揶白 (KF)

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ファインアート > 油絵

革ジャンとベビードール

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 サディズム、雨、扨て、
恋文、昼下がりサディズム、あたし小石、宇宙(ほ)
魚の名前 宇宙(はだか)

濡寿(ね)
 実(さね)、君の温もりを涯(は)て

アァ温もり!

はらいそ、目(あい)をかたる、講曳(あいびき)、したうち、
夜(よる)、









どうしてかてぐすね、
偬(わたし)はレースを買って待つて居たのに
ほろりと涙が零れて、池に落ちた
月が掛かつて居た
思い出さなければいけない事がある、偬こうやって夜中に体を起こして紙に書かなければならない
杳(よう)は、其んなのポエムや空を見ずに自転車を漕いで居た
まっすぐじゃないけどそこへ他人のない杳のひかった瞳を見て温めてあげたいなと偬は思うのだつた
だのに、妥協とか、愚痴とか、云ひだす、うんざりして恋の虚無を感じる 杳には、あ女が要るんだナ、其んな事を嫌ひ怒る女が要るんだ
杳はただ偬の笑顔の気配を聞いて居た
此の愛を地球に例えてみれば、
地球が割れた時、漆黒の気持ちが頭の上をびゅんと通り
ポップな哀しい杳の涙を聞くのだつた
偬は雨の中で出来るだけ笑つて居た、疲れた
杳のつけた髑髏のシルバーが美しくひかつた

最近何が出来るとか出来ないとか、考え始めて思考は杳みたいに男のようになつていた
桜が目に焼き付いて其も儚い恋なのであつて決して愛では無いことに、珈琲を入れながら冷蔵庫の前で気づいた
何の美学ではないけれど、哲学であつた
震える乳首のいかつた、女を好く書物であつた

物事のアンチからはじまる革命は得るものが少ない
私じやないです、としか結局云わず、少ない知識をを人に押し付けるような人間になつてしまう

偬は愛されない、其う思う けど、その中が愛の基本であつて、偬は杳の、ダッチワイフでもなんでもするのである、其反動でまた生活に精を出し、杳の孤独が雪になつて此腹に溢ふれ、冷えていても、杳が遅くに此処に来てくれるなら、偬も杳のフエラをするの
杳の実存を感じながら甲うして触れ合ゐ

昔から身の回りの優しい物語を読んで、偬の頭のはぐるまが其れを有り難がり、まるまる自分の世界にして行くのです 本に書いてあることが嘘か真かそうではなく、そう思いたいのではなく、偬は杳と見た月光のようになりたく、それを元に黄色い詩に従って、坊たちと一緒に夢を見続けて居ました。潮の音を坊たちと一緒に赴き聴いて居た

自分を「女」だと気付くのも稀ですが、此麗しい響きで、その時こそ女にはやつぱり輝きが似合うのです
男を硝子板のように幾つも例えて居た少女も、もう居らず、一瞬の花の開花に走つてゆきます

女にせいしんは有りました

君への、偬の報告です
いままで偬はこうやつて哀しみを表現して居たのです

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published : 2020/10/30

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