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2013/08/14
古本屋に寄った帰り道、7時を過ぎて辺りは暗くなっていました。
いつも通る一軒屋が立並ぶ薄暗い裏道を歩いていると、
塀の上に「何か」あるのが見えます。
なんだか見慣れない不気味な置物が置いてあるなと思い近づいていくと、
それが動物であることに気が付きました。
「なんだ、猫か…」と思った次の瞬間、その動物の全身を見てハッとしました。
全体的に痩せ細り尖った印象のその動物には、
猫とは思えないふっさりとした大きな尻尾が生えていたのです。
それは猫ではなく、子狐でした。
近くの山から下りてきて親とはぐれたのでしょうか、
塀の上で不安そうにじっと座っています。
私はしばらくじっとその子狐を観察していましたが、
何もしてやれる事がないのでさっさと家に帰る事にしました。
野生動物は狂犬病などを持っている場合があり
道外の人にはぴんと来ないかも知れませんが
[エキノコックス]という危険な寄生虫を媒介する事もあるので、
むやみに触れ合うべきではありません。
(手塚治虫さんの「ブラックジャック」にこの寄生虫をテーマにした
エピソードもあります)
しかし、北海道に住んでいても狐を見る機会はそうそうないので、
夜道でばったり出会うとビックリしました。
子狐も無事山に帰れていると良いのですが…
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2013/03/20
最近荷物を少なくしたくて、少年時代に撮りためたアニメをせっせとDVDに
ダビングしております。
「星方武侠アウトロースター 」「機動戦艦ナデシコ」「地球防衛企業ダイ・ガード」
など懐かしく見直していたのですが、驚いたのが「マクロス7」!!
冒頭にある世界設定では2009年に異星人と遭遇し、2012年には宇宙に移民を
開始しています。現実世界では民間の宇宙旅行すらまだなのに…
アニメとはいえ実際にその年が過ぎると妙な感覚です。
マクロスシリーズが始まった1982年にはまだ近未来だった21世紀が
実際に来てみると、想像ほど科学技術は発達しなかったという事でしょうか。
まあ、私も子供のころ夢見ていた「何でも出来る大人」とは程遠い大人になって
いるので、想像の未来と現実にはいつもギャップが付き物なのかも知れません。
現実の宇宙旅行が一般的になるのはあと何十年後になるか分かりませんが、
その頃までには「何でも」とは行かなくても、一通りの事が出来る立派な大人に
なっていたいものです。
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2012/11/29
この間、ある有名イラストレーターの作品が気になり、好みなら画集を買おうと画像検索をしました。作品を数枚見て趣味じゃないなぁと思っていたら、「これはすごい!」と感じるサムネイルが目に留りました。
小さな画像を開き大きく表示されるまでの数秒の間、私の想像力と期待が大きく膨らみ、宝物を見つけた様に胸が高鳴りました。しかし、表示されたのは何の変哲もない作品で、私の想像とは全く違うものだったのです。
なんだか急に物悲しくなり色々画像を見て回りましたが、その日はもう面白いものには出会えませんでした。
ふとした切っ掛けで想像力が「幻想」を生み、そのものの現実の姿との違いを知ることで「幻滅」して儚く消えてしまう。それまで私の中にあった「なにか」は何処に行ってしまったのか…そんな事をたまに考えます。
映画、ドラマ、ゲームにもそれを感じることがあり、「なんじゃこりゃ、見る前に勝手に想像していたあらすじの方が面白いではないか!」とガッカリしたり。
確かにあると思っていたものが実は世界の何処にも存在しない、それがなんとも淋しく感じられるのです。
こんな「幻想」ですが役に立つこともあります。写真などを見てアイディアが閃き、作品になる事があるからです。そうそうある事ではありませんが、その時は想像力が溢れ「幻滅」することもありません。
ポートフォリオの「夜光蝶」は写真の見間違いから生まれた作品です。いつもこういう「幻想」なら良いのですが…
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