MinikinAsura

画家

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東京都中野区
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    Works 13

MinikinAsura

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MinikinAsura

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  • Chillout Kiss.

    お嬢ちゃんはポニーテールをフリフリしながら水晶の洞窟へ入っていく

    ゆるやかなカーブの中をスキップでスライド、湿った風が胡散臭いくらい

    言葉よりも容姿がものを言う、だからお嬢ちゃんは両親に黙って家を出た

    嘘は水晶の脈拍で乱反射して、どうせバレてしまうから歌も唄えない

    コンピュータの様に正確なお嬢ちゃん

    これから先も写真の中のヒトを見るような気持ちで見守るしかない

  • ばいばい、ルーシー。

    ほどけた緊張の糸
    畏れないのは麻痺の所為

    暗号化された本音
    満たされないから欲は散る

    音よ、たたせず財布をも落とせ
    家の鍵をつけたままであっても構わない

    失くしたものの多さに気付けない
    隣で眠るこの子の名前さえ
    ぼくにはノイズがかかって聞き取れない

  • 夢と愛と芸術と

    しぐしぐうらら

    小河のせせらぎを聞くとピュアなアレが高揚するんです
    照りつけられるミナモは水とゆうただのアレを、崇高なアレへと変えるんです
    高尚の一途を辿るんです
    魅せるね、愛らしいね、魔性だね、華があるね

    やってきたのは空のキレーな、くだらないループアンドループ、秋桜が咲き乱れるような、らしくない午後、パンプキンスープみたいな甘いできごと

    夢にも見た念願のチェリーハンター
    お揃いの服をきて計画をたてるんです
    白い目で見られたら、令嬢の如く会釈をしてみせるんです
    力を抜けばお空も機嫌を取り戻すんです
    ただちょっとLサイズの服は大きすぎたんです

    ゆうゆうるーるり
    柳よキミは何故折れない
    シナヤカで品があるのに妥協しない、ああ、ピクニックに行きたくなってくるんです
    ロバに乗って、優しいコットン、んで、夜を越えて、原っぱを、空を仰いで、みんなを、地球に抱かれて、綿毛を、そしたら雪の街も見えてくるんです

    優しいね、お腹が減るね、なんか寂しいね、あったかいね、柔らかいな、忘れないよ

    調律師さん、動物たちの声が聞こえてきません
    ピアノみたい、水玉模様のウサギ、ウサギみたいな絵本、それがあるからクリームパウダーにダイブ出来るんです

    赤ちゃんだって踊るんです
    ビックリした表情で、メリー・ゴー・ラウンド、光のパレード、魚たちも泳ぐんです
    お鍋の野菜も頑張るんです


    しゅしゅからりれら
    ポッと花は小さく弾け
    そっ、と天使のオマジナイ

    誰だか知らないけれど
    泣かなくてもいいんです
    でも、泣きたいときは存分に泣いたほうがいいんです

    エーン エーン

    頑張ったね、太陽のように燃えたよね、それから今の不思議なその感じ
    不安だけど思いは伝わってるよ、だから忘れないで、ピーナッツバターをお舐め、季節は移り変わるよ

    また、泣き止んだら絵本の中に連れてってあげる
    少し大きくなったキミを

  • 影鬼

     夜道を歩く薄い陰 その先には きみがいて
      振り返って 見渡してみると 星は身を呈して
       ぼくを空へ 近付ける

     誰かが船に乗って 本を読む
      うつろな瞳で うとうとしながら 本を閉じる

     きみはぼくよりも 先に歩いた
      たまに振り返ったけど でもそれはきっと
       きみが きみ自身の陰を 見るためで
        ぼくは 気が付けば きみの陰さえ 見失っている

     一日が終わり たまった埃を払うように
      静かな鼾がひとつ またひとつ
       寝室に 漂うものは 夢箒の音色

     丘の上で 立ち止まる ぼくはきみを 追いかけて
      きみはきみに 追いかけられて ぼくはきみを 見失う
       ぼくはきみに 逢いたくて ぼくはぼくを 見失う

  • 星の砂

    知らないことだらけで
    知らないまま辿り着く
    ぼろぼろになった靴紐を
    ぎゅってしめたら
    いつの間にかきれいな空
    雲が形を変えないうちに
    きみが消えてしまわぬように

    今はまだ言わないで
    転びそうなくらいの
    笑顔に水を零して
    こころを重ねるから

    いつかどこかで落とした
    小さなビー玉がひとつ
    記憶の蜘蛛の巣で光る
    一番のたからもの
    それなのに忘れていた
    風に奪われるように
    きみに伝わらないように

    このまま進めない
    幾多の青より青く
    信じて描くから
    こころを包むから

    世界の果てに運ばれて
    四季を跨いで星空へ
    それでもきみは

    今はまだ言わないで
    転びそうなくらいの
    笑顔に水を零して
    こころを重ねるから

    今はまだ言わないで
    転びそうなくらいの
    笑顔に水を零して
    こころを重ねるため

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