だまし絵展+イタリアボローニャ原画展鑑賞に
2009/09/03
だまし絵展、朝一で行って参りました、拝観に!!
開店当初だったにも関わらず、人が、わんさかと
会場内を徘徊しておりまして..笑
この展覧会は、だまし絵に、どの作品もなって
おりまして。要は絵の中に、仕掛けやトリックが
隠されているのです。何気に見える風景も
横から覗き込めばトランプカードの人物に見えたりと。
http://www.artm.pref.hyogo.jp/news/index.html#47
今回は、ちと特殊な空気に会場が包まれておりました。
集客の多い展覧会でも、普通、
笑い声とか驚きの叫び..までは聞こえてきませんよね。
しかし、今回の企画展は、いたる所から
鑑賞者のざわめき声が、ちらほら木霊してきまして。
絵の中に秘められた謎を発見した時に、わーーーっと
歓喜したり、お互いが教え合って意味を解読したりと
鑑賞者と作品が相互的なコミュニケーションを図りながら
展覧会、形成されている様な感じでした。
いやぁ、楽しかったですよ、すごく〜。
なんていうんでしょうか、
テーマパークやアトラクションに来ている気分に
近かったですけどね。後半の現代絵師が描いた
トリック達は、さすが現代に作られたというだけあって
一筋縄では行きません!!凹凸と遠近法を駆使して
作られたトリックはホント驚愕でした。ベネチィアの
海上に建てられた建物。それが映像みたく動くんですよ〜〜。
鑑賞者が動けば右に画像が揺らめいたり、左へと移動すれば
そちらへと景色が流れ動いたりと..。
なんとも不思議な気分でしたよなぁ。
視点をピタリと止めると、それまで躍動していた
風景が静止して、いくつかの立体に構成された
キャンバスが平面的に見えた空間から前方へと
浮き出てくる..というカラクリになっております。
ホンモノそっくりに描かれた静物画に剥がれ落ちた
キャンバス跡が見えたり、ガラスで割れた様に
見せたホンモノの様な世界にまっかな嘘が隠れていたりと。
そんなこんなで探り探りしながら問いかけてゆく内に
一時間半以上が経過しておりました。ちなみにボルトの
魚で覆われた顔と果物で作られたフェイスのだまし絵は
館内入ってすぐのとこに飾られておりますー。真珠がそのまま
耳パーツになっていて、なんとも洒落っ気のある感じでしたな。
そんなこんなで兵庫県立を後にし、阪神電車乗って
ボローニャ絵本絵画展へ。http://www9.ocn.ne.jp/~otanimus/
この展覧会、今年一番のクリティカルな当たりでして!!
ホント去年もそうだったけど、この展覧会は
胸がトキメイテ、恋焦がれる感じなのですよー笑笑
終始、心の中でかわいい、かわゆい..を何十回
連呼したことか〜「苦笑」童話の世界に身を委ねて
あたかも、そこに実在しているかの如くファンタジーやメルヘンに
どっぷりと入り浸る。
そうなんだ!、僕はこんな世界が
眼前に立ち現れてほしかったんだ!!っと
思える様な作家さん達の作品と数多く巡り合う事が出来ました。
絵の持つイメージスープが織り成す
味わい深き空気感に脳内がグラグラと揺さぶられ、とろけ、
悦に浸っている自分がそこにおりました。ずっとここの展示場に
居座りたい様な、そんな極楽小宇宙へと二時間以上
フワフワと浮遊しながら、
波打ち、漂っている、そんな感じでしたね、うん。
図録もこのボローニャは出来が最強に素晴らし良くて分厚く
ぎっしりと全ての作品が収録されてるのは勿論の事。
ページ一つ一つのレイアウトが均等な作りに
なっているとこがすごく良心的だと思うんです。
展覧会の図録を買ったら、自分が気に入った作品小さく
掲載されていて、あんまり興味湧かないのが
デカデカと掲載されてるって経験ありますよね?
けれど、ボローニャは一人一人の作家の作品をそれに
見合ったレイアウトで一ページ一ページ大きく
見やすい刷り具合で平等に掲載されているのです。
この展覧会で心底惚れ込んで大ファンになった作家さんが
たくさんいましたが、日本人で物凄く良い画を
見せてくれるなぁーーって絵描きさんが数多くおられたの、
同じ日本人として誇らしく嬉しい限りですねぇ。
なんだかんだで、だまし絵とボローニャの二つに
満足してしまい最後の京都駅ビル展示は、燃え尽きた
感じであんま、きちんと見れておりません..。
http://www.wjr-isetan.co.jp/Kyoto/
美術館の量質多い展示は、ハシゴして一日二件が
集中力の限界だなぁ..と
まざまざと実感いたしましたとさ。
ログインするとコメントを投稿できます。