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2012/05/28
雪舟の16mに及ぶ長巻絵「四季山水図」を観にサントリー美術館へ。
伝統的な山水画は、シンプルな筆致による図柄の簡略化や、薄墨による空間演出など、僕の様な人間にとって、今なお得るべき点は多い。
後学の為にレイアウトだけでも留めておこうと、鞄から小さなスケッチブックを取り出して、その場でささっとスケッチ。スケッチといっても、僕が面白いと思う箇所だけを拾っているので、端から見れば落書きレベルだが。
それでも、実際に手を動かしてみると、見ていただけでは気づかなかったであろう発見も多々あり、入ってくる情報の深度が全く違ってくる。
その後、中目黒へ移動し、北川陽稔という人の写真展へ。
http://www.poetic-scape.com/
ご本人ともお話をさせていただいたのだが、夕刻に露光時間を長く取って撮ると、青みがかかるのだそうだ。
そうして撮られた蒼い世界は、静謐さを漂わせた詩情に満ちていた。
ちょうど僕も、ここ最近青い絵を立て続けて描いているので、図らずもその世界観には共鳴できるところが少なくなかった。