飯塚悠太

画家

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東京都目黒区

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飯塚悠太

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飯塚悠太

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  • バッティングセンター

    宿、靖国通りから区役所通りを10分くらい歩いたところの左側に、古いバッティングセンターがある。店の中、バッターボックス手前の細いスペースには、両替機、アーケードゲーム、小さなUFOキャッチャー、自販機。

    栓抜き穴がついたレトロな瓶コーラの自販機もある。バックトゥザフューチャー1を見てなかったら栓抜き穴の使い方わからなかったかもしれない。面白がって1本飲んだ。

     

     

     

    のネットで仕切られたバッターボックスに入り、脇に立ててある2,3種類のバットから好きなものを選ぶ。コイン投入器に百円玉を3枚入れるとピッチングマシンから25球、7秒おきぐらいでこちら側に飛んできて、打たれたり打たれなかったりしたボールが坂になっている床面をころころ転がってピッチングマシンに吸い込まれていく。

     

     

     

    年の春頃からいろいろなバッティングセンターに行くようになって、最近ようやく球速140kmがバットに当たるようになった。ついこの前まで1ゲームだけで汗だくになっていたのにあっという間に夏は終わり、すっかり涼しくなってしまった。

     

     

     

     

  • 無数の絵の中にある自分の絵

     数多くの絵の中に並んでいる自分の描いた絵をアート系SNSや公募展会場の中でみると、他人からみたらそれは多数の絵の中の一枚でしかないんだと考えると、自分もクリエイティブなスタイルの中に溶け込めている!と喜ぶ一方で、スタイルでくくらないでくれ、俺は俺なんだと言いたい気持ちになります。

     

     でも

     

     作家の絵は世界に一枚しかないものだから尊いと言われたなら、絵は誰でも描けるものだし、誰が描いても尊いと言うならそれらは結局平凡なものだと考えます。一度きりの特別な人生だから。という言葉を聞けば、二度人生のある人がいないなら、そんなの特別と言えるかなあと冗談半分で考えます。

     

     「星の王子様」に出てくる王子さまは、「自分の星に咲いていたわがままなバラは、自分で世話をして、自分で面倒をみたバラだから、きみたち全部より大切だ」と、地球に咲くたくさんの綺麗なバラに言い放っていました。確かそうだったと思います。

     

     僕は残念なことに、自分のものが他の誰かにとっても特別であってほしいと、どこかですこし願っています。


     本屋に並ぶ本、タワレコに並ぶCD、ドラマ、映画、あんなに大量に売られている中で、ヒットするものとそうでないものがちゃんと分かれてくるのが本当に不思議です。誰がすべてを鑑賞し、全ての善し悪しを見分けることができるんでしょうか。自分の気づかないどこかで常になにかがブームになっていて、それが延々塗り替えられていることも不思議です。

     

    こんなことが最近また、頭の中を行ったり来たりします。

     

     

  • サテライト ビュー

    ★デパート、百貨店、とにかく高い建物に用もなく入って、最上階のトイレを借りて用を足すのがすごくいい。使用者が少ないから大抵綺麗だし、なにより排泄物が6階、5階、4階、3階・・・と下の階を経由して流れていくんだなあ、各階で買い物しているお客さんの頭上で申し訳ないなあ。と想像すると、おもしろくてしかたがない。

    ★目的地に向かってiPhoneを見ながら歩く。マップで街を見下ろしながら歩いている。考えてみれば、これはまるで巨人の視界だ。ライブハウスを探してマップをみながら歩いてる人も、面接場所を探してマップをみて急ぐ人も、トイレを借りるためにマップでデパートを探し歩く人も、みんな建物一つ壊せない巨人なんだなとひらめいた。カーナビと違って、見下ろした状態で歩けるというところが、思いつきのポイントだったんだろう。

    ★興味なさげに「東京に住んでるんだけど(東京に行ったんだけど)、東京タワー登ったことがないんだよなあ。」というのと、「東京タワー登ってきたんだけど、なんか大したことなかったよ。」というほう。どちらのほうがクールなんだろう。東京タワーはいつでも登れるが、一度登ってしまったら、前者のようなことが永久に言えなくなってしまう。前者のほうがクールなんじゃないかと、いまのところは思っているから、東京タワーは登らない。

  • ★足をたくさん描くことにした。つまさきからふとももまで描く。キャンバスを足の絵でぎゅうぎゅうに埋め尽くす

    ★バーゲンセールの看板を立てれば、足は押しかけたお客さんに変わり、KEEPOUTテープを張れば、足は事件現場に押しかけた野次馬にかわり、最後尾看板を描けば、足は行列にならんだお客さんにかわるだろう

