空丸

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  • 第3身体のこと・1

    第3身体は部屋。家。街。環境。そして地球。
    地の神々の身体に、つながっていきます。

    第3身体は、自然法則と人間がきめた法則に支配される場。
    ここで、私は、はじめて本格的な制限を受ける。

    英語でlawと書くと、これは、自然法則にもなれば、法律の意味にもなる。
    日本語では、このふたつを一語で表す言葉はないみたいです。

    100mはいくらがんばっても10秒そこそこだし、フィギュアスケートで5回転は無理。
    人類の先端にも、こんな制限がかかってます。

    宇宙は、たぶんだめでしょう。宇宙は、人の場じゃない。
    第3身体の限界は、地球……ですね。

    でも、私自身は、地球を越えて宇宙にいける。
    なぜならば……私というものは、第1身体でも、第2身体でもないし、むろん第3身体でもないから。

    第1身体も、第2身体も、第3身体の法則が入ってきて、かなり縛られてます。

    物理法則。身体の内側に服を着ることはできない。
    人間法則。街中を、裸であるいては、いけません。

    1、2、3。
    全部の身体がきちんと調和すると……
    それは、「天国」とよばれるのかもしれません。

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  • 第2身体のこと・6

    人の皮膚は、電気を帯びたようになっていて、なんだか第2身体の受容領域を形成しているみたいです。

    蝋人形なんかが、いくらよくできていてもわかるのは、皮膚表面が、この第2身体の受容領域になっていないからかもしれません。

    第2身体の受容領域は、つねにある閾値以上に活性化されていて、第2身体を欲している。

    人の皮膚は、服に飢えている……

    それは、ちょうど、内臓表面領域が、食物に飢えているように。

    自分にピッタリの服を着ると、なんか安心できるのは……皮膚が服を得て、お腹一杯になるから?

    アニメに出てくるモビル・スーツなんかも服、第2身体の一種ですね。
    パイロットは、服を着ている感覚で、巨大なロボットを操る。

    エヴァンゲリオンなんかだと、服よりももっと密着して、第1身体と溶け合っている感じになりますね(実際、溶けちゃったシーンもあったし)

    人の皮膚の第2身体の受容領域は、あんまり甘くみれないな……と思います。
    人は、実は、この部分でも考える。というか
    脳で考えるより、もっと ぴちっ としたことを考えるのは、実は
    この部分ではありませんでしょうか。

    なにに ぴちっ とするのか……といえば
    それは、まわりの世界に。
    世界にぴちっとつながっていく働きは、実は、この部分にあるんじゃないかと
    さえ、思います。

    ここは……じつにアブナイ場で
    緊密な自我領域とパブリックの交差する場でもあり
    自分が、世界の中で、自分であることを保証する場
    でもある。

    ここに、大きく
    私たちは、自分の名前を書く。
    でも、その名は……
    自分さえ知らない名
    だったかも、しれません。

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  • 第2身体のこと・5

    旨いものは、人から、言葉を奪う。

    昔、テレビで、旨いもの食べ歩きのリポーターの方が、語っていた。
    ある番組で、海辺で漁師さんからとれたての蟹をごちそうになった。
    彼は、「ウマイ」と言った。
    その瞬間、漁師さん、
    「あっ、今日の蟹はダメだ。」と。

    漁師さんいわく、本当に旨いときは、だれもなんにもいわない。
    ただ黙々と、食べるんだよ、と。

    そのリポーターさんによると、そのとき……
    あまりに旨すぎて、なんの言葉も出なかった。
    でも、リポーターという職業柄、なんかいわなきゃ
    ということで、「ウマイ」と言った。
    ホントは、ものもいわずに、ただ喰いたかったとか。

    旨い!は、人の第1身体と世界を、直結させるんでしょうか。
    がぶっとやった瞬間……もうなにも要らない。
    おそらく、その「絵」だけで、充分に伝わったんでしょうね。

    吉本隆明の本に……
    ずっと山奥に暮らして、一度も海を見たことのない人が
    はじめて海に出て
    「海だ」
    という……とある。
    言語にとって、美とはなにか。

