アートに何ができるのか?
2010/03/21
今日は、強風が朝から吹き荒れていますね。
地元では朝から電車が止まっていました。
温暖化になると強風が多くなると、以前テレビ番組で放送されていたのを思い出しました。
東芝が白熱電球の製造を終了し、LED電球生産に力をいれて、車業界では電気自動車の製造本格化と、世の中も徐々に温暖化防止に力を入れ始めていることを実感する今日この頃です。
そこで、アートに何ができるのか・・・と考えた時に、美術の持つ癒しの力と創造性の開花が頭に浮かびました。
書籍「芸術がなぜ認知症を改善するのか」では
美術の持つ4つの効果としては、次のようなものがあげられています。
1.五感をすべて使って作品を作ると達成感があることです。
2.美術には答えがないということから、すべてが表現が受容されます。
3.作品を通じて、年齢に関係なくコミュニケーションがとれることです。
4.美術作品として残り、作品自体が作者のエネルギーを伝えてくれることです。
さらに、三要素、「触れる」「聞く」「ほめる」によって、脳が活性化していきます。
相手が自分に関心を持ってくれている、評価してくれていると感じるような心からの賛辞は、本人の気分を明るくし希望とやる気を育ててくれます。
楽しいと思う心が脳を活性化していくようです。
創造の世界に足を踏み入れ、自分の可能性を再認識してもらい、生きる意欲と喜びを得た結果、心の再生作業が行われていきます。
喜び・愛・楽しさ、様々な感情に触れる部分は脳を生き生きと活発化させていきます。
アブラハム・マズロー欲求段階説の中で、人間の欲求は5段階のピラミッドになっています。
第1段階の生理的欲求、第2段階の安全の欲求、第3段階の親和の欲求があります。
第4段階は、自我の欲求は、自分が集団から価値のある存在として認められ尊敬されることを求める欲求です。
第5段階、自己実現の欲求は、自己の能力、可能性を発揮し、創造的活動や自己の成長を追求する欲求です。
マズローは後年になって、「自己実現」でも人は満足できず、「自己超越欲求」がピラミッドの頂点にあるといっていたそうです。
創造活動の上では、「自己超越」を体験しないと遊びの窮地にはなれませんが
ハンディのある人でも、この自己超越の世界を展開し芸術作品を生み出していくことが可能となります。
これらのことから、アートはあらゆる人が最後まで成長し、崇高な人間として喜びを持って、生きていくことができることを示唆してくれています。
1億総アーティスト時代、いや60億総アーティスト時代の到来は、きっと平和で豊かな世界を創ることでしょう・・・。
ログインするとコメントを投稿できます。