Haruna Watanabe Portfolio

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渡邊 春菜

グラフィッククリエイター

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愛知県
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    Works 371

渡邊 春菜

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    Works 371
  • 2022個展のお知らせ『こもれび』

     

    個展情報です。

    11月11(金)・12(土)・13(日)・18(金)・19日(土)

    13:00~18:00

    大阪平野 ギャラリーhana*輪さんにて個展させていただきます。

    激しくも、柔らかかった日々の中で作ってきた作品群、

    新作、旧作含め銅版画,水彩画,イラスト展示します。


    「こもれび」とは日本語にしかない表現だそうで

    世界にはこれに代わる言葉がありません

    木のしたにできる、キラキラと眩しい影の中の光。

    それはゆらゆらと揺れて、とても心地よく

    そこにあるだけで優しく美しい空間を作り出します。


     

    この一年はまるでその「こもれび」でした。

    そして同時にそのこもれびをお裾分けするような空間が

    作れたらいいなと思っています。
     

    DMの作品は「こもれび」という作品です。

    銅版画なので、ぜひ実物をじっくり見ていただきたいです。

    今まで使っていなかった技法も使っています。

    数種類刷りを展示する予定です。

     

    今回は毎年お世話になっております、hana*輪さんの

    全面バックアップのおかげで、出産1年目にもかかわらず

    個展を開かせていただけることになりました。

    在廊もほんの少しですが、できたらいいなと思っております。

    ぜひご高覧くださいませ。

     

    https://www.gallery-hanawa.com/

     

     

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  • 本物とは何か、偽物と何か (上)

     

    至る仕事で器用貧乏な私は

    「こんな感じで」

    と言われたものを描くのが割と得意で

     

    昔からそうだった

    例えば吹奏楽部で部活をしていたとき、

    コーチの先生がきてしばらく指導を受けたあとは

    音がその人の音にそっくりになっていたりした

     

    そうできること自体は

    特段嫌なことではないし

    むしろ武器だと思っている

     

    ただ、

    そうやって出来上がったものを改めて見た時

    ものすごくものすごく、

    本物には敵わないものだと

    痛感することが多い

     

    街のグラフティー

    へたうまでおしゃれな絵

    シンプルなデザイン

    あくまでも「それっぽい」のであって

    「それ自体」にはなれないこと

    本当にそれを愛し、捧げてきたものには

    永遠に到達することができない

    付け焼き刃の仕上がり

     

    どこが違うか、

    それは言葉にはできないニュアンスであたりして

    ただそれが表現できないこと自体が

    なんだか笑えてきてしまうほど

    陳腐なのだなぁと思う

     

    ある程度の人を誤魔化すことはできるだろうけれど

    きっと、一定の層にはすぐバレてしまうのだろう

    だって自分でわかってしまうから

     

    ただ

    その過程でも、トレースではなく

    模写やアレンジ

    自分で考えて、特徴を捉えて

    描いていく必要はある

     

    そうやっていろいろなところ摂取した

    偽物を完成させるまでの

    さまざまで小さな「いいな」が

    自分の中に着実に吸収されて

    ばらばらのパーツが何年もかけてくっつき

    やっと自分の個性になっていくということも

    確かなことなのだと思う

     

    偽物の破片が集まって

    本物になっていく中で

    「本物」の中にこそ答えがある

    という真摯で謙虚な気持ちを

    忘れたくない

     

    そうしてモザイクのように出来上がった

    自分の中の本物(のようにみえるもの)が

    少しずつ、少しずつわかってきたようで

    なんども見失いながら

    ずっと気に入らない

    ずっと、探している

    技術も知識も

    もっともっと身につけなくてはいけない

     

     

     

    ****:*†゜私たちの出番です .*†゜:今後の予定****クリック募金→http://www.dff.jp/

     

    <<展示予定>>

    ●版画’ART(はんがーと)

    4月17日(水)~23日(火)

    松坂屋名古屋店本館8階アンテナプラスアート

     

    ●犬猫展巡回

    ①5/9(木)~15(水)@船橋東武

    ②5/30(木)~6/11(火)@阿部敬四郎ギャラリー(仙台)

    ③7/24(水)~30(火)@伊勢丹浦和店

     

    ●2019遊遊展vol.1

    2019年5月14日(火)~5月19日(日)

    ギャラリー Enlace(エンラセ)https://www.enlacefukuoka.jp/

     

    ●-次世代アーティストが描く-川越風物詩展

    2019年6月28日(金)~30日(日)

