宮尾節子

m
r

宮尾節子

詩書き

  • 3

    Fav 3
  • 9

    View 62,914
  • p

    Works 111

WORKS

文学・文芸 > 詩

琥珀

9

View
366

3

Fav
0

1

Comment
0
  • C
    作品を拡大
  • B
    作品一覧

琥珀
     宮尾節子

濃紺の空に
琥珀色の月が掛かっている

「コハク」
──と呼んでみる

「コウン」はオカクラが
恋人の猫につけた名前だが──
「幸運」にという遠く離れた恋人への
想いもこめられていたと、聞く

「コハク、」
夜空に呼びかけると
「幸薄」が透けて見えた──

「コハク」
「コウン」

月を見つめて二つの言葉が
遠く離れた二人のように──
呼びかけ合った


       * オカクラ=岡倉覚三(天心)


詩集『恋文病』より

Other Works

jシェア

琥珀

by 宮尾節子

  • iライセンス

    設定しない

1

Comment

  • FAVをして作品の感想・コメントを残しましょう

    3
    FAV

jこのページをシェア

琥珀

by 宮尾節子

  • iライセンス

    設定しない

published : 2015/11/03

閉じる
k
k