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2013/08/14
古本屋に寄った帰り道、7時を過ぎて辺りは暗くなっていました。
いつも通る一軒屋が立並ぶ薄暗い裏道を歩いていると、
塀の上に「何か」あるのが見えます。
なんだか見慣れない不気味な置物が置いてあるなと思い近づいていくと、
それが動物であることに気が付きました。
「なんだ、猫か…」と思った次の瞬間、その動物の全身を見てハッとしました。
全体的に痩せ細り尖った印象のその動物には、
猫とは思えないふっさりとした大きな尻尾が生えていたのです。
それは猫ではなく、子狐でした。
近くの山から下りてきて親とはぐれたのでしょうか、
塀の上で不安そうにじっと座っています。
私はしばらくじっとその子狐を観察していましたが、
何もしてやれる事がないのでさっさと家に帰る事にしました。
野生動物は狂犬病などを持っている場合があり
道外の人にはぴんと来ないかも知れませんが
[エキノコックス]という危険な寄生虫を媒介する事もあるので、
むやみに触れ合うべきではありません。
(手塚治虫さんの「ブラックジャック」にこの寄生虫をテーマにした
エピソードもあります)
しかし、北海道に住んでいても狐を見る機会はそうそうないので、
夜道でばったり出会うとビックリしました。
子狐も無事山に帰れていると良いのですが…
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