    第2身体でない言語。
    それは、やっぱり「美」なのかもしれない。

    言葉を脱いで、裸でくらそう。
    それは、結局絶対無理な話なんだけど……

    服を脱いで、裸になることはできても
    言葉を脱いで、裸になることはできません。
    でも、それをやる言葉ってものがある。
    隆明さんは、そんなことがいいたいのかも。

    「美」がそこにあるのなら……
    やっぱり、それを求めたい、ものです。

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  • 第2身体のこと・4

    言葉。
    言葉もときどき、人の第2身体になるのかもしれない。

    人は、言葉をまとって、自然界に生活している。

    人の身体はすべすべだから、衣服をまといます。
    ほかの動物にはない、存在の仕方です。

    裸で街を歩いたら、どうなるか……
    昔、パフォーマンスでやりましたが……そのときの感覚は、不思議だけれど、言葉を失った感覚ととてもよく似ていました。

    言葉を失ったことがないから、そういうのも変だけれど……
    言葉と服は、実は、同じものなんじゃないか。
    そう、思います。

    お風呂やさんで裸になっても、そういう感覚にはなりません。
    でも、街中で裸になると……
    やっぱりものすごく頼りない……なにか裸で世界に投げ出されている感覚(あたりまえですが)。

    人は、裸が自然ではなく、服を着ている方が、実は自然なんだと思います。
    人のあり方と言葉というものがどうしても切り離せないように。
    人は、第1身体と世界をへだてる「なにか」が要る。

    それが……実は、人の本質的な存在の仕方だと思います。

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  • 第2身体のこと・3

    イレズミやピアス、割礼なんかは、1.5というよりははるかに1に近い。回復不能という点を考えると、0.9とか0.8くらいの世界かもしれない。
    893さんのユビツメなんか、0.7くらいの感じかな?
    どれもやったことがないからわかりませんが……オソロシイ世界です。

    面白いことに、数値が1に近づけば近づくほど、精神、ココロに与える影響は、深く、大きなものとなる。
    数値が2に近づけば、精神やココロに与えるダメージは、小さくなります。

    人の範囲というものは……皮膚や消化管内壁をめぐるあいまい領域を常に出入りしていて、実は、人のココロというものも、そこはかとなくそのあたりを漂っているものなのかもしれません。

    私が私であること……は、実は、この境界領域の問題なのかもしれない。
    そこに……イレズミやピアスみたいな過激なものから髪型や服、ファッション、ギア、バイクや車みたいなものが混在して、私が私であることを「つくっている」。

    この「私領域」を一歩、内側に入ると、そこはもう、私自身にもわからない、闇の世界です。
    あるいは……この「私領域」から離れていくと、そこには公、パブリックのせ界がひろがっている……

    テレパシーやフレンドリ、はたまたハームフル、傷つけあいみたいなものは、この境界領域に懸かってくる現象……ここで、私は、私でないものと交わり、また敵対し……ここは、「自我形成」に、まことに大きな影響をもってくる領域であると思います。

    私が、私であること。私とはなんなのか……
    それは、ブルトンのいうとおり、私がなにに「懸かられて」いるのか……そのことそのものなのかもしれません。

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  • 第2身体のこと・2

    「テレパシーは触覚である。」

    これは、有名なUFOコンタクティ、ジョージ・アダムスキのお言葉。
    ここを読んだとき、はっとしました。

    テレパシーというと、物理的手段を介さずに思念を届けられる超能力……
    なので、なんとなく、離れたところでも電話も無線もなしに通信できる便利な能力……と、思っていた。

