空丸

画家

social
  • 3

    Fav 0
  • 9

    View 92,126
  • p

    Works 53

空丸

m
r

空丸

画家

  • 3

    Fav 0
  • 9

    View 92,126
  • p

    Works 53
  • 第1身体のこと・3

    透明人間は、どこから透明になるの?

    以前、こんなことを考えました。

    透明人間がなにかをたべるとします。
    ぱくんと口にほうりこんでも、ほっぺたが透明だから、食べた物は見えているはず。
    咀嚼しているうちに、透明になってくるんでしょうか……
    それとも、胃に入っても見えている??
    腸内で、腸壁から体内にとりこまれて、はじめて見えなくなるのか……

    逆に、透明人間が身体から出すものはどうなのか……
    どこから不透明になって見えてくるんでしょうかね……。

    一般的に、第1身体の境界面は皮膚だと思われていますが……
    実は、もう一つ境界面がある。
    それは……消化器官の壁です。

    人間の身体は、位相幾何学的にいうならドーナツだそうです。
    ドーナツの穴にあたるのが、消化器官。
    その内壁は、皮膚と連続していて、内と外の境界をつくっている。

    人間の身体で、免疫機能が集中するのが、皮膚と消化管の内壁だそうで……
    自分と、自分でないものを区別するのが免疫機構だというなら、それは当然かも。

    人間の消化器官の内壁は、植物でいうと根の部分だといった人がいた。
    なるほど……どちらも、そこから養分を体内に取りこむ。
    どちらも光のささない暗い領域にある点も共通しています。

    人間の腸の内壁を広げると、なんとテニスコート一面分の広さになるとか。
    皮膚を広げてもそんなにならないから、実は、境界面としては、消化管の内壁の方がはるかにメインなのかもしれません。

    皮膚の状態は、目で見てわかる。背中も、鏡を使えば見られます。
    でも、消化管の内壁は、ふつうでは見られない。

    皮膚が荒れてくると……消化管の内壁にもなんか異常があるともいわれます。
    ドーナツのように、外側も穴のまわりもみんなひとつながりだから、そうなるのかも。

    ときどきくるんと裏返れると、いいのかもしれませんが……

    Comment

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
  • 第1身体のこと・2

    第1身体だからといって、全部自分のものであるわけではない。
    一番それを感じるのは生殖器の部分で、これは、自分のためというよりは子々孫々、セルフィッシュ・ジーンのためのものであります。

    身体の他の部分も、結局自分のものといいきれるところは、ない。
    人が、モノを喰って、それが身体になっている以上……身体は、「別のモノ」から成り立っている。
    一時期、自分のモノのような顔をしているけれど……すぐに崩壊・排泄されて、他者となる。

    第1身体が養う癌細胞は、もうすでに他者。
    何兆もの腸内細菌も、善玉悪玉含めてすべて他者。
    じゃあ、健全な自分の細胞は、果たして自分のものなのだろうか……

    第1身体を脱いだら、人は、何になるんだろう……

    Comment

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
  • 第1身体のこと・1

    第1身体。ファースト・ボディ。
    人の肉体のこと。

    これに対し、第2身体とは、セカンド・ボディ、衣服やさまざまなギア、ときに乗り物なんかのこと。(モビルスーツもこれにはいる。宇宙船なんかも)

    人は、おのれの第1身体を養い、これを喜ばせるために、ほとんどその一生を費やす。

    第1身体を忘れられたら、どんなにかいろいろなことができるかしれない。
    でも、だめ。
    第1身体は、強力に迫ってくる。

    第1身体があるから腹が減るし、寒かったり暑かったり……
    第1身体の司令塔である脳は、これだけでエネルギーの25%を喰ってしまう。
    しかも、純粋ブドウ糖でないと受けつけない……

    東京大学の博物館には、夏目漱石の脳が保管されているときいた。
    本人がもういない第1身体の、しかも脳だけ……
    東京大学って……ちょっとオカルト??

    お正月には、第1身体にしっかりと餅を喰わせた。
    おせちも。お酒もたっぷり……

    一年、もってくれよ……

    Comment

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
k
k