フクイヒロシ

イラストレーター

ネタバレしない四コマ映画『ドロステのはてで僕ら』

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観ました。。
素っっっっっっっっ晴らしかった。。

笑ったしなんか泣けてきたし、、
俳優さんたちの能力の高さにも泣けてくるし、、
この人たちがマスクのいらない過去にいたことにも泣けてきて、、

なんかもう、、、、エンタメありがとう!

って気持ち!!


***


ネタバレしない四コマ映画『ドロステのはてで僕ら』→4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_...


***


『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』とか
『1917 命をかけた伝令』などと
同じワンカット〝風〟ではありますけど、十分長い。


そこにテレビの録画の再生(過去と未来)が絡んでくるので、、、
「これどうやって撮ったの???」とドキドキしながら観ました。

どうやって撮ったのか知りたくてパンフ(なんか劇場では売ってなかったのでオンラインで入手)を読むと、
どうやらただただ頭を使って
ただただものすごい技能と気合とチームワークで
作ったようです。。
すげえなこの人たち。。


秒単位どころか、0.1秒単位で決まっているセリフと動きに合わせて、
アンサンブル演技して、
しかも長回し、、
ですよ。。。


***



これこそが劇団の強みなのかと思いました。

普段から意思疎通が取れて、
信頼し合っていて、
お互いの技能も知っていて、
自然と分担もできているからこそ、
完成した作品なんだと思います。

今は1人でやろうと思えばだいたいのことはできちゃいますけど、
やっぱりいろんな個性を持った人間たちが集まって切磋琢磨して、
何かを作ることの威力を感じました。



脚本も素晴らしい!
登場人物と観客は映画の設定を同じタイミングで知っていきます。

なので、
架空の商品「ドロステレビ」について観客が疑問に思ったことを、
あんまりタイムラグなく解決してくれないと、
観ていてイライラする。

逆に観客がもうわかってるのに登場人物がまだわかっていない、
っていう時間が長いとこれまたイライラする。。

ちょうどいい塩梅で前半の設定説明タームも乗り越えました。


だからこれはすでに舞台で演じた演目なのかと思っていました。
本当に脚本が素晴らしかったので。

まさかこの映画のために書かれたものとは。。信じられない。。



****


設定と人物を紹介して、
話を展開させて、
人物の関係性も一旦ぐちゃぐちゃにしたら、、
今度はそれを畳まなきゃいけない。

タイムトラベラー物にはつきものの「やっちゃいけないことしてる感」がずっとあるので、
それを解消してくれなきゃいけない。

それもお見事でした。



やっていることは壮大でものすごく困難なことだったけど、
「小さなカフェでの〝すこしふしぎ〟な一夜」の話に落ち着かせたところもホント上品。


お見事でございました(ひれ伏した絵文字)!

published : 2020/08/19

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