    小江戸蔵里 つどい処展示蔵 ギャラリー

     

     

    ●KENZAN

    2019年10月3日(木)~8日(火)

    新宿パークタワー アトリウム(1階・2階)+ギャラリ-3

     

     

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  • 大晦日のごあいさつ

     

    本年もありがとうございました。

     

    全然マメじゃない私のこと

    気にかけてくださった方

     

    私のことを信じて

    お仕事をくださった多くの方

     

    家族、友人

    みんなにありがとう

     

    本気で制作の時間が少なくなるほど

    今年は仕事たくさんやらせていただきました

     

    不安はつきないけど

    私はみんなのこと大好きです。

    来年も精一杯がんばります

    よろしくおねがいたします。

     

    写真は仙台へいく太平洋フェリーからの初めて見られた

    雲のないご来光です

     

     

             渡邊 春菜

     

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    そして

    2018年のこと、私の深くてくらい部分まで踏み込んだ

    文章がこっちに。

    私の個人的でくそほど長くて、読んでも全く何もいいことがないので

    それでも気にしてくださる神のような方だけどうぞ。

    https://creatorsbank.com/haruna/diary/39011

     

     

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  • 2018年のこと、そしてずっと前からのこと。

     

    ここで書くことは、誰にでも見られることですが

    でもブログにしたことで一定の興味や

    私のことを心配してくださっている方が

    見てくださってるんだというつもりで

    記していこうとおもいます。

     

    でも、とても綺麗に書ける自信もなくて

    全く気持ちよくもなく

    ぐずぐずの、べたべたした代物になってしまうと思うので

    もし大晦日にそんなのごめんだわという方や

    強い渡邊さんだけを見ていたい人は

    ぜひブラウザバックをおすすめします。

    というか、正直

    見てもらいたいのかもよくわかりません。

    (じゃあなぜ書くんだという話ですが)

     

    どうにか大丈夫です

    なんとかやっていますということろまでは

    もっていきたい

     

    ---------------------------------------------------------------------------------

     

     

    こういう自分が形成されたのは

    何がきっかけなのか

    いつからなのか

    思い当たる節はいろいろあるけれど

    それははっきりとはわからない

     

    育った家の接客業である環境のおかげか

    いじめのおかげか

    そのあとのいろいろか

     

    私は自分の持つ「自尊心のありか」を

    見失っている

     

    「自分のことを幸せにできない人間は

     誰も幸せにできない」

    という言葉をよく見かけるけれど

    申し訳ない

    私には1mmも理解できないし

    とても傲慢な話に思える

     

    傲慢というのは幸せになることに対してではなく

    幸せの受け手のとりかた

    自尊心のありかを見失った私にはこうとれてしまう

    「空腹の人から食べ物をもらっても

     誰の空腹も満たされない」

     

    いや、受け取ってくれよ、

    満たされてくれよと

    あなたが「ありがとう、きちんと満たされた」

    というその言葉に、たとえ空腹であれ

    よかった、私は誰かに何かを与えられたのだと

    やっとそれで自分の存在証明ができる人間が

    少なからずいるという

     

    それが

    私なのではないか

     

    暗闇の中で誰かに触れられなければ

    自分の体の所在すら疑えてくるように

    自分の存在そのものを

    誰かに、任せてしまっているようで

    怠惰だ、欺瞞だ、脆弱だ

    そう感じて、ますます嫌悪がループしていく

    暗闇に自分の体が溶けていく

     

    というか、私は空腹ではない

    仕事も順調、家族もいる、五体満足の体

    誰がどうみたって

    空腹ではない

    ほら、ほらと、一体誰に言っているのかもわからない

    情報を吐き出し続けるのも疲れてしまって

    何も発信できなかった

     

    前から休むのが苦手と言っていたけれど

    ほんとうに私はそれで

    誰かに何かを与えていられなければ

    何か生産的な自分でいなければ

    休むことにも焦りを感じてしまう

     

    自分のために何かをしてあげられる人のほうが

    とても人間らしく

    とてもとても素敵に思えた

     

    だから、発信しない

    書かないという決断は

    私に対して私が許した怠慢で

    もしそれまで許せないで、今の状況で

    幸せハッピー情報発信ばかりしていたら

    私はますますおかしくなっていっただろうし

    ましてやこんな仄暗い気持ちを垂れ流せるほど

    ツイッターをトイレにもしたくなかった

     

    というのも

    一番そばにいる主人が

    気落ちしていて仕方がなかった

    ずっとずっと

    私より大事な人をなくして

    元気がなかった

     

    「私より大事な人」

    という表現は、おそらく私が拗ねているから

    報復的な意味で書いているのかとか

    そういうのもあるだろうけれど

    そんなかわいらしいものではなく

     

    そう考えていなければ

    とても耐えられるものではなかった

     

    大切な人を失くすのは辛いことだ

     

    凹むし、考え続ける

    何日、何週間、何ヶ月、何年

    考えて忘れることはできないのだろう

     

    当たり前のことだ

    とても当たり前で

    誰でもそうなる

     

    もし私が旦那にとって大切な存在ならば

    私は信じているよ?そばにいるのに?