    ところが、彼によると、テレパシーは、接触、コンタクトの感覚なんだそうで。
    なるほど……と思っちゃいました。

    「懸かってくる」といいます。

    『君が、どんな人物であるのか。それは、君が、なにに懸かられているかをみればわかる。』
    アンドレ・ブルトンの『ナジャ』に、こんな文章があったと思います。

    能では、シテ方に、亡霊や生霊が「懸かってくる」ことが多いけれど……舞台を見ていますと、ときどき本当に「懸かっている」と感じることがある。

    日常普通にも、これは見られることで……たとえば、仲が良い恋人さんたちが街を歩いている様子を見ると……「互いに互いが、懸かっている」と感じられることもある。

    第2身体を考えるとき、この「懸かっている」ということは、おそらくキモになることなんではないかと思います。

    道端に停めてある車……それが、突然ブレーキランプが点灯してエンジンがかかり、方向指示灯が点滅して動き出す。
    車は人に「懸かられた。」

    人は車のことを第2身体と思っているかもしれないが……外側からみるとそれは逆転していて、人が車の第2身体として懸かり、車を動かす……
    人が車の中に入っちゃうと、車が動いているみたいで不気味……
    そういう意味で、オープンカーは、人がちゃんと見える分、健全ですね。

    人は、他人の第2身体となってしまうこともある。

    オーケストラの指揮者なんかだと、百人くらいの人にいっぺんに「懸かる」必要があるので大変。
    軍隊の指揮官なんかでも、そうでしょう。

    馬に乗る人は、人馬一体。
    どちらがどちらの第2身体なのか……
    ケンタウルスの図像を見ていると、そんな感じもします。

    バイクに乗る人を、ケンタウルス風に描いたら、さまになるのかな?
    私は、乗ったことがないからわかりませんが……

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  • 第2身体のこと・1

    第1.5身体
    第1身体と第2身体の境界領域。
    ここには、爪や体毛、角質層なんかが入ってきます。
    内臓系では粘膜なんかもそうなのかな?

    神経が通っていないから、ちょん切られても痛くありません。
    でも、あるとないではかなり違います。

    爪も不思議だけど、体毛も不思議ですね。
    獣ではほぼ全身にはえる体毛が、人間では局所的です。

    髪の毛もアンダーヘアも、そして成人男ではヒゲなんかも、物理的であると同時に精神にも大きな影響を持っています。
    マニュキアやったりネイル・アートに凝る人にとっては、爪も精神的ギアになる。

    粘膜なんかだと、かなり物理的に、細菌やウィルスとの攻防戦が行われる場所です。
    性感帯の粘膜は、精神にも大きな影響を持ってますし……。

    お化粧なんかも、実はかなりこの境界領域に入ると思う。
    整形なんかになると、相当程度第1身体に食いこんできますし。

    下着なんかは、分類的には第2身体だけれど、実は、この境界領域と考えた方がいい場合が多い。
    昔の日本人男性はふんどしでしたが、ああいう食いこみ型下着は、もろに第1.5身体になると思う。
    女性のTバックなんかもそうですね。

    ラテン系の国では、Tバックのことを「タンガ」と呼ぶとききましたが……
    この言葉は、元はラテン語のtangere「接触する」というところからきていると思う。
    「さわる下着」で、まさにピッタリのネーミングです。

    noli me tangere.我に触れるなかれ。
    イエス・キリストの復活した姿を最初に見たのは、マグダラのマリア。
    墓の前に立つイエスに触れようとした瞬間、このお言葉。
    マリアは、既に人の子ではないイエスの境界領域に入ろうとした。

    SFなんかでよく出てくる「なんとかバリア」も、やっぱりこの第1.5身体になると思う。
    スター・ウォーズなんかでは、「フォース」といってますが、これは正確にいうと「フォース・フィールド」、力場のことなのでしょう。
    剣道なんかやっている人には、果し合いのたびに実感されるこの不思議な第1.5身体の場。

    フォース・フィールドは、物質的なものではないので、その到達距離は無限大にもなる。
    作家の埴谷雄高は、「念速」でしたか、人の思念の速さは光速をはるかに上回り……私がアンドロメダ星雲のことを考えたとたん、私の思念はアンドロメダに届く、といいました。

