岡田千夏

イラストレーター

7京都府京都市

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今年の目標

2008/01/25

日記・ブログ

 今年の目標というのは、特にない。年が明けて、お正月は一応おせちや雑煮を食べたり、近所の神社へ初詣を兼ねた散歩に行ったりしたけれど、年が変わったこと自体に特別な意識は持っていないから、したがって、あらためて今年の目標を掲げたりもしない。
 もっとも、二十代の頃はもうちょっとやる気があって、年の変わり目とか年度の変わり目ごとに、今年こそはもっと成長しよう、いろんなことをしようと気持ちを高めて、例えばラジオの英会話のテキストを買ったりとか、一週間の細かな勉強スケジュールを立てたりとかしたものだけれど、高揚した気持ちで作ったスケジュールというのはたいてい厳しすぎて3日も達成できない。達成できなくなると、途端にやる気が失せてしまう。
 その点に関してある人が、スケジュールを立てるときは、過剰にやる気満々になっている部分を差し引いて、やろうと思ったことの3割程度を目標にするのが継続のコツだと言ったのを聞いて、眼から鱗が落ちる気持ちがした。ぎゅうぎゅうのスケジュールを作ってもどうせ挫折してやめてしまうのだったら、3割でもいいから続けたほうが力になる。そうやって、その人はずっとトレーニングを続けているのだと言った。
さっそく、私も3割のスケジュールを作ってみた。しかし、眼から鱗が落ちたには落ちたが、それでもやっぱり意志薄弱な私は結局挫折してしまった。
そんなことを繰り返して、ラジオの外国語のテキストの4月号ばかりがたまり、とうとう目標を立てることもやめてしまった今日この頃である。ただ、今年の目標というのはないけれど、もっと自由自在に自然な猫の姿を描けるようになりたいとか、いろんなことを勉強して賢い母親になりたいとかいうことは、一応、常に思っている。

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猫のひも遊び

2008/01/23

日記・ブログ

 あたらしい紅白のひもをみゆちゃんはとても気に入っていて、昼寝から起きると、うーんと伸びをして私の足元までやってくると、「ひもで遊ぼう」という顔をしてこっちを見上げる。あたらしいひもは長さが150センチほどあって長く、ひとりで遊んでからだに絡まったりしては危険なので、人と遊ばないときには机の引き出しの中にしまってある。そのことを知っていて、引き出しに手をかけると、さあひもが出てくるぞとばかり、急いでのぞきにやってくる。ひもをあっちへこっちへと動かしてやると、追い掛け回し、ひもの先っぽを捕まえようと、子猫みたいに両手を広げて飛び上がったり、ピアノの椅子の陰に隠れて狙いを定めてから飛びついたりして遊ぶ。
 前の黒い手提げひものときには、適当に追いかけて、数分もすればもう飽きてしまったのだが、今度の紅白のひもは、こちらがもういいだろうと思って手を止めると、もっとやれと子猫のように目を細めてニャアと鳴いて催促する。姿が見えなくなったからもうやめたのかしらと思って別のことをしていたら、ピアノの椅子の陰で辛抱強く待っていて、ずいぶんたってから控えめに「ナー」とつぶやくように鳴いて、隠れていることをこっそり伝える。あるいは、私の足に絡んでくるので、適当に撫でたりしてごまかしていたら、もう、わかってないんだから、とばかり、向こうからひもをくわえてもってきたりする。
 ひもの先端を追いかけて私の周りをくるくると走るみゆちゃんの姿を上から見ると、おなかが両側にぽこりと出ている。食べては寝てで少々太り気味だから、このお気に入りのひもを使って、しっかり運動させなければならない。

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猫はツートーンカラーがお好き?

2008/01/22

日記・ブログ

 市販のおもちゃよりも、みゆちゃんはひもの類の方がずっと好きで、こげ茶色と薄茶色のツートーンになった、直径3ミリくらい、長さ70センチくらいの髪の毛をくくるゴムひもを長らく愛用していた。そのひもをよく口にくわえて持ち運んでいて、夜中のうちに「遊ぼうよ」というつもりで持ってきたのか朝起きたら寝室にそのひもが落ちていたり、いつもご飯を食べるとき、キャットフードの置いてあるたんすの上までそのひもをくわえて上がって、入れ物の横においてから、食べたりしていた。猫はひもを獲物であるヘビとかトカゲに見立てて遊んでいるというから、狩りごっこのつもりで、捕まえたヘビ(ひも)を、他の猫や動物に食べられないよう木の上(たんすの上)に持って上がり、そこで(実際はキャットフードを)食べるという遊びをしていたのかもしれない。
 そのお気に入りのこげ茶と薄茶のひもがなくなってしまった。たんすのうしろとか、落ちていそうな場所を数箇所探してみたけれど見つからないので、代わりに、どこかで買い物をしたときに商品を入れてもらった紙袋の、手提げ部分に使われていた黒いひもを切り取ってみゆちゃん用としてあげたけれど、太すぎるのか、以前のひもほどは乗ってこない。
 ある日、机の中を探していたら、赤と白のツートーンカラーの細いひもが出てきた。紅白だから、たぶん結婚式の引き出物の箱にでもかかっていたひもなのだろうけれど、ためしにみゆちゃんの前で揺らしてみたら、これが非常にお気に召した。みゆちゃんはツートーンカラーが好きなのかもしれない(というより、たぶん、細さがいいのだろうけれど)。