    なのにどうして?と考えて矛盾が出てしまうので

    私が「二の次」であれば

    大事な人のことが忘れられず

    ずっとそばでため息をつかれ続けても

    それは仕方がないことだと

     

    そうやって生活を整合させていた

    自尊心のありかを見失っていた私には

    自分が二の次に回ることは、とても得意分野だった

    むしろそうすることで

    自分の存在意義を確認していたのかもしれない

    (自分で書いていても相当共依存っぽいなとも思う)

     

    もちろん普通に元気のない人のそばに居続けるのは辛かった

    いくら自尊心を見失った私だって、そりゃ普通の人間だし

    誰だって元気のない人のそばにずっとずっと居続けるのは

    堪えるものがある

    エネルギーを吸われるし、感染する

     

    なのでもちろん、この状況をしっかりと地に足をつけて

    継続していくための自分の整備として

    今の自分の状況と切り離せられる

    全く無関係の場所と時間を作ってはいるんだけれど

    それは本当に、私にとっては

    今の全ての現状と切り離せてこそ

    こんな嫌悪をかかえた「私と私を取り巻く全て」と切り離せてこそ

    心の避難が成立するもので

    あぁ、精神障害の分離というのは、

    こういう感じの応用なんだろうなぁと実感たりもして

     

    ただ私が避難することで

    旦那の孤独感を増長してしまっているんだと思う

    このバランスについては今後の課題で

    私は避難所から徐々に離れる準備を進めている

     

    他人からすれば

    「それはおかしいよ」と思われるだろうけれど

    世界中にある人と人との関係なんて

    大概が奇妙なものだ

    アンバランスで、アンフェアで、いびつで

    矛盾を孕んだまま成立しているのが

    この世の中だと私は思っている

    ノーマルなんて誰が決めるのだろう

    どんなに狂っていても、その人の持つノーマルが日常だ

    だから私だけがおかしいなんてことはないのだと思う

     

    とにかくいろんな手段、言い訳、

    自分と他人への説得ををもってして

    私にとって私よりも一番大切な主人や家族

    近しい友人たちのそばで

    精一杯息をしていたここ一年以上

     

    麻痺している

    自分でも感じるけど

    でもそんな格好もつけたくないしな

    私は別に病気じゃないし

    自分のこと普通じゃないなんて

    なんか....酔ってるみたいでやだな

    私なんかより苦労している人はいっぱいいるわけだし

    自分だけが辛いなんてことも決してない

    旦那だって戦っているんだろうし

    別に誰のせいというわけじゃない

    自尊心のありかを見失ったのは

    特定のなにかのせいじゃない

    ぜんぶ

    自分がそうしてきて、自分が歩んできた道だ

    そんなことを思う

    毎日思う

     

    私が一番しんどいのは

    自分が自分のありかを

    自尊心のありかを考える時

    辛いかどうか

    それを判断するのもとてもエネルギーがいる

     

    改めて言われたり、いろんな知見から

    アドバイスされるのも怖くて

    誰にも会わずに、なるべく心配をかけないようにと

    どんどん世界が閉じて行くのを感じた

     

    休んだら?おいしいもの食べる?

    贅沢をする?旅行する?友達としゃべる?

    ううん、何か

    何かどれも違って

    とにかく私が自尊心がどこにあるのか

    見つけない限り

    というか、自分で探しに行くことをまず

    許すことから始めなければいけない

    許可の許可をとるような感じで

    それら考えると、とてつもなく時間がもったいなく思えて

    それなら仕事して何か作っているよ

    制作してこの気持ちも作品にいれられて

    ちょうどいいじゃない

    あぁ、こんな私の作品じゃ...

