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2010/01/10
透明人間は、どこから透明になるの?
以前、こんなことを考えました。
透明人間がなにかをたべるとします。
ぱくんと口にほうりこんでも、ほっぺたが透明だから、食べた物は見えているはず。
咀嚼しているうちに、透明になってくるんでしょうか……
それとも、胃に入っても見えている??
腸内で、腸壁から体内にとりこまれて、はじめて見えなくなるのか……
逆に、透明人間が身体から出すものはどうなのか……
どこから不透明になって見えてくるんでしょうかね……。
一般的に、第1身体の境界面は皮膚だと思われていますが……
実は、もう一つ境界面がある。
それは……消化器官の壁です。
人間の身体は、位相幾何学的にいうならドーナツだそうです。
ドーナツの穴にあたるのが、消化器官。
その内壁は、皮膚と連続していて、内と外の境界をつくっている。
人間の身体で、免疫機能が集中するのが、皮膚と消化管の内壁だそうで……
自分と、自分でないものを区別するのが免疫機構だというなら、それは当然かも。
人間の消化器官の内壁は、植物でいうと根の部分だといった人がいた。
なるほど……どちらも、そこから養分を体内に取りこむ。
どちらも光のささない暗い領域にある点も共通しています。
人間の腸の内壁を広げると、なんとテニスコート一面分の広さになるとか。
皮膚を広げてもそんなにならないから、実は、境界面としては、消化管の内壁の方がはるかにメインなのかもしれません。
皮膚の状態は、目で見てわかる。背中も、鏡を使えば見られます。
でも、消化管の内壁は、ふつうでは見られない。
皮膚が荒れてくると……消化管の内壁にもなんか異常があるともいわれます。
ドーナツのように、外側も穴のまわりもみんなひとつながりだから、そうなるのかも。
ときどきくるんと裏返れると、いいのかもしれませんが……
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2010/01/09
第1身体だからといって、全部自分のものであるわけではない。
一番それを感じるのは生殖器の部分で、これは、自分のためというよりは子々孫々、セルフィッシュ・ジーンのためのものであります。
身体の他の部分も、結局自分のものといいきれるところは、ない。
人が、モノを喰って、それが身体になっている以上……身体は、「別のモノ」から成り立っている。
一時期、自分のモノのような顔をしているけれど……すぐに崩壊・排泄されて、他者となる。
第1身体が養う癌細胞は、もうすでに他者。
何兆もの腸内細菌も、善玉悪玉含めてすべて他者。
じゃあ、健全な自分の細胞は、果たして自分のものなのだろうか……
第1身体を脱いだら、人は、何になるんだろう……
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2010/01/08
第1身体。ファースト・ボディ。
人の肉体のこと。
これに対し、第2身体とは、セカンド・ボディ、衣服やさまざまなギア、ときに乗り物なんかのこと。(モビルスーツもこれにはいる。宇宙船なんかも)
人は、おのれの第1身体を養い、これを喜ばせるために、ほとんどその一生を費やす。
第1身体を忘れられたら、どんなにかいろいろなことができるかしれない。
でも、だめ。
第1身体は、強力に迫ってくる。
第1身体があるから腹が減るし、寒かったり暑かったり……
第1身体の司令塔である脳は、これだけでエネルギーの25%を喰ってしまう。
しかも、純粋ブドウ糖でないと受けつけない……
東京大学の博物館には、夏目漱石の脳が保管されているときいた。
本人がもういない第1身体の、しかも脳だけ……
東京大学って……ちょっとオカルト??
お正月には、第1身体にしっかりと餅を喰わせた。
おせちも。お酒もたっぷり……
一年、もってくれよ……
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