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早朝の猫時間

2008/01/22

日記・ブログ

 先週、みゆちゃんの朝寝坊は夜中に遊んでいることが原因らしいということを書いたけれど、母によると実家のちゃめも同じで、いつも朝方の4時とか5時にカタコトいう物音がするから母が目を覚まして、なんだろうと耳を澄ましていると、どうやら階下から上ってきたちゃめが隣の部屋で遊んでいるらしく、しばらくあとに母が起きて見てみると、ねずみのおもちゃがぼろぼろになって落ちていたりする。
 最近家の中で寝ることが多くなった外猫ポチも、やっぱり朝の4時とか5時になると、必ず家の者を起こして何の用があるのか外に出て行くし、思い返してみれば、私が実家にいた頃も、当時の半外猫たちがいつも4時5時に外へ出たいといって起こしにくるので、冬などはとても寒い思いをした。
 私が2時とか、たまに3時くらいまで起きていても、そのあいだみゆちゃんは丸まって眠っているから、みゆちゃんが活動し始めるのも、やっぱり4時とか5時あたりなのではないかと思う。
 猫がまだまだ野性的な生活をしていた時代に、その時間帯、なにか狩りやすい獲物がいたとか、そういう習性が残っているのだろうか。皆さんの家の猫は、どうだろう。

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冬の渚

2008/01/19

日記・ブログ

 火曜日は、天気がよくて暖かかったので、守山の美崎公園へ行った。美崎公園は、琵琶湖の東岸にある自然公園で、去年も同じ日に行ったけれど、いつ行っても、空や水が広く青くて光があって、家にこもってもやもやしていた気分がすっきりとする。
 となりのなぎさ公園には菜の花畑があって、去年見たときには花がとても濃い黄色に思われたのだけれど、今年はまだ咲きはじめたばかりであるからか、朝の太陽を思わせるような爽やかな色をしていた。その黄色い花の雲の向こうに、対岸の比良山系が、少し雪をかぶって、とても近く見えた。
 白い砂浜を歩いて、黒っぽい大きな二枚貝や小さな二枚貝、タニシみたいな巻貝の貝殻が半分砂に埋もれているのを、探し出して拾った。歩くたびに、細かい砂が靴底のかかとの下で崩れた。
 こんなに寒い季節なのに、湖の上で水上スキーをしている人がいて、水に落っこちても寒くないのかしらと見ていたら、目の前でUターンして、右手の木立の向こうへ消えた。帰るころに、ふたたび水上スキーを引っ張った赤いモーターボートが木立の向こうから出てきたけれど、もうスキー板に人は乗っていなくて、ただ板だけが波を切って水面を滑っているのが、なんだかおかしいように思われた。

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熱烈歓迎

2008/01/17

日記・ブログ

 最近みゆちゃんは愛想がよくて、外出から帰ってくると、熱烈に「お帰り」をしてくれる。ごろごろ言って擦り寄ってくるから、頭をなでようとすると、後ろ足で立ち上がって自分から頭を押し付けてくる。こちらが身をかがめると、その背中に飛び乗ってくる。布団の上に顔の横を擦り付けて、そのままごろんとお腹を出してひっくり返る。
 みゆちゃんがそれほど歓迎してくれているのだから、こちらも同じくらいの情熱を持って応えるのが礼儀と思って、寝転んだみゆちゃんの、ふわふわしたお腹とか横顔に顔をうずめてごしごしする。柔らかくてとても気持ちがいいけれど、そういう情熱的な接触をすると、やっぱり猫アレルギーが出る。そのあと何時間も、目と口の中がひどくかゆくて、鼻はぐずぐずするけれど、それでもやっぱりみゆちゃんの歓迎はうれしいから、それに応えて顔ごしごしはやめられない。

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猫の朝寝坊

2008/01/17

日記・ブログ

 近ごろ、朝の人間が起きる時間になっても、みゆちゃんは専用ベッドであるにせ猫ちぐらから出てこないことが多い。
 そっとのぞいてみると、後ろ足を両前足で抱え込んでぐっすり寝ていて、顔も上げない。どこか調子が悪いのかしらと心配になるのだけれど、10時くらいになって、ようやく伸びをしながら這い出してくると、庭へ降りてなにかを追いかけたりと、別に普段と変わった様子もない。
 そういうときに、部屋のあちこちをよく観察してみると、うさぎの毛のおもちゃがいつもと違うところにあったり、テーブルの上の小物入れに入れてあったはずのビニタイがテーブルの足のそばに落ちていたり、息子が拾ってきたどんぐりがひとつ猫トイレの横に転がっていたりと、みゆちゃんが夜中に遊んでいたらしい痕跡がいろいろと見つかって、そのために朝寝坊したのだということがわかる。
 いったい、夜中のいつ頃起きだして、どんなふうに気が向いて一人で遊んで、そしてまた眠くなって寝てしまうのか、できることならカメラでも設置して見てみたい気がするけれど、そんなことはまあ無理だから、おそらく謎のままなのだろうと思う。