    なんてとも思う

     

    自分が自分のために悩んでいる時間は

    とてももったいなく感じた

     

    別に生きているからいいじゃないかと

    仕事もできているし

    そう思うことくらいは

    許したっていいじゃない

     

    別に空腹じゃない

    私は決して不幸じゃない

    むしろかなり幸福な部類で

     

    だから、私の作ったもの

    今まで築いてきたもの

    どうか受け取ってくれる人がいますように

    満たされる人がいますように

     

     

     

    この文章を読んでくださって

    私に会う方がいるなら

    どうか何事もなかったかのように普通に接して欲しいし

    なんなら気にかけてほしくないです

    そんなの普通だよ?って笑いとばしてほしい

    私のぐちゃぐちゃ考えていることなんて

    ばかだなぁと、そんなに考えることないのに

    なんて笑ってほしい

     

    厄年が終わる

    やっと今年が終わる

    きっと、世界のどこかに

    私みたいな人が

    いるんだろうなって思う時

    ちょっと救われる気がする

     

     

     

    入れ子になってる

    ここまで読んでくれてありがとう

    私は大丈夫です

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  • 役割のこと

     

    美術品には各々の「役割」があるように思います

     

    例えば店に飾られた花、床の間の花や玄関の花、

    書斎の机に置かれた小さな花、料理に添えられた花、

    夫々役割が違うように

    自己救済のために作られたものだとしても、

    自分であれ他人であれ飾られた瞬間から、

    何かの役割を果たしていると市場に出て痛感します

     

    華やかで艶やかな美術品

    いろんな技術があって

    自由なようにみえて

    各々適材適所があったりする

     

    特に商売にされている方々とお話すると

    作るとはまたちょっと違うベクトルで

    お話をさせてもらえたりします

     

    私が銅版画をこのところやっていて

    その役割について考える時、

    銅版画の画面は本当に静かで

    書棚に並んだお気に入りの一冊の本ような存在だと感じています

    そして、その立ち位置がとても好きです

     

    決して目立たないし、

    一見よりは読み解いていくような味わいがある

    飾られればいずれ生活に馴染み、

    まるで本棚に並んだ本の背表紙のように

    見えなくなってしまうくらいだけれど

    時々思い出してまた読み返したくなるような

    そんな良さがあるのです

     

    二次会で

    「銅版画は商店街の店の隙間にある、小さなお稲荷さん」

    というお言葉をいただいて、

    確かにそうだと思いました

    それに気づいて祈るような静けさも

    作品と向き合う時に似てる

     

    にぎやかで、鮮やかで、艶やかな絵画たちの中の

    一滴の静になりたいと、そして静かに語りかけ、

    私の代わりに誰かの物語を聞き取れるような、

    そういう版画をこれからも、

    より丁寧に作っていこうと思ったところです

     

    その静けさも武器になるような

    そう言ってもらえたし、そう意識の隅に

    残しながら作品作りをしていきます

     

    ****:*†゜私たちの出番です .*†゜:今後の予定****クリック募金→http://www.dff.jp/

     

     

    ◾️『見参-Kenzan 2018』 

    池袋・東京芸術劇場 5F GALLERY1&2 B1F ATLIER EAST&WEST 

    9月12日(wed) - 17日(mon) 11:00-19:00

    http://kenzan.jp/exhibitions/2018-kenzan/

     

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  • 水の中のこと

     

    割と長いこと水泳を習わせてもらっていたせいか

    大人になった今でも水泳が大好きで

    水中にいることも好きです

     

    憧れだった背中に穴のあいてる競泳水着を買って

    市民プールにいって

    遊泳レーンでただ潜水だけをしていたり

    潜って水面を見ていたりします

     

    水のイメージが離れなかったのは

    ずっとあったことですが

    水を外側から眺めるのではなく

    水中であることがやっぱり大事なんだなと

    最近わかってきました

     

    水の中は

    体が軽くなって

    包まれる感じがする

     

    でもメリットばかりじゃなくて

    体温が奪われる

    息ができない

    そしてなにより

     

    とても、とても

    孤独です

     

    たとえ同じ場所にいても

    会話もままならない

    全てが水につつまれて

    なにも聞こえない

     

    競泳もチームでやっても

    水の中ではほんとうに一人で

     

    浮遊感のある孤独

    命を含んでいる空間で無力な命

    それでも息を止めて

    短いかもしれないけれど

    水の中で生きている時間

     

    水面はゆらめいて

    独特の模様を描いているのも好きです

     

    水を作品に落とし込むにあたって

    版画の手法で「アクアチント」というのがあって

    その手法もたくさん使うようになりました

     

    その名にもなんだか縁深いものを感じます

    線ではなく面の表現をするもので

    これを何層も重ねることで、より深く

    段差をだしていきます

     

