空丸

画家

social
  • 3

    Fav 0
  • 9

    View 91,010
  • p

    Works 53

空丸

m
r

空丸

画家

  • 3

    Fav 0
  • 9

    View 91,010
  • p

    Works 53
  • 半蔀

    連休に、半蔀(はじとみ)を見てきました。
    夕顔の霊が出てくる、あの能です。

    今人気の友枝さんがシテを務める……
    というので、満々の期待で、鑑賞。

    今回は、演出が「立花」といって、舞台中央前に、花が生けられる。
    それが……邪魔でしたね。

    また、メインが松の立花だったので……鏡板の松と重なって、興ざめ。
    うーん……ああいうことで、よかったのでしょうか……。

    そしてまた、今回は、作り物が一の松あたりに置かれる。
    そこから半蔀を開き、夕顔が登場するのですが……
    目付柱が邪魔になって、見えない。

    なんか、ことごとく邪魔が入って見えない舞台でしたが……
    友枝さんの舞、やっぱりすごかったです。

    この能は、謡曲の本だけ読んでると、すごくはかない感じです。
    また、解説なんかにもそのように書いてあります。
    ところがところが……

    友枝さんの舞は、ものすごいエネルギーに満ちていた。
    まるで原発の炉心のように……内からじくじくと湧きあがるエネルギー。
    しかし……そのすべてを、第1身体の内側に、封じこめてしまう。
    まるで、原発が、大量のエネルギーを、厚い隔壁の中に封じこめているように……。

    だから、舞の外見は、きわめて静かでおだやかです。
    その動きはさながらAIのように、見事にコントロールされている。
    自動人形、オートマトンの動きさながらに……。

    この作品は、今回がはじめてなので、他のシテ方の方がどのように舞われるのかはわかりません。
    友枝さんだったから、ああいうふうなのか……それとも、この作品に懸かってくる夕顔の霊自体が、あれだけのエネルギーを持っているのか……。
    他のシテ方の舞も、ぜひ見てみたいなあ……。

    Comment

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
k
k