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庭の山茶花

2008/01/15

日記・ブログ

 家の前と裏庭に生えている山茶花の木は、まったく世話などしていないのに毎年この時期になるとたくさん花をつけてくれる、無精者の私にとってとてもありがたい木なのだけれど、たくさん咲く分落ちる花びらの量も多いから、しょっちゅう掃除をしなければならない。年末年始に木枯らしが吹いたときなどは、掃いても掃いてもどんどん散って前の道に飛んでいくから大変であった。
 といっても、やっぱり利点の方が多くて、メジロは花の蜜を吸うために毎日庭を訪れてくれるし、一輪折って机の上に挿しておくと、ときどき顔を上げて、花びらの赤い色や、黄色いおしべがたくさん並んだ王冠の形などを眺めることが出来る。
 もっとも、机の上に置いておくと、危険である。花瓶の水の好きなみゆちゃんが登ってきて、一輪挿しの狭い口から鼻を突っ込もうとするが、到底飲むことは出来ず、おでこに花粉がついて、白い毛が黄色くなってしまっている。
 何度か花瓶を倒されたことがあるから、今では、散歩の途中に通りがかった雑貨屋の店先で見つけた、青い模様の入った壁掛けの一輪挿しに挿している。

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ハイテンション・ペンギン

2008/01/11

日記・ブログ

 5、6羽ほどいるペンギンのうち、他のものはみんな水から上がって日向ぼっこをしているのに、一羽だけ、プールの中で泳いでいるのがいた。それも、少し変わった泳ぎ方をしている。おなかを下にして、頭を出して泳ぐ姿はよく見るけれど、そのペンギンは、身体をよじっておなかを上に出している。羽の下をくちばしでこすっていたから、どこかかゆいのだろうけれど、それで苛々しているのか、ただ掻いているというよりも、身体を右に左にせわしなくよじって、ハイテンポなシンクロの演技みたいである。すると突然、ペンギンは水の中にもぐると、恐ろしいほどの速さでプールをぐるぐると回り始めた。南極の海中をすごいスピードで泳ぐペンギンの映像が時々テレビで流れるけれど、まさにあんなふうな勢いで、ときどき息継ぎをするのか、まるでイルカみたいに水の上へ飛び出したかと思うと、また美しい流線型を保ったまま水に潜り込んで、あっというまに反対側に達している。ときどきどうやっているのかわからないほどすばやく方向転換をして、逆回りをする。見ている人は、みんな嘆息をもらしながら、目が離せないでいた。
 あとで、通りがかった飼育員の人にその様子を話して、そのペンギンの行動の意味についてたずねたら、自分はまだペンギンの担当になったことはないけれど、たぶんテンションが上がっていたのだろうということだった。
 まるで、猫がはしゃいで廊下をだーっと駆けていくようで、ペンギンというのは、その姿の通りやっぱり愉快な鳥だと思う。

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泥棒猫ふくちゃん

2008/01/10

日記・ブログ

 幼稚園の友達のお母さんと普段の買い物の話をしていたら、近所の寂れきったショッピングセンター(というより小さな商店の集まり)の中にある魚屋の魚が、じつは美味しいのだということだった。
 本通に入り口があって、そこから京都らしい鰻の寝床のような細い通路が奥へと延びているらしいが、表から見ても薄暗くていかにも入りにくそうなので、いつも素通りしてその向こうのスーパーへ行っていた。
 それを、その美味しい魚を買うために、きょう勇気を出して入ってみた。入るのははじめてである。
 通路の両側にぽつぽつ小さな店が並んでいるが、外から見たとおりの寂れようで、営業しているのはほんのわずかである。商品が何もおかれていない豆腐屋や、なかには、一昔前のりかちゃん人形のおもちゃ美容院にでもありそうな棚や椅子が並べられた用途不明の一角もあった。どこも薄闇がかかっている。
 時間を遡っていくような暗い通路の向こうに、ぼんやりと魚屋の白熱灯が見えた。魚の下に敷かれた氷の粒が、電球の明かりできらきら光っている。
 おばさんが出てきてどれにしましょうというので、ぶりの切り身をふた切れ買った。
 暗い通路を戻って本通に出ると、少しほっとした。
 魚屋のおばさんがフライパンで照り焼きにしたらいいと言っていたから、そうすることにした。
 じゅうっと焼きあがったのをお皿に乗せて、少しのあいだその場を離れていたら、ちょうど帰ってきた夫が、「ふくちゃん魚食べてる!」と叫んで、ふくちゃんの黒い背中がぴゅーっと走っていった。美味しいぶりだったので、つまみ食いはいけないと思いつつ、いい匂いについつい手が出てしまったのかもしれない。

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