    この水中のシリーズは

    「イシュカ」と名付けることにしました

    「イシュカ」というのはゲール語で水という意味です

    なるべく伝わりにくいけど、シンプルな意味で

    見た方に素直な画面が伝わって

    見てもらえたらと思ってつけました

    作った順番でナンバリングしていきます

     

    どんどん版画にシフトしたくて

    しばらくイシュカシリーズを作っていきます

     

    次回は版画に助けられることを語って行けたらいいなと思います。

     

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  • 表裏

     

    どうしても、世の中

    前向きが正義みたいなところがあって

    もちろんそれも大切だし

    それが健康なのかなぁとも思います

     

    ただ、絶対に

    表裏一体というものはあって

    「おもて」があれば「うら」がある

    それを全部ひとつにできる人もいて

    そうじゃない人もいる

     

    何かを作ったり創造している人には

    自分の中の欠損やネガティブを補うように

    作っている人たちが多いように思います

     

    作れることは精神衛生上すごくよくて

    創作という形で、誰も傷つけずに発散できたりもして

    それでいいものが作れたりすることも多い

    でも、そのキャパシティを超えたとき

    鬱積に対して消化が追いつかなくなったとき

     

    辛いことやネガティブなことを

    曲解なく、ただ伝えられる

    あたふたしないで

    それによって落ち込んだりしないで

    どっしりとただ、

    受け止めてもらえるような存在がいるなら

     

    その人はとても貴重で

    大切にしたいです

     

    相対して受け止めたりするのも

    バランスが大事で

    受け止めすぎて自分が参ってしまってはいけないし

    同調しすぎてしまうのもかえって辛くなってしまうので

    聞くと流すのバランスがとれることは

    とても難しいところだと思います

     

    くらいことや、怖いことや

    不安になったり、悲しくなったりすることは

    決して悪いことじゃないと

    私は信じています

     

    どこかで

    千切れてしまわないように繋いでいるような

    そういう作品を

    作っていきたいです

    次のブログを書く機会で、

    最近ずっと作っている版画と水の中について

    書きたいなと思っています

     

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  • 誰かの、何かに

     

    飛騨市古川にロゴのデザイン等をさせていただいた

    喫茶店がオープンします

     

    先日レセプションにお邪魔してきました

     

    何年も前に名古屋でお会いした

    kongcong 千原さんより

    http://kongcong.jp/

    ご紹介いただいた仕事でした

     

    喫茶店の名前は「あん」

    お兄様が代々引き継がれてきた和菓子と洋菓子の製菓店と

    その妹さんがお店を務めることになる喫茶店

     

    あんこの「あん」と

    子どもに食べさせるときなどの「あーん」

    家族の集う喫茶店というキーワード

    家族経営されるという部分では

    私の実家にも近く非常に親近感を抱きました

     

    ロゴデザインは、今までも何度かさせていただきましたが

    お客さんはもちろんのこと

    オーナーさんが毎日みるもの

    まさに顔の仕事と言っても過言ではなく

    いろいろな提案と接合の結果

    今回のデザインになりました

     

    この横顔は、昨年亡くなってしまった

    お父様の横顔です

    いただいた写真は少なく

    正面だけだったものの、性格なども伺い、なんとか想像して

    横顔を描かせていただいたところ

    お母様に号泣いただいたらしく

     

    千原さんはじめ、あんさんの大久保さんご家族

    私だけの力ではできない

    いろんな方の「想い」がこもったものに

    仕上がったのではないかなと思います

     

    レセプションにも呼んでいただき

    お邪魔しましたところ

    市長さんをはじめ、施工の方々など

    いろいろな方が集まられていました

     

    お店ができるまでのたくさんのこと

    たくさんの人の力の集合

    店長さんになる妹さんの思いにも

    たくさんの気持ちをいただきました

     

    こうやって現場にお邪魔すると

    どんな仕事でも、その仕事の先は

    「誰かの、何かになること」

    なのだなぁと、当たり前のようなことを

    じわっと感じます

     

    役に立つこと、便利なこと、必要なこと、

    楽にすること、気持ちを奮い立たせるもの、癒すもの、

    たとえユーザーが意識しないことであれ

    それは誰かの、何かになっている

     

    私の仕事は

    私の作ってきたものは

    私の手を離れても

    今日も、もし現役で動いている限り

    そして記憶に残っている限り

    誰かの、何かになっている

     

    そうか

     