    思念も第1.5身体だとしたら……

    宇宙って、不思議ですね。

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  • 第1身体のこと・6

    昔、オカルト本に、おかしなことが書いてありました。

    超能力を持った祈祷師がいて、死んだ人の霊を呼び寄せるのだとか。

    その人の場合、お得意さんは、息子や旦那さんを戦争で亡くした遺族。
    南方戦線なんかで戦死して……死んだときの状況もわからない。遺族にとっては、ぜひとも知りたい。

    で、祈祷師が人形をもってきます。
    その人形を前に祈ると、人形がむっくりと……
    起きあがって走り出し、突然ばったり倒れる。

    「ああ、息子はこんなふうにして死んだんだ……」
    遺族の方々は、心から納得して胸のつかえがすうーっとなくなる。
    ということなのだそうです。

    この話を読んで、思いました。

    この祈祷師さん、死んだ人を再生できるんじゃ?
    人形に、霊を入れて動かせるんだったら……
    死んだばかりの人の前で祈れば、死体に霊が入ってやっぱり動くはず。
    人形も死体も、モノには変わりがない。

    とすれば……
    こういう場合、それを「生き返った」といえるんだろうか??

    肉体は自分の肉体だし、霊も自分の霊だし。
    自分の霊が自分の肉体に入って自分の肉体を動かす。
    これって、生きているときとどう違うんだろう……

    第2身体は、けっこうわかりやすいですよね。
    車を停めて、車から出る。
    また車に乗って、走らせる。
    明解です。

    第1身体では、なぜ難しいのか……。
    そもそも、第1身体に「乗る」って、どういうことなんだろう??

    日々乗って、運転してるんですが……
    わからないなあ……

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  • 第1身体のこと・5

    第1身体は、モノの世界に属しているから、私にとっては「謎」です。

    一応、思い通りには動くんだけれど……ときどき、だめです。

    年をとると、この「だめ」が、けっこう増えてまいります……

    ロボットのアシモくんなんかの動きを見ていると、ホント、だれか中に入っているみたいです。
    でも、だれもいない……
    アシモくんは、 第1身体のカタマリみたいなもの。
    「ソフトが入っている」という言い方で、いいのかなあ……

    映画『2001年宇宙の旅』のHAL。
    彼の第1身体は、宇宙船ディスカバリー号そのものでした。
    彼にとって、人間は、自分の第1身体に侵入してきた寄生虫みたいなもの??

    今、地球上を覆っているネット。
    この第1身体は、なんでしょう?
    分散する無数の端末、そしてこんぐらかったケーブル……

    全貌がだれにもわからないままに
    よくわからない不思議な第1身体は、増殖し続けている……

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  • 第1身体のこと・4

    旅行なんかに行くとします。

    知らないところへ行って、知らないものを見て、知らないものを食べる。
    海外なんかにいくと、知らない言葉を聞いたりする……
    実感!……と思っちゃいます。

    でも、まてよ……
    と、ここで、大きな疑問。

    どこに行っても、私は私の第1身体の中にいるではないか……
    どこにいっても、私は、私の第1身体から出ることができない。

    旅行といっても、ケージに閉じこめられて行ってるようなもんです。
    さて、このケージから出たら……世の中、どんなふうに見えるもんなのでしょう。

    アストラル・プロジェクション、幽体離脱はオカルトです。
    あれって、抜け出しているように見えて、やっぱりひきずっていると思います。
    あれでは、私は満足できないなあ……

    裸眼……という言葉がある。
    メガネもコンタクトも付けないで見る。
    でも、眼球自体が、とっても精巧な光学装置だ。
    裸視……ということになれば、この光学装置自体を外す必要があるのか……
    そうすると、世界はどのように「見える」のでしょうか?

    いやいや、実は、視覚は脳で構成されているんだ……
    そうすると、脳も外す必要がある。
    裸思……ということになるのでしょうか……

    魂というものがあるとするなら、それも外す。
    裸魂のその先?裸在??
    そのとき、私はなにになるんだろう???

    第1身体が世界に関係する以上、なにか、世界に対して責任があるのかもしれませんね。

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