大澤悠

フォト、グラフィック、絵画、イラスト、プリント

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兵庫県川西市

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  • ナイジェリアの現代の芸術  特別講義

    2008/11/13

    学校



    クリス・イクウエメシ講師を招いて、コンテンポラリー・アートを論じる特別講義が開かれた。美術学科の学生の出席はもちろんのこと、中村教授、関教授、西田教授、加藤教授も聴講に来られ日本語、英語の二カ国を交換することとなった。

    クリス講師はナイジェリアにあるヌスカ大学で美術のシニアレクチャーを務めている。「アフリカには200以上の言語が存在し・・・」とクリス講師。中村教授の通訳の立会いのもとはじまり、ナイジェリアには300を上回る数のエスニック・グループがあり多様な文化の多彩なコラージュなのだという認識を強調された。

    その後舞台はドキュメンタリー映像、スライドによる作家の紹介に移り、おおきな部族の内のひとつであるイグボ(igbo)族の伝統的な文化様式「ウリ(uli)」について述べる。「ウリ」というボディ・アートやパブリックなウォール・アートなどの様子が上映されると、関教授の通訳が橋渡し役となって現代の具体的なアート・シーンを学生に伝えた。

    スライドに映った絵のなかにはクリス講師自身のグラフィックな作品があり、興味を覚えた学生達からさまざまな質問が発せられる。ひとりの作家として応じるクリス講師からは、大量のドローイングや感情的色彩の感覚を持っていることなど普遍的な共通点が交わされた。またメッセージを有する作品というのは意識を交換する相対的なものである、と客観性の重点にも的を得て共感を生む。

    グローバルな交流において論旨はコンテンポラリーな認識を保持するということである。イグボ族は近代化の猛威により他の宗教の襲来や、伝承される文化的営みにおおきな被害を受けている。個人的経験や趣味性からみる視点から、同時代におかれているという視点にシフトする状況に置かれていることをあらためて実感することとなった。

    また以前にクリス講師は校内見学で洋画、彫刻、日本画の各コースをまわった。学生達は自分の感情を純粋に表現している。日本画コースについては特に興味津々の感想をもっていた。

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