    と思うのです

    それが誰なのか

    その人にとってどんなようなものであってほしいか

    それを考えることは、たぶん

    どんな仕事でも同じことで

    同じぶんだけ、尊いことのように思えます

     

    そこに自分がいる必要はなくて

    でもその人には仕事が寄り添うことになる

    そのために、自分が必要なのだという意識

     

    これからも、そうやってひとつひとつ

    汲み取っていきたい

    想像力を持って

    誰かの何かになるものを

    作り続けるために

     

    オープンは7月2日

    キッズスペースもある、全ての年齢の方に

    優しい喫茶店です

    飛騨古川にお立ち寄りの際はぜひ「あん」さんへ

     

     

     

    あ、あと髪切りました(どうでもいい情報)

     

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  • 個展終わりました

     

    少し遅くなりましたが

    無事に久々の個展が終了しました

     

    不安を優しく包んでくれる

    hana輪さんだったからできた展示でした

     

    前までの個展では言われたことのない感想を

    いただくことも多くて新鮮でした

     

    絵を見ていただいて

    感想をいただいて

    それについてお話していると

    自分一人で考えていたときにに

    「当たり前」とうやむやに通り過ぎてしまったことに

    かちっとピースがはまるような感じがします

     

    私にとって

    個展をやるっていうのは

    こういうことだったな...と

     

    ひたすら作って、息をきらして展示を完成させて

    それがなんか違うなとなってから

    しばらく休んで

    こういうのを忘れていたような気がします

     

    反射と反響、そして咀嚼と反芻

    それは、私ひとりだけでももちろん可能だけれど

    誰かに見てもらって

    時間や言葉を与えてもらうことで

    より豊富な色彩と、確かな手応えと確認をもたらしてくれる

     

    今回、率直に思ったことは

    「時々やらなきゃだめだな」

    ということでした

     

    そして自分が好きだったものを再確認して

    たどり着きたい場所を思い出して

    新しいビジョンも見えてきたので

    今度は版画により力を入れて

    制作をしていこうと思います

     

    来年の秋くらいに、

    また個展ができたらいいです

     

    私のことを包んでくれたhana輪さんに

    応援してくださった方に

    お忙しい時間を割いてご高覧くださった方に

    心から感謝を

     

    また、歩けそうです。

     

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  • 個展の様子

     

    土曜日まで

    大阪平野のhana話さんで

    個展をやっております

     

    3年ぶりです

     

    作りためた作品と

    新しく作ったもの

     

    事前に考えていた思いはみんな

    キャプションにしたためました

     

    今回の展示はジークレーと銅版画の展示で

    いわば全て印刷です

    ここ数年のデジタルイラストの躍進は

    凄まじいものがありますが

    それでもやはり、ギャラリー画廊での

    「手描き一点もののもつ価値」とは

    「デジタル作品そのもののもつ価値」が違い

    やはり展示自体がしづらい状況であることは

    変わりないことだと思います

     

    どちらが劣っているということではなく

    どちらも一枚の画面であって

    しかしながら商品価値としての比較対象は

    決して同じ土俵ではない(そもそも違うから良い)

     

    それでも今回ギャラリーで

    印刷を、そしてその横に未完成の線画の原画を

    並べるように展示することができたのは

    今までずっと忘れず見守ってくださった

    hana輪さんのオーナーマリンさんのおかげです

     

    難しいことを考えずに

    とにかく今ある私らしい展示を

    さぼるんじゃなくて

    肩肘を張らない

    のびのびとした無理のない展示を

    それを達成することができました

     

    もちろんストックがあったからというのもありますが

    展示全体のスタンスとして

    非常に力まない展示になったと思います

    だからいい意味でも、もちろんそうでない意味でも

    私らしい

    私が私のよくやったと思える部分も

    うまくいかなくて

    嫌だけど一緒に歩いてきたところも

    それも含めて

    私らしい展示です

     

    見にきてくださったかた

    覚えていてくださったかた

    本当にありがとうございます

     

    ちいさな、ちいさなこんな私ですが

    これからも命続く限り

    ちまちまと作り続けます

    いつか、本当に光るような版画を刷りたい

     

    最終日土曜日、在廊いたします

    よろしくおねがいします。

     

    【個展のお知らせ】

    渡邊 春菜個展『また歩くために』

    2018.5.5(土)〜5.12(土)(休廊7,8日)

    13時〜18時

    @ギャラリーhana輪(大阪)http://www.gallery-hanawa.com/  

    シャーペンとPhotoshopを使った作品のジークレーと銅版画の展示です

     

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