    ★看板ひとつつけるだけで、名のない人が全員なにかに向かっているように見えてしまう。そういうことはよくある

    ★政治は大事だけれど、政治活動家さんは嫌い。あっちもそっちも、支持しなければ日本に悲劇が。と、自分は何もしてないくせに、神さまにでもなったような目線で布教してる

    ★人を所属しているまとまりで判断すると、大事なこと(おもしろいこと)を見落としてしまうから、気をつけなければいけないとも最近思った

    ★ひざの裏にできる2本の線がすき

    ★靴や靴下を履かせた足を描こうか。しかしそれを描くと、右足と左足のセットが固定されてしまう

    ★顔と人数はわからないけれど、とにかくたくさんいるのはわかる

    ★たぶんこの絵を展示するたび、あしもとをみられる

    ★時代の流れ、手や指をつかう場面はどんどん増えているのだけれど、足をつかう場面は逆にどんどん減ってゆく。

    ★橋本駅(神奈川)、で反対署名をよびかけている人を見かけるようになった。橋本駅にリニアモーターカーが通るらしい。

  • かく、つくる

    ◎誰かが作った市販キャンバスを買ってきて、誰かが作った絵具を塗ったものを自分の作品だと言い張る。現代の作品ほぼすべては既製品を組み合わせただけのレディメイドであると、デュシャンを絡めて書かれてるのを最近読んだ。


    ★市販のボールに選手がサインをしたものが喜ばれて価値をもつのは、希少価値があるから。すきな選手、すごい選手のサインだから。みるたびに選手を思い出せるから。

    ☆市販のボールに選手がサインをしたものが喜ばれて価値をもつのは、サインが達筆で美しいから。投げた時サインがあると回転がわかりやすいから。ほかのボールの中にまぎれた時に探しやすいから。なんて言う人はたぶんいない。


    ★板チョコを溶かして固めただけの「手作りチョコ」をもらうのがうれしいのは、愛を感じることができるから。くれたのが好きな人だったから。つくった女の子がすんごくかわいかったから。

    ☆板チョコを溶かして固めただけの「手作りチョコ」をもらうのがうれしいのは、チョコの色や形、食感が絶妙だったから。隠し味にこだわりを感じたから。バレンタインにチョコがもらえない状況を回避できたから。ちょうど甘いものが欲しかったから。なんて言う人はたぶんいない。


    ☆ちっぽけな使えないものに価値づけをし、そこにないかもしれない物語に踊らされる。人は弱くて妄想が激しく、よく騙されやすい生き物だ。

    ★市販品の組み合わせ。そんなちっぽけなものからでも物語を感じて喜べたり、紙幣やサインボールのようなものの価値を信じることができるのは、人間唯一無二の特性。英知であり、愛である。

  • 雑踏、人混み

    ★「雑踏、人混み」
    ○(自分の)アイデンティティがうすれること、なにかに同化する寂しさとして用いられる
    人混みに流されて変わってゆく私を云々

    ○(自分以外の誰かが)なにかに同化してまぎれる寂しさとして用いられる
    たいていむなしい人探しや、ないものねだりで結末を迎える。
    雑踏(人混み)の中きみの面影探したとか、きみってなんか変わってしまったね云々

    ○(自分が)流れに同化できず、はじかれるむなしさを嘆く形で用いられる
    人混みにまぎれてふらふら歩いてたら舌打ちされたとかはじかれてへこんだという描写

    ○自分はあいつらに同化するものかと、敵対する対象として用いられる

    ○完全に背景、環境扱い。モブのなかに輝くひとつのなにか みたいな引き立て役として用いられる
    人混みのなか運命的に出会ったとか、昼間の雑踏がうそみたいとか、人混みで背伸びして手ふってああいたねとか

  • 展覧会の際のDMの送り先、設置場所さがし

    手元にDMがある。あります。
     展覧会告知では丁寧語で文字を打つのに、そうではない記事では使わないのは違和感があると感じ、悩みはじめた。悩み始めました。

     個展のために友人に手伝ってもらいながら(持ってないし使えないIllustratorを友人に借り、データをほぼ作ってもらってしまった)DM1000枚注文し、600枚をギャラリーに納品し、400枚が手元にある。600枚の送付先、DM設置先を把握、確保しているなんて、ギャラリーはすごいなあと感心した。
    400枚、どうしよう
     
    ○過去の展覧会に来廊してくれた方、グループ展、公募展で名刺交換した展示者や審査員の方などに郵送。自分と周りのつながりの少なさにショックを受けた

    ○大学で置かせてもらう
    置こうと思ったが、タイミングがわるいことに、この時期は休講期間、試験準備のため入講禁止

    ○画材店で置かせてもらう
    世界堂で置かせて頂いた(展覧会一つにつき設置できるのが50部まで。展覧会入場料がかからず、販売目的の展覧会ではないことが条件だった。新宿本店)。
    過去の記憶だと、東美も店員さんにお願いしたら設置させて貰えたと思う。

