり、すぐに販売へと結びつけるのが難しいと思うし、
ポストカードだと、いろんな意味で商品としての重味が
今一つ感じられない様に思う。要するにパンチが弱い。
なので、商品としてのありがた味、つまりパンチ力の発揮出来る
オリジナルグッズを商品としての主軸モチーフとしてブランド化させ
打ち出してゆく事で、作家支持率へと
確かなる形を持って、還元させれると思うんだ。
原画をアートマーケットに流通させなくても、長く愛用してくれる
オリジナル商品としての意味合いを
ブランド化したグッズで展開してゆきながら
着実にリターンを促しファンを増やしてゆける様に思うんだ。
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