中川滋夫

プロダクトデザイナー

7

兵庫県明石市

0

http://conaris.web.fc2.com/
social
  • 3

    Fav 0
  • 9

    View 17,070
  • p

    Works 2

中川滋夫

m
r

中川滋夫

プロダクトデザイナー

  • 3

    Fav 0
  • 9

    View 17,070
  • p

    Works 2
  • テニスボールパック商品化計画7

    2009/12/11

    活動記録

    明細書の続きです。。
    【発明を実施するための最良の形態】
    を飛ばして、実施例で実際の効果を予想した部分を掲載します。


    【0020】
     次に、本発明のケースを用いた場合の、減圧防止効果を具体的に説明する。
    代表的なプレッシャータイプテニスボールの構造寸法を測定してみると、外径66ミリ メルトン層の厚み2.8mm ゴム球の厚み3.2mm ゴム球の内径54mmであった。尚、ボール内圧を1.8気圧、メルトン部分の空隙率を50%と仮定して以下計算する。
    【0021】
    実施例1
    図1に示した例のケースで、ケース内径を66ミリとして、ケース閉止時にパッキンが密着開始後0.5mmのストロークで押圧変形する場合について考えると、
    ゴム球内空間体積 82500 mm3
    ゴム球体積    115400 mm3
    ボール体積    150500mm3
    直径66mm 幅0.5mmである縮減ストローク容積 1700 mm3 
    ケース内容積(ストローク前)   150500+1700=152200 mm3
    ケース内容積(ストローク後)   150500 mm3
    ゴム体積     32900 mm3
    メルトン実質体積 17600 mm3
    0.5mmの加圧ストロークにより得られる、ケース内部の圧力上昇は、
    150500+1700/150500=1.01  
    ボールが入っていない状態では1.01気圧となる。
    一方、ボールが入っている状態では、
    (150500-115400-17600)+1700/(150500-115400-17600)=1.1
    1.1気圧となる。
    【0022】
     この状態で長期間保管した場合、ボール内の気体が容器内空間に漏れ出す。
    この際、平衡状態となる気圧を計算すると、
    ケース内の総気体が1気圧の時の体積 
    82500×1.8+17600×1.1=148500+19300=167800
    ケース内で、気体が占める事のできる体積
    82500+17600=100100
    ゴム球の内外で気圧が平均化されたとすると、167800/100100=1.676
    つまり、1.8気圧の内圧のボールを本発明ケース内に保管した場合、ボールの内圧とケースの内圧は約1.68気圧で平衡し、ボールの内圧はこれよりも低下することは無い。
    尚、例えば2度目の使用で1.6気圧になったボールを、再び本ケースに収納した場合、同様に計算すると、1.51気圧よりも低下することは無い。
    【0023】
    実施例2
    図3に示した例のケースでパッキンが2cの位置に設けられた図6のタイプであり、ケース内径を66ミリとして、ケース閉止時にパッキンが密着開始後3mmのストロークで押圧変形する場合について考えると、
    ゴム球内空間体積 82500 mm3
    ゴム球体積    115400 mm3
    ボール体積    150500mm3
    直径66mm 幅3mmである縮減ストローク容積 10300 mm3 
    ケース内容積(ストローク前)   150500+10300=160800 mm3
    ケース内容積(ストローク後)   150500 mm3
    ゴム体積     32900 mm3
    メルトン実質体積 17600 mm3
    3mmの加圧ストロークにより得られる、ケース内部の圧力上昇は、
    ボールが入っていない状態では 
    150500+10300/150500=1.068)  
    約1.07気圧となる。
    ボールが入っている状態では、
    { (150500-115400-17600)+10300}/(150500-115400-17600)=1.5835
    約1.58気圧となる。
    【0024】
     この状態で長期間保管した場合、ボール内の気体が容器内空間に漏れ出す。
    この際の平衡状態となる気圧を計算すると。
    ケース内の総気体が1気圧の時の体積 
    82500×1.8+17600×1.58=176300
    ケース内で、気体が占める事のできる体積
    82500+17600=100100
    ゴム球の内外で気圧が平均化されたとすると、176300/100100=1.761
    つまり、1.8気圧の内圧のボールを本発明ケース内に保管した場合、ボールの内圧とケースの内圧は約1.76気圧で平衡し、ボールの内圧はこれよりも低下することは無い。
    尚、例えば2度目の使用で1.6気圧になったボールを、再び本ケースに収納した場合、同様に計算すると1.59気圧よりも低下することは無い。
    【0025】
     以上、説明の通り、本発明のテニスボール保管用加圧ケースでは、従来のような長いストロークの圧縮密閉構造を必要とせず、ケース内の圧力を高めることができる。
    即ち、ボールとケースの間の残存空間を最小化することで、ボールより漏出した気体により、ケース内部の気圧が高まる効果が顕著なものになるように構成されたものであり、また、この為、ケース閉止時の僅かな圧縮ストロークでも効果的にケースの内圧を上昇させることができるものである。


    っていう感じ。。。です。

k
k