    ○過去に展覧会をしたギャラリーに設置させてもらう
    現在横浜の「ArtBaboo146」にて設置中

    ○アート関連施設に設置
    アーツ千代田3331、たしか設置させて貰えるようになっていた気がするから、今日お願いしに伺う予定。

    ○過去に関わった公募展の事務局などに郵送
    4年前に入選した公募展事務局からいいタイミングで、「イベントがあるのでDM設置希望者は一報の上郵送どうぞ」というメールがきた。20部郵送予定。ここは遠慮せずメールで一報入れて送る。

    ○掲載DMを募集しているサイトに送る
    芸力
    個展なび
    探せばもっと見つかると思う。

    毎回じたばたするのは大変なので、今後のためにちゃんと覚えておこうと反省した。


    DMを設置して頂ける方、DM郵送希望の方、メール等で送り先を頂ければ大喜びで郵送いたします。ぜひご連絡ください。

  • 不快感、公序良俗

    ジャポニカ学習帳から昆虫が消えた 教師ら「気持ち悪い」 40年続けたメーカーは苦渋の決断

     感覚がだんだん漂白されていくような時代の流れが薄ら怖く感じるのだけれど、仕方がないことなのだろうか

     あちこちで「不快なもの」が責められたり消されて、毒にも薬にもならないものに置き換えられていくのだけれど、そんな方々の多くは、不快な満員電車みたいなものは毎日黙って我慢できてしまうのだろうから、不快感で消すか耐えるかの線引きが複雑で面白い(人間でぎゅう詰めにしても平気なあの空間自体、公序良俗を損なっている!)。
     
     蝶やカブトムシがジャポニカ学習帳の表紙から消えるのは寂しい。世の中にはちがう形やちがう色、ちがう生き方の生き物や人がたくさんいるんだよと、それらを排除してしまおうと考えず・・・とりあえずこれからは、虫にも満員電車にもほどほどに愛を持てる人になろうと思う。

     スーツを着てぎゅう詰めの車内にいたあの人もこの人も、だれかにとっての息子だったり旦那さんだったり父親だったりで、きっとついさっきまで家でパジャマ着てボヤボヤしながら起きて急いでスーツに着替えてて・・・

  • ポートフォリオづくり

     シェル美術賞展に向けて、ポートフォリオをつくる。

     あちこちばらばらに保存されていた作品画像を探してなんとかまとめた。あとは制作年とサイズ、素材なんかを添え印刷して、事務局から届いた黒いファイルに入れるだけだ。

     昔のドローイングを「フォト蔵」に保存していたので開いてみたが、あまりにも多すぎて諦めた。

     画像をみながら、こんなにたくさん描いていたのかと我ながら驚いたし、わざわざ全部撮ってたのかと今更感心したり懐かしく思ったのと、ガラケーのカメラで撮った画像の解像度の粗さを見て、あの頃に比べて今のiphone、スマホのカメラは、そうとう進歩したんだなあと感心した。

    作品やら風景やら
     作品と風景ごちゃまぜ。ものすごくたくさんある。




    ○告知1○
    マスク展ワークショップ
    張子でペタペタとつくったマスクに色をつけるワークショップです。
    とき:11月15日(土) 15:00〜

    ところ:Art Baboo146 神奈川県横浜市中区山下町146-2-10
    HP

    おかね:1000円


    ○告知2○
    【シェル美術賞展2014】
    会期・・・2014年12月10日(水)〜12月23日(火・祝) ※16日(火)休館
    時間・・・10:00 - 18:00(入館は17:30まで)
    12日(金)、19日(金)は夜間開館実施予定 10:00 - 20:00(入館は19:30まで)
    最終日 10:00 - 16:00(入館は15:30まで)
    会場・・・国立新美術館[1階展示室1B]
    〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
    tel.03-6812-9921(会期中のみ)

    ※持っていくと無料で入場できるDMが私宛に届くようです。いつ何枚届くのかは不明ですが、欲しい方は連絡ください。

  • 世界堂でキャンバスを買ってきた

     世界堂でキャンバスを買ってきた。F30のキャンバス木枠ひとつと、F6の張りキャンバス3枚。 

     束ねられたキャンバス木枠はボール紙でくるりと包まれ、片側に紐で持ち手が付けられた。この紐を下にして、肩に寄せて担ぐ感じで持って歩く。なんかこの持ち方が機関銃みたいで、少し気に入っている

     大きめの画材を買って持ち歩いている時の特別感、やってる感がいいのだ。町や電車で世界堂の大きな袋を持って歩いている姿を見かけると、事情はわからないがこの人もたぶん同志だと勝手に思えてきて嬉しくなる。 

     ギターやっている人が、ギターケースを背負って歩いている人を見かけた時のような心境だ。と例えたいけれど、ギター弾いている人にそんなときの心境を聞いたことがないから、どうなのかわからない。覚えていたら誰かに聞いてみようと思う。この感覚はみんな感じているものなのか、自分だけなのか。

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