澤井淳

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北海道札幌市
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  • ♂(オス)ってバカだなぁ…

    アフリカチビネズミは3か月ほど経つと子供が作れるようになります。
    最後に生まれた子供たちの中に一匹だけオスがいて、親や姉妹の尻を追いかけるようになったので、別居させることにしました。そのオスの名前を「たま助」と言います。

    その一か月ほど前に生まれて一人暮らしをしている「グレ吉」というオスがおり、どうせなら兄弟一緒に暮らしてもらおうと顔合わせをさせました。
    しかし、ものの一分も経たないうちに二匹はけんかを始め、グレ吉がたま助を追い掛け回しました。

    見た目に似合わずこのネズミたちは縄張り意識の強い喧嘩っ早い生き物だったのです。
    急いで二匹を引き離し別々に暮らしてもらう事にしましたが、しばらくしてグレ吉にある変化が表れました。

    今までとても臆病で物陰に隠れてばかりいたグレ吉が急に元気に走り回り、積極的な性格に!たま助に勝った経験が彼を変えたのです。
    カブトムシは勝ち癖が付くと強くなるという話を聞いたことがありますが、まさかネズミもだとは…

    しかし、弟をいてこまして自信を付けるこの兄。くだらない事で優劣をつけて生きられずにはいられない、自分も含めてオスってバカだなぁと思いました。

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  • 恐ろしいヤツ

    ペットのアフリカチビネズミたちの中に「チビ」と言う恐ろしいヤツが居ます。

    生まれた時はとても小さく、おとなしい性格だったのですが、2年と言われる寿命を超え2歳半になろうという今、彼女は13匹中一番の巨体を誇ります。
    現在は通称「マツコ」と呼ばれています。

    何が恐ろしいかと言えば、その食欲です。この種類のネズミの特徴で年を取るほど食べ物にどん欲になっていきます。エサの時間になると腹が減ったと言わんばかりに二足歩行で不思議なダンスしたりします。
    このエサを与える時が注意を要します。

    目の悪い彼女は私の手自体も「食べ物」と認識しているらしく、エサを取り換えるため手を入れるとすさまじい速さで近づいてきます。かぶりつかれる前にエサ箱を回収しなければなりません。

    そして、一番気を付けねばならないのがカボチャの種を与える時です。
    指に挟んだ種を手渡しするのですが、油断するとかじられてしまいます。彼女の父親「太郎」にもよくかじられたものです。
    かじられても彼女らの力では血も出ませんが、少々の傷みと本能的な怖さはあります。

    しかし、このエサやりがネズミたちと出来る唯一のコミニケーションであり、しがない一日に緊張感を与えてくれる遊戯であり、何よりカボチャの種にかぶりつく彼女たちが可愛いのでやめられません!

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  • 我が家のペット

    私の家ではアフリカチビネズミという500円玉くらいの大きさのネズミを13匹ほど飼っています。

    およそ人に懐かない臆病なネズミで、いつも仲間同士くっついて水槽の物陰に隠れています。
    エサは鳥のエサを食べますがナッツ類も好物で特にカボチャの種が大好きなので、私は毎日ラジオペンチ片手にせっせと種を剥くのです。

    神経質な連中ですが、ある程度飼っていると少し慣れてカボチャの種を手渡しできるくらいにはなります。種を口いっぱいに頬張ったり、仲間同士で取り合う姿がなんとも可愛い!

    ところが、この中に恐ろしい奴が一匹居るのです。

    つづく

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